多摩爺の「時のつれづれ(葉月の31)」
人民解放軍だって・・・ ?
昨夕、晩メシを食い終わり、珍しく二人並んでソファに座り、ニュースを見ていたら、
女房が突然、面白いことを言うもんだから・・・ 思わず吹き出してしまった。
それは、アメリカの下院議長の台湾訪問に腹を立て、
中国の軍隊(人民解放軍)が、台湾を包囲して軍事演習してたのは知ってたが、
予定されてた4日間の演習が終わったにも拘わらず、
いまだに周辺の海域に居座って、威嚇を繰り返しているとのニュースだった。
「ホントに、こいつら・・・ ろくなもんじゃないな。」と私が言うと、
「なんでも自分の思いどおりにしようとするんだから・・・ バカみたい。」と女房が返してきた。
ここまでの会話なら、普通の家庭で良くある話しだが、その続きが面白すぎた。
「中国の人民解放軍は大っ嫌いだけど、うちの人民解放軍には感謝してるよ。」と、
なにが言いたいのか、意味不明だが、
ボソッと・・・ そんなことを言うではないか?
「えっ、なんのこと?」と問うと、
「最近、家事を頑張ってくれてるじゃん。(私のことらしい。)」と言うと、
「私の家事の半分ぐらいやってくれてんだから、あなたは解放軍よ。」と笑いながら応えた。
可愛いことを言うやつである。
面白いことを言うやつである。
それなら・・・ 私も負けてはいられない。
「半分じゃなくて、2/3ぐらいやってると思うけど・・・ 。」と返すと、
すると女房は「そうなの?」と言いながら、冷蔵庫からアイスのモナカを持ってきて、
「じゃぁ、ご褒美あげるよ。」と言って、アイスを二つに割り・・・ 私に差し出してきた。
てっきり半分くれるものだと思って、受け取ったら・・・ なんと1/3
「あれっ、2/3じゃないの?」と、笑いながら問うと、
今度は「家事手伝いの見習いでしょ。見習いはそれで良いのよ。」と言い、
「甘いものは、食べ過ぎちゃダメ!」と付け加え、ソファに座ってアイスを食べ出した。
我が家の人民解放軍だと、ご指名を受けた私は、
家事の2/3を受け持ちながら、対価(ご褒美)は1/3だから、
割に合わないし・・・ ちょっと悔しい。
家事なんて、だれがやろうと・・・ 私的には全く持って拘りはないし、
サラリーマン時代を、40年以上も陰で支えてくれていた女房が、
少しでも楽になって、喜んでくれるのなら・・・ 文句などあろうはずはない。
いままでの役割がそうだったからといって、これからもそうだとは限らないし、
家事なんてものはお互い様だから、だれの仕事なんて決まってるわけでもないと思っていて、
老後の健康のことも考えたら、自分ができることは女房任せにせず、
つべこべ文句を言わずに、まず動く・・・ それが大事なんじゃなかろうか?
昭和じゃあるまいし、令和の時代に「亭主関白」なんてあり得ないと思うが、
家庭が円満なら・・・ 「かかあ天下」は、あっても良いと思っている。
それは、嘘偽りのない本音だが、
せめてアイスは・・・ 半分にしてほしかった。
これもまた、嘘偽りのない心の声である。
我が家では、今でも家事のお手伝いを頼むとお冠ですから。
家事は、毎日のことですから、手抜きが出来ないし、大変ですが、
やってみると苦にならないし、喜んでくれるので頑張りがいがあります。
2年前の春に女房がコロナうつになった時期と重なりますが、
元々リタイアしたら、そのつもりでしたから、自然体でそうなっています。
うちの息子なんかは、うちに来たときは洗い物を手伝っていますから、時代は着実に来てますね。
腰を痛めて出来ないことが多くなったので夫に頼みます。
有賀とうは必ず言います。
わが家の次男も飲食業なので来たら必ず器は皆綺麗に洗ってくれます。
これまたありがとうは必ず言います。老夫婦2人になったら助け合わないと暮らしていけませんから❣
ありがとうは、確かに大事ですね。
うちの女房は、最初のころはありがとうって言ってましたが、
最近は私が家事を手伝うのが、普通というか当たり前になっていて忘れてるようです。
こちらも求めてるわけじゃないので、気持ちが通じていればそれで良いと思ってて、気になりませんが、
仰るとおり、ありがとうは大事だと思います。
おどおど、びくびく、顔色をうかがう空気のある家は、どんなに歓待されても、早く帰りたいです。
サメ氏も、人民解放軍なのかしら?
元自衛官ですが・・・
くちこ家の家事の大半は、サメ氏がやっています。
自称主婦二号とのこと。
2月に他界したサメ母も、被爆者でした。
呉基地に、女子挺身隊で勤務?していて、入市被爆しています。
サメ氏は、被爆二世です。
義母が他界して、被爆者の組織?から、死没者名簿に記載して良いかとの確認があったそうです。
先日、自宅で、くちサメと孫達で黙祷しましたが、
名簿には義母の名前もあったかと。
そして、翌々日には、孫王子は、原爆ドームに行きました。
東京に居る時から、自発的に、原爆ドームと平和資料館に連れていってくれと母親に頼んできたそうです。
小3の心中に何が起こったのかは不明ですが、
広島も長崎も、王子と黙祷したくちこでした。
我が家も、かかあ天下に近いかもしれません。
そういった家庭の方が不満がなく、丸く収まるようですね。
孫たちが小学生になったら、私も広島と長崎には連れて行ってやりたいなと思っています。