時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

懐かしの貝汁

2024年11月26日 | こりゃ美味い

多摩爺の「こりゃ美味い(その55)」
懐かしの貝汁 ドライブインみちしお(山口県山陽小野田市)

せっかく2週間近くも帰郷してたんだから、
いままで紹介したことがない、故郷(山口)の美味しい食べ物について、
数回に分けて紹介させていただきたい。

いまやすっかり道の駅に主役の座を奪われ、店舗数が驚くほどに減少してしまったが、
私が免許を取った50年ぐらい前には、国道沿いの食事処といえば、
なんてたってドライブインだった。

私の故郷山口県には・・・ 国道2号線の東西に、
名物料理を食べさせてくれる、人気のドライブインが、
道の駅に負けないぐらいの、多くのお客さんを集めて頑張ってくれている。

その一つは、2年前の夏に紹介した・・・ 県東部(岩国市)にある「いろり山賊」で、
お目当ての名物は、爆弾のようにどでかい「山賊むすび」と、若鶏を炭火で焼いた「山賊焼き」だが、
今回は県西部の山陽小野田市にある「ドライブインみちしお」に行ってきた。
お目当ての名物は、水槽で砂抜きされた「あさり」が・・・ たっぷり盛られた貝汁だ。

「みちしお」に来たのは、記憶が確かなら44~5年ぶりぐらいになるだろう。
懐かしの貝汁は・・・ 脳みそにインプットされた、あの味と変わってないだろうか?
ちょっと、わくわくしながら、車を駐めて入店した。

昔は配膳用のプレートをもって、陳列ケースの中に置かれたおかずをセルフで取って、
ごはんと貝汁または味噌汁を受け取って、精算を済ませてテーブルに向かうシステムだったが、
いまは、テーブルに座ってから、備え付けのタブレットで注文すると、
店員さんが、おかずを温めて持ってきてくれるんだから・・・ これにはちょっと戸惑ってしまった。

出来合いのおかずが、所狭しと並ぶ陳列ケースには、
天ぷら、煮魚、焼き魚、刺身、揚げ物、煮物、酢の物など・・・ なんでもござれで、
注文メニューには、うどん、カレー、オムハヤシ、トンカツ、ホルモン焼きなど、
名物の貝汁は、お椀の大きさを大中小のサイズで注文できる、無駄のないシステムになっている。

また広い敷地には宿泊(仮眠)施設や温泉施設があって、
長距離を運転するトラックドライバーには、至れり尽くせりの環境が整っており、
高速道路が出来ても、新たなバイパス通っても、
旧道沿いのドライブインにわざわざ立ち寄ってくれるんだから、愛されているのが良く分かる。

注文したのは・・・ カレーうどんと、貝汁の中、
なんとなく組み合わせに違和感があるので、女房から「ホントに?」と指摘されたが、
「今日はそんな気分」と言ったら、納得してたので・・・ どうでも良いらしい。

女房はアサリを貝殻ごと1個ずつ箸で摘まんで、口先で巧みに外して食べながら、
殻を貝汁の蓋に積み重ねていくタイプだが・・・ 一方で不器用な私は、
お椀に入ったアサリを1個ずつ全部殻から外して、お椀の中をアサリの身だけにして、
味噌汁と一緒に食べるタイプで・・・ 異なる食べ方を互いに非難しながら、二人して笑っていた。

アサリがあまりに多すぎたので、いささか苦戦したが、
不細工で恥ずかしくても・・・ これが私の貝汁を食べる基本スタイルだから仕方ないだろう。

おそらく国内産のアサリじゃなくて、半島産か大陸産なんだろうが、
44~5年ぶりに食べた「みちしお」は、脳みそにインプットされていた・・・ あの味だった。
美味かった。
「みちしお」の貝汁は・・・ ホントに、ホントに美味かった。

追伸
写真を撮るのを忘れてしまい・・・ 申し訳ないが、
トロトロのルーがかかったカレーうどんも、絶品だったことを付け加えてさせていただきたい。


注文したのは貝汁の中(580円)、若干お高めだが、期待を裏切らないボリュームに大満足である。

バイパス(新道)から少し離れた旧道(国道2号線)沿いに、驚くほどに広い駐車場があるが、
いつ行ってもたくさん車が止っているんだから、その人気ぶりが良く分かる。


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