国民の祝日 山の日

多摩爺の「時のつれづれ（葉月の３２）」
国民の祝日　山の日

「そこに山があるから上るんだ。」なんて・・・　云う人も居るが、
目の前に山があっても、上りたいなんて思うこともない、
いささか草臥れた爺さんが、あれこれ能書きを垂れてもしょうがないが、
今日（８月１１日）は・・・　２０１４年に制定された国民の祝日「山の日」である。

その趣旨は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。」ということだから、
正直なところ、あまりピンとこないが・・・　暑い８月に祝日が制定されて、休日が増えることは、
子どもたちは夏休み中であって、全くもって恩恵はないものの、
暑い時季に汗を掻き掻き、頑張って仕事している大人は・・・　嬉しいんじゃなかろうか？

どうでも良いことだが・・・　「いま、いちばん新しい祝日だね。」と私が言うと、
「４年前に天皇陛下が退位されて、天皇誕生日が１２月２３日から２月２３日になったので、
　天皇誕生日が、いちばん新しい祝日だよ。」と、女房が切り替えしてきた。

あぁ言えば、こう言うだけど・・・　まっ、それはそれとして、
サラリーマン生活をリタイアした後は、サンデー毎日の状態が続く私にとっては、
祝日が幾つあろうと、いつになろうと・・・　どうでも良いが、
この次、新たな国民の祝日が制定されるとすれば・・・　どんな趣旨で制定されるのだろうか？

「こどもの日」があって、「成人の日」があって、「敬老の日」があるんだから、
年齢的な節目などが、祝日になることはもうないと思うと・・・　私が言うと、
女房は「海の日」があって、「山の日」があるんだから、
今度は「川の日」でしょ・・・　と言ってきた。（ホントに負けず嫌いである。）

家庭内の無責任な議論だから、なにを言っても構わないんだが、
あるとすれば・・・　「スポーツの日」があって、「文化の日」があるんだから、
ノーベル賞の受賞者を多く輩出しているし、新たな産業が創出されることに期待して、
「科学の日」とか「技術の日」になる可能性が高いと思うが・・・　如何なものだろうか？

そして、もう一つ・・・　大穴候補に挙げたいのは、
日本人が大好きな「温泉の日」だと思うが、どんなもんだろうか？

女房は、祭り好きの国民性を考慮して、
大穴候補は「祭りの日」が候補じゃないのでは・・・　なんて言ってきたが、
信教の自由が絡む可能性があると、やかましいことを言う、面倒くさい人々が多いので、
妙案だと思うが・・・　「祭りの日」は、ちょっと厳しいのではなかろうか？

「温泉の日」は・・・　古くから東の熱海、西の別府と云われた、温泉好きの国民性に加えて、
温泉を中心とした観光地や保養地が、コロナ禍でかなり疲弊している状況を踏まえ、
それを支えながら経済を復興させ、ストレスを解消するダブルの効果があり、
「温泉の日」は、あっても良いんじゃないかと思う。

大分県の別府温泉を盛り上げるために、私財をなげうった地元の実業家・油屋熊八は、
「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」とのキャッチコピーで、国内各地に広報活動を展開し、
西の横綱・別府温泉を全国に認知させたばかりではなく、
地獄めぐりなどの観光開発や、心身の保養に尽力し・・・　盤石の基盤を作り上げている。

まさに、これこれ・・・　これである！
「海」から「山」ときたんだから、次はやっぱり「湯」だろう。
国民の祝日として「温泉の日」があっても、悪くはないと思うが、如何なものだろうか？

さらに「山の日」の１週間後の・・・　８月１８日あたりに設定されると、
１１日と１８日の間にお盆休みが入ることから、長期の休暇が取り易くなるし、
子供たちは夏休みの期間であり、リフレッシュの旅行に出かけやすくなるんじゃなかろうか？

個人的な想いで恐縮だが、
是非とも、検討していただけるとありがたい。


追伸
ついでと言っちゃ、申し訳ないが、
「山の日」に因んで・・・　夏山の写真を二点添付しておきたい。

山梨県の山梨市にある、日帰り温泉施設「ほったらかし温泉」から眺めた・・・　初夏の霊峰富士
なかにはケータイを持ち込みで入浴してる人も居たりして、
みんなが富士山を見てたので、ちょっと１枚だけ撮らせていただいた。
（２００６年のゴールデンウィークに撮影）

福岡県の久留米市と大分県の大分市を結ぶ、ＪＲ久大本線「湯布院駅」の駅前から眺めた、
二こぶラクダのような地形が特徴の由布岳
別府温泉の油屋熊八に因んで、お隣の温泉街・湯布院温泉のシンボルを・・・　パチリ
（２００６年の夏休みに撮影）