多摩爺の「四季おりおり(その33)」
お盛んな・・・ カブトムシ
「おじいちゃん、おじいちゃん、大事な、大事なお願いがあるんだけど。」
そう言いながら・・・ 二人の孫が、マンションエントランスの呼び鈴に向かって喋っていた。
「どうしたの?」と聞くと「早く鍵を開けて」と言うだけなんで、
直ぐに遠隔操作で鍵をかけると、なにやら持って一目散に走り出していた。
エレベーターホールで待ってると、
下の息子が私に差し出したのは・・・ 二匹のカブトムシが入った虫かごである。
「パパもママも虫が苦手なんで、おじいちゃんのところで育ててくれる?」と言うではないか。
「わかった。わかった。」ということで、
孫が持ってきた緑色の虫かごから、我が家に置いてある透明の虫かごに入れ替えてやると、
2~3分も経たないうちに・・・ あろうことか、交尾を始めてしまった。
「おじいちゃん、オスがメスの上に乗って虐めてる。」と言いだした。
やれやれである・・・ どうしようと思ったが、
「虐めてるんじゃなくて、あなたたちみたいにじゃれ合ってるんだよ。」と、誤魔化しといてから、
せっかくだから「名前をつけたらどうなの?」と話題を変えると、
OKと乗ってきたので・・・ ホントにやれやれである。
そうだねカブトムシだから「カブ君とカブ子ちゃんで良いんじゃないの。」と上の孫が言ってきた。
すると、マルコとマルオの丸井(近所のデパート)みたいじゃんと、息子が茶化すではないか。
虫が苦手なくせに・・・ 要らんことを言うやつである。
ちょっとムカッとしたが、孫たちは全くもって我関せずで、
カブちゃん、カブ子ちゃんと呼びかけながら、
キラキラした目で・・・ カブトムシの交尾を眺めているんだから、
なんともはや、なんともいえない光景だった。
帰り際に・・・ 汗びっしょりで、キラキラした目を輝かせながら、
上の孫から私に特命が下った。
「おじいちゃん、カブちゃんとカブ子ちゃんが喧嘩しないように見とかないと、
私はおじちゃんのこと嫌いになるからね。」
「それと、毎日ご飯を食べさせないと怒るからね。」と言った後、
「おじいちゃん、がんばってよ。」である。
あまりの勢いに「明日、大きな虫かご買ってきて、籠の中に土を入れて、
餌はキュウリだけじゃなくて、 昆虫用のゼリーも買ってくるから、
心配しなくても大丈夫だよ。」と返すのが・・・ 精一杯だった。
孫たちが我が家に居た時間は・・・ 約40分
お盛んなカブちゃんとカブ子ちゃんは、その間も飽きることなく交尾を続け、
私が床に就く、22時を過ぎてもまだ続けているんだから、恐ろしくタフな奴らである。
ホントに、ホントに、見られてるというのに、
「おまえら、いったい何時になったら離れるんかい?」である。
2024年夏、カブトムシの交尾をいくら眺めても、全くもって欲情しない爺さんは、
カブトムシには羞恥心がなく、人の欲情に影響を与えないことを学んだ。
それにつけても・・・ あぁ、恥ずかしである。
オスが激しく腰を振るので、メスは頭からキュウリに突っ込んでしまった。
19時過ぎから、22時過ぎまで、虫かごの中で場所を変えながら・・・ ずっとこのままだから、
「おまえら、マジでええ加減にせぇよ。」である。
おはようございます
いや〜、さすがの多摩爺さんも、お孫さんの前ではタジタジになられてる様子が伺えました。
お孫さんに振り回されても、それが楽しい様子も感じられ微笑ましいです。
お孫さんから早速のミッションを与えられ、日課ができて嬉しいですね。
ずっと前、お孫さんに「学校の正門で◯◯ちゃんを待ってようかな」と言ったら、「おじいちゃん、ストーカーしたらお巡りさんに捕まっちゃうよ!」と言われちゃいましたね。
あ〜、このお孫さん、将来大物になるなと思いました。
カブト虫の交尾は初めて見ました。
交尾してから数日後に卵を産むようですね。
前回の海水パンツと今回のカブト虫、お孫さんの為に楽しく一肌脱いであげて下さい。
今日から新しいペットとの生活、賑やかになりますね。
朝起きたら、餌のキュウリをほとんど完食してました。
朝一番に100鈞に行って、大きめの虫かごと、卵が産めるように土と、餌のゼリーを買ってくる予定です。
早速、息子に今朝の状況を報告しておきましたが、これから毎朝忙しくなりそうです。
夏は、生き物の気配を身近に感じますよね!
家の息子たちが幼い頃、ザリガニやカブトムシを飼っていたのですが
夏には同じ状況に・・
初めて「オスがメスをいじめてる〜〜!」と私を呼びに来た時には本当に焦りましたっけ。^^;
多摩爺さまのように上手にかわすことができず
「いいのいいの。こうびしてるの。
そのうち赤ちゃんが生まれるの!」と言ったら、
「また、こうびしてる〜〜〜〜」と大喜びして眺め続ける夏。
息子たちは小学低学年と幼稚園生でした。
加えて、友達にも「こうび」と言いふらし、その友達のお母さんにも伝わるのでちょっと恥ずかしい思いもしたものです。
懐かしい夏の思い出です。
多摩爺さまも、昆虫にプールにと忙しい夏ですね!!
交尾を始めたときは、なにか聞いてきたらどうしようかと、本当に焦ってしまいました。
早速、今朝大きめの虫かごを買ってきて、1/3ぐらい土を入れて、ウッドチップでそれなりに雰囲気を出して、
水分補給のキュウリと、昆虫用のゼリーを置いてから、カブトムシを中に入れたやったら、メスは土の中にもぐってしまいました。
卵を産んでくれると嬉しいのですが・・・ 孫に叱られないよう頑張らねばと思っています。
因みに二人とも週末以外は、火曜日と金曜日に公文があるので、我が家に寄ってくれる予定です。
きっと喜んでくれると思うのですが・・・ さて、如何でしょうか?
カブトムシやクワガタを育てたり、蝉の幼虫が殻を破って成虫になるのを見るのは、
子どもはもちろんですが、大人でも楽しいものです。
久々に童心に返って、私もワクワクさせてもらってます。