時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

ひろしま、そして雨ン中

2020年07月23日 | 時のつれづれ・文月 

多摩爺の「時のつれづれ(文月の12)」
ひろしま、そして雨ン中

なかなか梅雨が明けない今年の夏、4連休が始まった今日も・・・ どうやら一日中、雨のようだ。
昼下がりだった。
広島に住む、古い友人から電話をもらった。

たいしたことではない。
今週末に上京する予定だったのに、コロナ禍でボツになったというのがオチなんだが、
開口一番、受話器の向こうからに聞こえて来たのは、
時候の挨拶ではなく、健康などのご機嫌伺いでもなく、
「それにしても・・・ カープはよう勝たんのぉぉぉ。」だった。

いやぁぁ・・・ 懐かしい。
広島に住んでれば、街角でも、仕事先でも、どこでも普通に話している、
カープをネタにした日常会話

いかにカープファンを自負する私であっても、日常生活の中にカープがないと、
こういった挨拶をすることはできない。
忘れかけてた広島イズムを、再び思い出させてくれた旧友に改めて感謝したい。

それにつけても・・・ 今年のカープは確かに弱い。
原因はハッキリしてて、一死3塁で犠牲フライが打てないことと、
最終回を抑える投手がいないことの二つだけ、
なんとかしてほしいと思いもするが・・・ できないものはしょうがない。

4年前の2016年、25年ぶりに優勝してから、毎年のように優勝争いしてたが、
いつか、こんなシーズンがあるかもしれないと思うことも、
ここ数年の間にも何度かは・・・ あった。

まっ、そういった不安が的中したというか、
ドツボに嵌まってしまったのが、今シーズンなのかもしれない。

弱かった時代のカープを知ってる世代は、
勝てずに辛い日々を送っていた頃のことを知ってるだけに
負けたからといって直ぐに、采配や、バッティング、ピッチングに対して、
論評(批判かな?)をすることはなく、
「相手が強かったんじゃけぇ、しょうがない。」と、
かってに自分で自分に言い聞かせてしまうことも多く、復活した堂林や、
めっきり力を付けた西川や磯村の活躍に、思わず目を細める好々爺も少なくはない。

昔は開幕ダッシュを決め、鯉のぼりを下ろす頃(ゴールデンウィーク明け)になると、
定位置のBクラスに戻り、
梅雨の時期になると、その位置は不動となるものの、
秋風とともに息を吹き返すが・・・ 時すでに遅し
それが、カープだった。

そう思えば、今年は最悪の梅雨時期に開幕して、
未だに梅雨が明けてないんだから・・・ さもありなんだろう。
まさに、広島のご当地ソング「 ひろしま、そして雨ン中 」を地で行くのが、
いまのカープになるが、勝てない時代を知ってるファンは、少々のことでは動じないので、
明日に繋がる戦いをしてほしいと・・・ 願ってやまない。

良いときもあれば、悪い時もある。
一度や二度の失敗じゃない、何度も何度も歯痒い思いをしたが・・・ この際、目を瞑ろう。
引きづることなく、しっかり前を向き、目標を見失わないでほしいと願う。
ガンバレ! 佐々岡カープ

余談
ご当地ソングの「ひろしま、そして雨ン中」は、昭和60年2月、本社勤務を命ぜられた際、
「関東に一時預けるが、大きくなって戻ってこい。」との激励とともに、
雨が降るなか、開いていただいた送別会の二次会で、上司が歌ってくれた惜別の歌であり、
歌詞そのものは失恋ソングだが、私にとっては・・・ 上司との約束を果たすことができないまま、
東京に棲みついてしまった、心残りとともに、忘れ得ぬ歌でもある。


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