多摩爺の「時のつれづれ(睦月の43)」
爺ちゃん先生にイエローカード
被災地にいち早く駆けつけ、人命救助に汗を流す自衛隊員が居て、
救助された方々を限りある設備を駆使して、献身的に治療をあたる多くの医師たちが居る。
それが仕事だからと言えば、確かにその通りなんだが・・・ 感謝、感謝、感謝ではなかろうか?
ここんとこ、連日テレビに映し出される彼ら、彼女らの奮闘には頭が下がるが、
うちの近所には「なんだかなぁ・・・ 。」と思ってしまうような、
80歳前後の爺ちゃん先生のクリニックがある。
テレビに映ってる、災害現場の医師たちと比べるのもなんだが、
そのギャップが、あまりに大きくて・・・ いささかガックリしてしまっている。
北多摩に終の棲家を構えたのが2001年の3月だから・・・ 今年で23年を迎える。
それは私が47歳になる年だったから、
計算が間違ってなければ、爺ちゃん先生もその当時は還暦の前後だったはずだったと思う。
私はインフルエンザの予防接種だけのお付き合いだったが、
女房は血圧の薬をもらうために処方箋が必要で、
爺ちゃん先生のクリニックには・・・ 約2ヶ月の間隔で通っていた。
以前にも記したことがあったが・・・ 女房はB型肝炎の保菌者である。
1年半ぐらい前に、テレビで頻繁に放映されている「B型肝炎」の案内を見ていた女房が、
「電話してみようかな?」と云いだして、法律事務所に電話を掛けると、案内が送られてきたので、
早速、必要書類を作成して弁護士事務所に送付して・・・ 振り込みを待っていた。
ただ、唯一気になっていたのは・・・ 掛かり付け医の診察記録で、
弁護士事務所からクリニックに直接電話して、提出を依頼しますと云われたことで、
あの爺ちゃん先生「大丈夫かな?」と女房が心配してたんだけど、
その心配が・・・ 見事に大的中するんだから、女房の感は恐ろしく鋭い。
弁護士事務所からの電話に・・・ 爺ちゃん先生は、
「忙しい。」とか、「もうちょっと待って」とかを繰り返して、
なんと・・・ 約1年の歳月が過ぎていたのだ。
あとどれくらい待てば、振り込まれるんだろうと思い、
昨秋、弁護士事務所に電話してみたら、
「いやいや、診察記録がまだ届いてないので、先に進んでないんです。」とつれない返答のあと、
「クリニックに行って、催促していただけますか?」と、逆に依頼されてしまった。
弁護士事務所も忙しいのだろう。
その都度待っていたのは分からんでもないが、さすがに1年もほったらかしは酷すぎる。
早速、爺ちゃん先生を訪ねると・・・ 穏やかな口調で、
「申し訳ありませんが、うちは、そういったことはやらないことにしてるんです。」と、
耳を疑うような言葉が返って来たので、これには正直驚きを隠せなかった。
診察に関する情報は、本人が開示請求すれば、拒否できないはずなんだけど、
爺ちゃん先生が、いきなり幼稚園児というか・・・ 駄々っ子になってしまった。
他に患者さんが居たので、声を荒げることはしなかったが、
医師免許を持った医師としては・・・ ハッキリ言って、
レッドカード(退場)に限りなく近い、イエローカード(警告)だと思う。
幸いだったのは、5年ぐらい前に近所で、若い先生(おそらく40代の後半)が開業されていて、
爺ちゃん先生じゃ不安だったので、コロナ鬱の相談に乗ってもらったり、
帯状疱疹のときは、ペインクリニックを総合病院に手配してもらったりなどで、
すでにコミュニケーションが取れていて、揺るぎない信頼関係が築かれていたことだった。
若い先生のクリニックが開業してから、爺ちゃん先生のところは、血圧の処方箋だけだったので、
お付き合いが長かったとはいえ、爺ちゃん先生へのお願いが間違っていたと思いもするが、
弁護士と相談して、爺ちゃん先生から、若い先生に切り替えることにすると、
弁護士事務所から電話があったので、私が責任もって対応しますとありがたい返答があった。
なんともはやというか・・・ やれやれだが、
過ぎてしまった1年を、いったいどうしてくれるんだである。
こういったことで、引き合いに出すのもどうかと思うが、
だからこそ・・・ マイナンバーをキーにした診療情報のネットワーク化なのである。
IT化によって、人手を介することを可能な限り簡素化すれば、解決できることなのに、
それでも、マイナ保険証に反対する人々がいるというんだから・・・ 情けなくなってくる。
そんな昨年暮れ・・・ 爺ちゃん先生のクリニックの前を通りかかったら、
体調が優れないので、しばらく休みますとの貼り紙があった。
「体調不良は気の毒だと思うけど、もう辞めた方が良いよ。」と、
他人の悪口なんて言ったことがない女房の口から、信じ難い言葉が聞こえてきた。
よほど腹に据えかねていたのだろうが・・・ 実は私にも黙ってたことがあって、
年に1回のインフルエンザの予防接種で、爺ちゃん先生とこの、婆ちゃん看護師さんが、
腕を掴むなり、いきなりブスッと針を刺してくるもんだから・・・ メッチャ痛くて、
女房に付き合って、毎年爺ちゃん先生のとこに行って打ってたが、
できれば別のところに行きたかったのである。
地域という小さなコミニュティから、クリニックの灯を消したいと思ってるわけじゃないが、
市内で多くの医師が、コロナウイルスの予防接種を受け付けていたとき、
爺ちゃん先生は、予防接種を受け付けてなかったのである。
それって、いまになって振り返れば、医療実務になにかしらの不安があったのではなかろうか?
