時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

感染防止の主役は若い皆さん

2020年07月27日 | 時のつれづれ・文月 

多摩爺の「時のつれづれ(文月の14)」
感染防止の主役は若い皆さん

担当大臣が、ようやく核心に触れる発言をしてくれた。
自身のTwitterを更新し、新型コロナウイルス感染の拡大が止まらないなか、
「この感染拡大を防止する主役は、若い皆さんです。」
「自分自身の健康、生活を守るためにも、愛する人の命を守るためにも、心からお願いします。」と
呼び掛けた。

また、これに先立つ投稿では、最近、飲み会を含む会食、学生の集まり、職場等での感染が増加し、
大学など若者が中心となった事例では、飲み会や集団生活の場での感染が報告されているとし、
その多くは無症状・軽症だが、学校や仕事に行けなくなり、
家族や友人に感染させるおそれもあることから、
三密を回避し、大声出さない、換気など感染予防策の徹底をお願いするとの内容も投稿している。

この投稿を受けて、同Twitterには・・・ 
「若者に責任転嫁しないでください。」
「そもそも政府がブレており、対策や方針に疑問がある。」
「若者に責任を押し付けたいんですか?」
「急に若者に転嫁してきましたね。」などと、強く反発するコメントが目立っている。

担当大臣の言葉づかいは穏やかだが、ズバリとその核心をついていた。
しかし・・・ けっして、若者を愚弄してるわけではない。

国民の多くが、腹の中ではそう思っていたが、
いままで、それを言葉にして発するメディアはなかった。
それを大臣が言葉にした途端・・・ 恥ずかしげもなく、開き直りの声が殺到してたのである。

それにしても、この反応には驚きを隠せない。
というか・・・ あまりにも情けない。
これじゃ、自国主義や社会主義を地で行く、お隣の半島や大陸と同じ思考である。

そもそも、このウイルスは飛沫と接触で感染し、拡大していくと云われており、
ワクチンや特効薬がないなか、感染拡大を防ぐには、
三密を回避し、ソーシャルディスタンスを取るしかない。

政府は5月の連休明け、8都道県を除く39県の緊急事態を解除したとき、
子供を諭すかのような「新たな生活スタイル」を発表し、
これからは、これをスタンダードにしてほしいと訴え、
都知事は、これからは自粛ではなく、自衛に努めてほしいと訴えている。

他に・・・ どんな対策があるというのか?
夜の街にお金を渡して、休業要請していれば、感染拡大は治まっていたとでもいうのだろうか?
緊急事態の宣言下において、一部の店とはいえ・・・ 曖昧な対策のまま、ズルして営業し、
日銭を稼いでいたのが、夜の街(ホストクラブ、キャバクラ)だったんじゃないのか?

また、どんなに対策を取った居酒屋や飲食店であっても、
客が大きな声で喋ったら・・・ 対策は役に立たない。
そうやって感染し、自宅に持ち帰って家族を感染させ、
職場のコミュニケーションで・・・ 感染を拡大させている。

そうした不届き者の約70%が、20代、30代の若者だということは、
周知の事実なんじゃないのか。

申し訳ないが・・・ 対策は、既に2カ月以上も前に提起されている。
三密を避け、手洗い、うがいを励行し、ソーシャルディスタンスを取り、
「新たな生活スタイル」と「自衛」に努めてほしい。
それ以外に、なにか良い対策があるんだったら・・・ 教えてほしい。

ロックダウンができない我が国において、できることはなんなんだ。
ベストは「ステイホーム」ベターは「自衛」
そのベーシックになるのが「三密を避けた新たな生活スタイル」である。


国が緊急事態宣言を出そうが、出すまいが、
個人個人の行動が全てだと云うことを、自覚すべきであるし、
メディアは政策云々を責めたてる前に、まず、そこを国民に訴え、
そういった責任ある行動を取るよう、
執拗過ぎるぐらい、嫌味に聞こえるぐらい問いかけるべきじゃないのか?

緊急事態宣言が解除された、約2カ月前のことを思い出してほしい。
この国のメディアは「日本人が素晴らしかっただけで、政策が良かったわけではない。」と
政府に対して、皮肉を込めたコメントを繰り返していた。
それが・・・ この結果である。

わずか2カ月経っただけで、この国の国民は、
聞き分けのない「おバカさん」になってしまったのだろうか


それは・・・ 違うんじゃなかろうか。
メディアが徹して、政府や、都知事のコメントを批判し、コケにした結果・・・ こうなった。
私は、それが全てだと思っている。

「新たな生活スタイル」を、小ばかにしたコメンテーターが数多いた。
「東京アラート」を、小ばかにしたコメンテーターが数多いた。
感染拡大の引き金を引いた若者を脇に置き、あまりにも無策だとの報道を、
この国のメディアは垂れ流していた。

その結果、わずか2カ月の間に、多くの国民はお上のメッセージに耳を傾けることがなくなり、
聞き分けのない「おバカさん」になってしまったのじゃなかろうか?
メディアの責任は極めて重い。
何がしたいか分からないのは、政府の政策ではなく、メディアの報道姿勢だと言わせてもらいたい。

若い方々の全てが悪いなんて、誰もそんなことは言ってないし、思ってもいない。
しかし、テレビに映る繁華街は、いまも若者で溢れているし、
マイクを向けられた人は、なぜか「GoToトラベルキャンペーン」の批判を繰り返している。

「問題はそこじゃない。」と・・・ なぜ、メディアは言わないのだろうか?
客観的な事実に触れることなく、目を背けていたら、事態はいつまでたっても変わらないだろう。

とはいえ・・・ いまこそ、メディアの出番だとも思っている。
「この感染拡大を防止する主役は、若い皆さんです。」と、真剣に訴えてほしいと願ってやまない。
感染者の70%を占める若者たちが、自覚を持った行動を始めたら、
事態は落ち着きを取り戻すだろう。

第三者面して、白々しく政府批判を繰り返すだけじゃなく、
メディアが自ら、国民に呼びかけるべきだと思うが、間違っているだろうか?
メディアが持っている伝える力を、いま使わないで、
いったい、いつ使うんだと言わせてもらいたい。

求心力を保ち、さらにワンチームを強化すべき非常事態に、
この国のメディアは、先頭に立って・・・ 遠心力に拍車をかけている。

担当大臣がTwitterを更新して、既に二日が経つが、
この発言への関心は小さく・・・ メディアが取り上げることは、ほとんど見かけない。

この国のメディアは・・・ 国民をどこに導きたいのだろうか?
まさか、半島や大陸のシンパだと思いたくないが、
釈然としない報道に、苛立ちすら覚えてくる。


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