多摩爺の「こりゃ美味い(その51)」
伝説のカリー(仮) ほったらかし温泉・気まぐれ屋(山梨県山梨市)
日にちが経って、すっかり忘れてたが・・・ ほったらかし温泉の露天風呂で汗を流した後は、
富士山と甲府盆地を眺めながら軽食がいただける、テラススタイルの食事処「気まぐれ屋」に直行だ。
お目当ては、伝説のカリー(仮)という、ちょっと謎めいたメニューだが、
ピリ辛カレーがあることを・・・ 予め下調べしておいたのだ。
伝説のカリーと言うぐらいだから、なにかしらの言い伝えがあるんだろうが、
カリーの後に(仮)とあるのが・・・ ちょっと気にかかる。
店員さんが忙しそうだったので、(仮)の意味を聞くのは止めておいたが、
味には自信があっても、伝説だと強気に誇張するのも、ちょっと言い過ぎかななんて思い、
控えめにということから、さりげなく(仮)としたのではなかろうか?
店員さん聞いてみれば分かる事なのに・・・ 推測で綴ってしまったが、
まっ、今日のところは、そういうことにしておきたい。
伝説のカリー(仮)には、豚と鶏があって・・・ どちらも1,200円だった。
「あれっ? 牛はないのかな?」と思いつつ、
なんとなく豚を注文すると・・・ その豚を見てビックリ、
細切れの豚肉のブロックが入ったやつだと思い込んでいたんだけど、全くの的外れでだった。
お皿の真ん中に、富士山を彷彿させるような形状で盛り付けられた雑穀米のご飯に、
生姜焼きサイズのポークが、丁寧に巻き付けられ、そこにふんだんのカレー、
それは、あってほしくはないので、思いはちょっと複雑だけど、
噴火した溶岩が、山裾に沿って流れ落ちるイメージといっても良いかもしれない。
さらにその豚が絶品で、こんがり焼かれたカリカリのポークじゃなくて、
チャーシューとハムの中間といっても分かりづらいが、上品なローストポークなのである。
それでいて、下味もしっかりついてて、カレーとの相性も良くて美味い。
山の中の食事処にしては、良い方に期待外れで・・・ ちょっとレベルが高すぎる。
ごはんは、ほんのり赤い雑穀米で、白米とはちょっと違った味わいが口の中に広がってくる。
付け合わせのサラダには、しっかりドレッシングがかかり、
ひと口程度ではあるが、サラダの茹で玉子、ミニトマト、レタスが・・・ 良い仕事をしている。
なんていったら良いんだろうか?
富士山や甲府盆地を眺められるテラス席で、風呂上がりに食事できるだけで満足なのに、
自己申告が聞いてもらえるなら・・・ ミシュランガイドのレポーターに伝えたいぐらいである。
温泉(露天風呂)も大満足だけど、
そのうちに温泉を目的にやって来て、ついでにカレーじゃなくて、
カレーを目的にやって来て、ついでに温泉っていう人々が増えてくると、
伝説のカリー(仮)から(仮)がなくなるのも、そんなに先の事じゃないだろう。
なお私は、ピリ辛の伝説のカリー(仮)に大満足だったので・・・ お薦めしたが、
味覚と好みは人それぞれなんで、
このカレーを食べても、口に合わない方もいらっしゃると思うので、
もしそうだったとしたも・・・ そのときは、ご容赦願えればありがたい。
これが伝説のカリー(仮)の豚(1,200円)である。
配膳はセルフで、トレイをもってテラス席に移動して食べるんだが、
眺めはサイコーでも、この時季は数匹のツバメが、数カ所に巣を作っていて飛び交ってるので、
ツバメの飛行ルートを確認しておかないと、
爆薬(糞)投下に見舞われる可能性もあるので・・・ そこだけはご用心である。
雑穀米も大好きです。写真で雰囲気だけ堪能させて頂きました。近くに有れば良いのですが、残念です。
女房は鶏を注文し、骨付きの鶏肉をほぐして食べていました。
ピリ辛なので、気になる方もいらっしゃるかと思いますが・・・ なかなかの美味だと思います。