年長者の首に鈴を付けるのは、いささか難儀なことではあるが、
人という生き物には・・・ 働き盛りもあるが、潮時ってものもあるだろう。
おそらく自宅に戻れば、きっと優しい爺ちゃんなんだと思うが、
いざ仕事となると・・・ 自分が一番正しくて、我が道を突っ走るような、
少々我が儘であって、頭が固い爺ちゃんに変身しているのである。
申し訳ないが、いったいなんに拘っているのか・・・ 私たち夫婦には、それが理解できない。
失礼な例えで恐縮だが、認知症へと向かう、特急列車のチケット売り場に並んでも、
良いことなんて、なに一つないので、
余計なお節介かもしれないが・・・ 同年代のみなさんと、仲良く一緒に、
各駅停車で行きなよって、アドバイスしてあげたいんだけど・・・ 如何なものだろうか?
このことは、いつか書こうと思っていたんだが、
若い先生から年に一度、肝機能のMRIかCTの検査を受けた方が安心できますよと勧められ、
総合病院への紹介状を書いていただき、予約まで取っていただいたので、
昨日の午後、女房と一緒に出かけてきた。
その結果は。まだ先になるが、
なに気に安堵したので、このことを記すことにした。
なお、どこのクリニックを掛かり付け医にしても、それは個人の自由であり、
爺ちゃん先生には、診療記録の開示以外は他意がないので、
そのことだけは・・・ 最後で恐縮だが記しておく。
個人的な思いを誇張するつもりは・・・ さらさらないが、
セカンドオピニオンって、やっぱり必要なことだと思う。
経験が役立つ仕事ですから、医師に定年制を勧めたいわけじゃないですが、
本人が気がついてないことに、それって可笑しいよって、アドバイスをしてくれる方が必要だと思いました。
運転免許もそうですが、やはり潮時はありますね。僕も3種の医院にかかってますが、年上の先生は不安ですね。幸い内科のかかりつけ医は息子さんに代わりましたが、良かったです。若い医師の方が最新医学を勉強してます。
難しい問題で、どちらがどうだって言えないですが、
医療従事者の妹や嫁は、経験が大事だと言いますが、それも程度の問題で、慣れも怖いので、
私はどちらかと言えば、年長の先生より、若い先生に診てもらいたい派です。
先生に症状について質問したところ、
「なぜ、あなたはそんな事を聞くんですかー!」と、突然怒り出しました。今まで
生きて来た中で、親にも学校の先生にも
自分の亭主にもあんなに大きな声で怒られた事は、ありません!診察室の外にもまる聞こえで、辛かったです。
先生は怒る💢事で有名ですが、小さな町で他に病院もなく、仕方なく通院しているのに、先生は自分が名医だと勘違いして
いるみたいです。
私は即刻通院を止め、市外の病院へ通院
しています。患者を無視するような医師を
今でも許せません😠😡
それはそれは大変でしたね。
実は私も似たような経験があって、
今じゃ徒歩で5分圏内に4軒もある歯医者さんですが、引っ越してきたときは1軒しかなくて、
そこに行ったら、歯が痛くて行ったのに、あなたの手入れが悪いとメチャメチャ叱られて、メッチャ腹が立ったことがありました。
幸いなことに直ぐに2軒目の歯医者さんができたので、その歯医者さんとはそれっきりにしました。
それが徒歩5分圏内に4軒ですから、随分お客さん(患者さん)が減って、経営にも影響がでてると思います。
我が家周辺には、コンビニより多く歯医者や医院があります。
いつも利用しているのは、同級生がかかりつけ医で医院長でなく理事長(格下げ)になり、娘先生と奥さん先生とで地域医療に努力されています。
親身になって話を聞いてくれますし、連携している〇大病院の元副院長も、医師として診察してくれます。
消化器系の一人者で、実に丁寧で優しく診察が終わると立ち上がってお大事に!と言ってくれます。
その爺ちゃん先生は、退場されても良いかと思いますね。
町医者には、なんとなく縄張りというものがあるようで、
動物病院と歯医者さんを除けば、新陳代謝があまりないように思えます。
若い先生方が、専門分を活かして開業してくれると嬉しいんですが、なかなかそうもいかないようです。