多摩爺の「時のつれづれ(睦月の60)」
やっぱり、ドジャースだった。
平和ボケの甚だしいこの国では、阪神淡路大震災から30年の節目を迎えた先週末、
能登や南海トラフの地震を踏まえ、備えの注意喚起を促す良いタイミングだと思っていたところ、
ニュースや報道番組を見てみれば・・・ 芸能人のスキャンダルに関わったとされる、
テレビ局の記者会見に重きがおかれているんだから、「なんだかなぁ・・・ ?」と思ってしまった。
そんななか、ビックニュースというほどではないが・・・ 土曜日の早朝、
ポスティングシステムを使って、メジャーリーグへの移籍を希望していた佐々木朗希投手が、
ロサンゼルス・ドジャースと契約したとの一報が列島を駆け巡った。
「いったい、どこに行くんだろ?」と・・・ なんとなく気にしてたものの、
移籍に当たって、タンパリング(不法な交渉)があったかもなんて、野暮なことは言わないが、
穿った見方をして申し訳ないが、結局は「やっぱりドジャースか。」なんだから、
勿体ぶることなく、もう少し早く発表しても良かったと思うのが・・・ 野球ファンの胸の内だろう。
ポスティングに至るまでのモヤモヤ感を含めて・・・ いろんな経緯や憶測があったのに、
移籍先の発表を受けてのメディア各社は、メチャメチャ好意的な報道が目立ち、
ドジャースに在籍している大谷選手や、山本投手と合わせて「最強トリオ結成」などと持ち上げたり、
3月に東京ドームで行われるメジャーの開幕戦で、マウンドに立つかもなんて期待する声もあった。
なんだかんだあったが、多額の報酬を手にするプロスポーツの世界は・・・ 結果が総てだから、
「どうだ。」と納得させる結果を見せてくれれば、それ以上でも、それ以下でもないので、
まっ、「しっかりガンバレ!」ということになるんだろうが、
あくまでも個人的な思いを吐露すれば・・・ ドジャースへの入団は残念でならない。
この国のメジャーリーグ放映は、高額な放映権の関係からかNHKのBS頼りになっていて、
かつてはイチロー選手や、松井選手のように打者中心に放映していたように、
松坂投手やダルビッシュ投手が投げる試合を、ライブで見る機会は、
現地の試合時間の関係もあるが・・・ 結果で知ることの方が多かったように思っている。
それがいまは、大谷選手が中心の放映になっていて、大谷選手の活躍が見れるのは嬉しいが、
残念ながら他の多くの選手たちの活躍は、スポット扱いになっていて、
海を渡った多くの選手たちの活躍を、ライブで見られる機会は極めて少ないく、
大谷選手に抱きついたといっちゃ失礼だが、そう思われても仕方がないと思ったりしている。
ただ、まあ・・・ 「ちょいとロサンゼルスに野球を見に行ってくる。」なんて、
気易くもう申すことができない、ファン心理からすると、打者と投手の二刀流で頑張る大谷選手と、
山本投手または佐々木投手のピッチングが・・・ ライブ中継で見れるんだから、
これはホントにありがたいし、平日の朝が楽しみな時間帯になったといっても良いのかもしれない。
然は然り乍ら(さはさりながら)・・・ 偏屈者の爺さんの心配は、そんなところではない。
2026年のWBCや、野球が競技に復活する2028年のロサンゼルスオリンピックを思えば、
同一チームから、3名のローテーション投手を侍ジャパンに出すことついて、
ドジャースは・・・ はたして、首を縦に振ってくれるのだろうか?
