時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

アウトか、それともセーフか?

2024年07月14日 | 時のつれづれ・文月 

多摩爺の「時のつれづれ(文月の50)」
アウトか、それともセーフか?


アウトか、それともセーフか・・・ 仰々(ぎょうぎょう)しく言ってるが、
最近、なにかとぼやきまくってる政治の話しではない。
私の好きな野球の話しなんで、ちょっと面白くないかもしれないが・・・ お付き合い願いたい。

ここ数年、メジャーリーグの試合を見るようになってから思うのは、
世界最高峰の選手が揃ったメジャーリーグは、確かに凄いプレーヤーばかりだが、
それをジャッジメントする審判団のレベルは・・・ 必ずしも最高峰ではないことに気づかされる。

特に酷いのは、ストライクゾーンのバラツキは、
贔屓の引き倒しになるので、あまり言いたくはないが、ホントに酷いもので、
明らかなボールに注文付けたら、即刻退場なんだから・・・ 堪ったもんじゃない。

まっ、それでも随分良くなったと思うのは、アウトかセーフかの微妙な判定に、
ビデオ判定が取り入れられたことだろう。

古いことを根に持ってるようで恥ずかしいが、第一回WBCのアメリカ戦で、
同点で迎えた8回、一死満塁から犠牲フライで勝ち越し点を上げたサムライジャパンだったが、
離塁が早かったと抗議を受けた審判が、一度はセーフとしたものの、
アメリカベンチから再度の抗議を受けると、あろうことか判定を覆したのである。

後に・・・ 「世紀の誤審」とも、「疑惑の判定」ともいわれ、
放映されていた映像を、何度も何度も繰り返して確認され、
セーフを疑う余地はなかったはずなのに・・・ 判定は覆らずアウトになり、
9回に失点してしまい負けてしまった。

まさか、まさかだが・・・ ベースボール発祥の国が、
プレーでの決着ではなく、ジャッジによる決着で、サムライジャパンを攻略したのである。

もう18年も前のことなので、いつまでも根に持ち続けるのは、大人気ないと思うものの、
もし、あのとき・・・ ビデオ判定があったら、
あの判定は、間違いなくセーフになっていたと確信している。

日米の野球界で、ビデオ判定が導入されて以降、
アウトかセーフか、フェアかファールかの判定は、随分とクリーンになったが、
それでも、ストライクかボールか、スイング(空振り)したか否かの判定は、
ビデオ判定の対象にならないことから、こればっかりは審判団のレベルアップに期待するしかない。

ビデオ判定により、ベース上でのストレスは解消されたが、
それはあくまでも、プロの世界のことであって、
日本一を争う高校野球は、残念ながらその限りではなく、
地方大会から甲子園に至るまで・・・ ベース上のジャッジに涙するチームは厳然としてある。

その最たる例は、昨年の神奈川県大会決勝の、9回の攻防であった併殺をめぐるプレーで、
ベースタッチがあったか否かを巡る、ちょっとセンシティブな判定である。
この話を蒸し返すと、対象となる学校のその後に成績に差し障りがあるので、これ以上は控えるが、
釈然としなかったのは・・・ 私だけではないだろう。

ずいぶんと昔のことになるが、私が高校球児だった半世紀以上も前、
ボールが速いか、足が速いか、タッチが早いか、足が速いかの、
ベース上のプレーに関する判定で、随分ストレスを溜めたことがあった。

ベースタッチや、選手へのタッチと、走り込んでくる選手の足が、
もし、同時だったら・・・ アウトなのか、セーフなのか、
ルールブックを見れば分かる事なのに、いまのようにインターネットのない時代だったので、
直ぐに調べることもできず、そういった場面に出くわすと、幾度となく生産性のない議論をしていた。

ルールブックによると、打者アウトについては・・・ 次のようにある。
フェアボールを打った後、1塁に触れる前に、身体または1塁ベースに触球された場合とある。
1塁ベースに触球とは、1塁を守る野手がベースにタッチしたまま捕球したことを意味する。

ここに書いてあるとおり・・・ 送球と触球が同時だった場合は、
1塁に触れる前にというところが分岐点になり、
同時に打者が1塁に到達している(触れている)ことは、1塁に触れる前ではないことから、
同時はアウトじゃなくて・・・ セーフになるのである。

これは二塁打、三塁打、盗塁の際の、ベース上のプレーでも適用されるので、
同時はセーフだと覚えておいた方が良いかもしれない。

私は高校野球ファンで、春、夏、秋と年間で10数試合は
市営立川球場、府中市民球場、八王子市民球場に出かけている。
夏は屋根があるので府中がイチ押しなんだが、見たい試合が必ずしも府中ではないことも多く、
渋々といっちゃなんだが、立川や八王子まで行くことも多い。


そんなとき・・・ スタンドで応援してる、熱く入れ込んで応援しているオッチャンたちが、
「同時だからアウトだろ!」なんて、言ってる声が時々聞こえてくるが、
「同時はセーフですよ。」と、内心思ってるものの、
要らぬ事を言ってトラブルになるのが嫌なので、知らんぷりをしている。

地方大会で使用する球場では、設備の問題があって、ビデオ判定が無理なのは分かるが、
甲子園球場は、阪神タイガースのホーム球場であり、ビデオ判定の環境も整っており、
春と夏の全国大会は、全試合テレビ中継もあり、繰り返し再現ビデオを流すくらいだったら、
ビデオ判定を導入しても良いと思うが・・・ 如何なものだろうか?

まっ、どうでも良いことを、さも知ったげに講釈を垂れたが、
笑って読んでいただけたら幸甚である。

さて、これから月末にかけては高校野球の西東京大会があり、
その後は、オリンピック・パリ大会を挟んで、夏の甲子園が始まる。
スポーツ観戦三昧だが、孫とのプールもあるので、体力勝負の夏になりそうである。

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