多摩爺の「時のつれづれ(皐月の37)」
母が来た。G7首脳も来た。
今日から始まる「G7広島サミット」に出席する、
民主主義国家の各国首脳と、世界のメディアが・・・ 平和の街「広島」に続々とやって来た。
それに合わせたわけじゃないが、この春93歳になった母が、一人で新幹線に乗ってやって来た。
迎えに帰ると言っても聞かないもんだから、妹に頼んで小倉から新幹線に乗せてもらったが、
無事に東京まで来てくれて・・・ ホントにホントに、ホッとしている。
そう言えば、ここ最近・・・ 女房がちょっと緊張していたように見えた。
自宅の駐車場に枯れ葉が1枚落ちていても、気になって小まめに掃除をしなきゃ気が済まない、
昭和一桁生まれの婆さんだけに、家の中が片づいてないことが気になっているらしい。
来週の帰郷を前にして、その準備で部屋が一つ、バックや箱などで大変なことになっている。
そう言えば「床に物を置きだしたら、ごみ屋敷になる。」は・・・ 昔から婆さんの口癖だった。
女房と婆さんの関係は、良好なので心配はしてないが、
それでも女房は、部屋が一つ倉庫になってることが・・・ 気になっているらしい。
そこがやっぱり、娘と母じゃなく、嫁と姑なんだと思うが、
こういった気遣いが、新たな気づきにつながり、関係が深まるのかもしれない。
そう思えば・・・ 気遣いや、気配りは、絆を深めるスタートなんだと前向き捉えることができる。
「この荷物、来週(実家に)帰るための準備だから・・・ 。」と、機先を制して私から話した。
「引っ越するみたいな、大荷物だね。」と、婆さんは笑っていたが、
父と義父母の三回忌に備えて、たくさん買ってあったお土産の山を見て、
「ご近所さんに気を遣ってもらって・・・ 申し訳ないね。」と、言葉をつないだ。
婆さんが荷物の山を見て、なにか言うことは・・・ おそらく、もうないだろう。
キチンと説明だけはしておかないと、波風を立てたくない女房とは違って、
私と婆さんは親子だから・・・ そこんとこを伝える役割は、やっぱり私の役目だろう。
さて、G7の首脳が続々と広島に集まり、今日からサミットが始まる。
ロシアのウクライナ侵略や、中国の台湾侵攻のチラつかせなど、
国際社会が混沌とするなか、被爆地の広島で行われる国際会議だけに、
その意義はとてつもなく深く・・・ この地から発せられるメッセージに注目が集まっている。
そんなタイミングに合わせたかどうかはしらないが、この国の野党第一党は、
すでに亡くなった芸能プロダクション前社長が、かつて行った未成年への性的虐待を問題視し、
ヒヤリングを行うなど、スキャンダルへの関わりについては・・・ いつも鼻息が荒い。
未成年への性的虐待については、あるまじき行為であり、対策が必要なことではあるが、
当事者はすでに故人であり、訴訟されたわけではなく、真偽の確認と確定はこれからである。
訴訟されないと、警察や司法が動けないかといえば、そういうことではないものの、
話題作りで、G7サミットにぶつけたとは思いたくないが・・・ タイミングというか間が悪い。
なんて言ったら良いんだろう。
やってることは、けっして間違ってないと思うが、
このタイミングでのプライオリティは・・・ ホントに、それで良かったのだろうか?
未成年であろうと、なかろうと・・・ 性的虐待はあってはならないし、
そのことについて、法律の改正が必要なのであれば、
為政者が法律改正に向けて、知恵を絞るのは当然のことである。
とはいえ・・・ プライベートに立ち入り、ブレーキをかけ、罰則を設定しようとするだけに、
話題先行のドタバタのなかで、議論をリードしようとすることが、良いことだとは思えない。
もう少し冷静になって、落ち着いた議論を進めるべきではなかろうか?
そういった視点で捉えれば・・・ 政治家という政に携わる公職にある方々は、
慌てふためいて、関係者を国会に呼んで、したり顔で芸能レポーターのまね事をするほど、
暇を持て余している方々ではないと思うが・・・ 如何なものだろうか?
人の思いなんてものは・・・ それぞれだから、メディア受けを読んでのことだと思うし、
このことについて、プライオリティが高いと思う人がいることまで、否定するものではないが、
政府や与党の関心が、そこまで高くないことに着目して、
当て擦りというか、皮肉を込めて「あっち向いてホイ!」で、受けを狙う必要があったのだろうか?
この国の野党第一党だから、それなりに期待をせねばならないが、
私がこの政党を支持することができない理由を挙げれば、
このような・・・ 受けを狙ったパフォーマンスが過ぎることと、
政策に関するプライオリティが、あまりにもトンチンカンなことである。
かつて「コンクリートから人へ」や「埋蔵金がある。」といった、耳障りの良いキャッチコピーと、
パフォーマンスの権化ともいうべき「事業仕分け」でしくじり、墓穴を掘ったにも拘わらず、
それに懲りてないばかりか、この国を取り巻く諸課題に対して感度が鈍く、
その方向性とプライオリティの設定に・・・ 大局観と先見性が見当たらないのである。
野党第一党に・・・ ないものを、いくら強請(ねだ)っても、
ないものはないし、ない袖も振れないし、私が同党を支持しても、支持をしないでも、
私のことであり、他人にとってはどうでもいいことなんで・・・ 愚痴はこれぐらいにする。
なにはともあれ、世界が注目するG7広島サミットが、
無事に始まり、無事に終わってくれることを願ってやまない。
国際社会が転換期にあるなか、被爆地の広島で開催される、意義深きG7広島サミットで、
核兵器の根絶と・・・ 力によって現状変更をたくらむ権威主義の国家に向けて、
「それは絶対に許さない。」との、平和を望むメッセージが、
力強く、高らかに発信されることを期待したい。
ガンバレ! ニッポン
広島からのメッセージに期待する。
嫁と姑の関係は未来永劫続く問題ですから。
故人のことを悪く言うつもりはありませんが、
父があまりにも気が利かなかったもので、おそらくそれを見ていたからでしょう。
いまとなっては、姑しか親は居ないので、女房も気にかけているようです。
奥様、お母様どちらにも気遣われて素晴らしいですね。お幸せな奥様とお母様です。
サミットは私は難しい事は分からないので、兎に角無事に終わる事を祈っています。
今日、平和公園の皆様を見て、無条件に嬉しかった単純な私です。 なおとも
婆さんが来てくれたのは嬉しいのですが、叔母のところを訪問したり、孫家族と食事会をしたりでメッチャ忙しくて、
寝ているときに、息をしてるか気になって確認してしまいました。
元気は良いんですが、生き急いでもらってもこまるので、少しスケジュールを抑えて欲しいのですが、
なんせ一筋縄では行かない婆さんで、こちらもヘトヘトです。