WBC準決勝のメキシコ戦で佐々木投手が4回、山本投手が3回と1/3投げており、
大谷投手は準々決勝のイタリア戦で4回と2/3、決勝のアメリカ戦でも1回投げており、
準々決勝から決勝までの27回のうち、3投手は約半分の13回を投げていることを見てみれば、
新戦力の台頭に期待するものの・・・ 3投手から1人でも欠けたら厳しくなるだろう。
これからのことは、その時になって考えれば良いと思うものの、
WBCとオリンピックの連覇を・・・ 侍ジャパンに期待するのであれば、
佐々木投手には、頑張ってほしいと期待するものの、
出来れることなら、招集にイチャモンが付かないよう、同一チームに3人は勘弁してほしかった。
侍ジャパンの井端監督がどう思ってるのか分からないが、
侍ジャパンに招集されても、メジャーの場合は出してくれるかどうかは分からないので、
2年後や、3年後のこととはいえ・・・ 個人的にはそこだけ気になっている。
あえてもう一つだけ、残念だった理由を挙げるとすれば、
大谷選手とチームメイトになったことから、大谷選手との対戦が見れなくなったことだろう。
出る杭は打たれるのか、それとも出過ぎた杭が抑え込むのか、
「大谷vs.佐々木」の真剣勝負を見たかったと思うのは・・・ 私だけではないだろう。
まっ、侍ジャパンのことなど、いまの佐々木投手の頭の中には微塵もないだろうが、
「やっぱり、ドジャースだった。」・・・ なんて、年寄りの戯言などはどうでも良くて、
褌の紐を締め直してといっても、たぶん褌を履いてないと思うので、
辛口のエールになるかもしれないが、まずはシーズンを通して皆が納得する成績を残すことだろう。
閑話休題・・・ 全く持っての余談になるが、
いまや世界に冠たる名プレーヤーとなった大谷翔平選手や、
つい先日アスレチックスと契約した、森井祥太郎投手の名前に付けられた「翔」の文字について、
ちょとだけ・・・ 思い出を語らせていただきたい。
じつは、昭和54年(未年)に生まれた我が家の長男の名前に、
羊が羽ばたくとの期待を込めて・・・ 「翔」の文字を名前に付けようとしたところ、
当時の当用漢字と人名漢字に「翔」の文字がなく、
なんとかならないものかと、市役所の方とやりとりしたことがあった。
「翔の文字が使えないのは分かったが・・・ 手書きなんだから、
あなたが見逃してくれればなんとかなるんじゃないの?」と、受付窓口でかなり粘ったんだが、
市役所の窓口で受付を担当していた、顔を見たら真面目だとわかるようなオバチャンは、
頑として、私の思いに理解を示さず、受け入れようとはしてくれなかった。
当時のことを振り返ってみれば、もしかしたらカスハラだったかもと思いもするが、
職務を全うした窓口のオバチャンは、公務員の鏡のような方で、アッパレだと思いもするが、
考え抜いた子どもの名前だから・・・ こちらも引くに引けず、
悪口を言ったことはなかったが、けっこう押し問答が続いていたと思う。
記憶が確かなら・・・ その後、3年ぐらい後になって、
「翔」の文字が、名前に使えるようになると、翔平や翔太、翔吾、翔太郎などの、
「翔」の文字を使った名前の男の子が、あちこちで増えていった。
しつこい性格の爺さんで、いささか恥ずかしいが、未だに「なんだかなぁ。」という思いがあって、
届け出を翌日にすれば良かったかも・・・ とか、
窓口のオバチャンの休憩を狙って、違う担当の方がいる時間帯に届ければ良かったかも・・・ とか、
たぶん、それでもダメだったと思うものの、工夫が足りなかったことを少し前までは悔いていた。
結局、「羊」が入った別の文字を使って、別の名前で届け出したんだが、
うちの息子の名前に「翔」の文字が入っていたら、
彼の人生は、どうだったんだろうか・・・ と、7~8年前までは思っていたが、
可愛い孫に合わせてくれたいまは、どこ吹く風で悔いていたことなど全く気になってない。
まっ、それも爺さんの戯言ではあるが・・・ 絶対にあり得ないことではあるが、
もし、ドジャースに入団する佐々木投手に、声をかける機会があったとしたら、
人生っていろいろだから、なにが良かったのかどうかは、何年か先にならないと分からないので、
「いまは目の前のことに全力を尽くせ。」と・・・ アドバイスするだろう。
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「翔」の字認められなかったんですか?不思議。
学生時代よく読んだ作家の柴田翔は本名みたいですけど。
その話で思い出しましたが、僕が73年前生まれた時、お袋は駿馬の「駿」の字をつけようとしたのに通らなかったって言ってましたね。久しぶりに思い出しました。
私はパドレスに入団してほしかったです。