多摩爺の「時のつれづれ(神無月の50)」
与野党のトップが被災地を視察
先週末の5日、与野党のトップが相次いで豪雨災害の被災地・能登を視察している。
国会の開期中であり、出かけるとすれば週末しかないことは分からんでもないが、
総選挙が迫っているので、現地を視察したという実績を積み重ねたいのは理解するとしても、
被災者の心情や、現地担当者の対応を踏まえれば・・・ ここは、呉越同舟すべきだったと思う。
本来の仕事場でもある国会で、バチバチの議論を交わすのは当然だとしても、
災害対策については・・・ 現場第一主義が最優先であって、
被災地の方々の手間を取らせるのは、最小限に抑えるべきではなかろうか?
総理が被災地に行けば、取り巻きの議員や記者を含めて4~50人になるはずであり、
移動に必要な車は、最低でも10台を大きく越えるはずだから、
現地で対応する職員や、警備の方々が移動する車を含めれば、
おそらく、2~30台程度の車が列を連ねることになっていただろう。
そこに野党の代表の車列が加われば、時間帯と視察地は違うとしても、
4~50台の車が被災地を仰々しく行き交うのである。
大名行列じゃあるまいし・・・ 現地の方々が、
どういった思いで見ていたのかと思うと、なんだか悲しくなってくる。
個人的には、総理や与野党のトップが、被災地を視察するのは当然だと思っており、
そこにイチャモン付けるつもりは、さらさらないが、
せめて国会対策委員長レベルで、調整が図られるぐらいのコミュニケーションが取れていれば、
一緒に視察することが、なんとかなっていたと思うが・・・ 如何なものだろうか?
本来なら、自民党の国会対策委員長が、
大所高所の視点から、総理が能登に行くのでご一緒に・・・ と、声をかけていれば、
野党は「嫌だ。」と断る理由はなかったと思っている。
残念だったのは、両党の国会対策委員長が、先月末のトップ交代に併せて任命された方だったので、
そこんところに気が回らなかったのかもと思いもするが、
もしここで、執拗に予算委員会を要求をしていた野党の国会対策委員長が、
呉越同舟を提案していたら・・・ 1本取っていたと思うが、惜しいチャンスを逃してしまった。
そもそも・・・ 予備費を使うか、補正予算を組むかは別にして、
災害復旧に関する緊急の財政支援や、復旧や復興に向けてのタイムスケジュールに、
与野党の考え方には、大きな差はないはずである。
先月末に、与野党の各党で新たなトップを決める選挙があって、
月が変わって直ぐに、首班指名の臨時国会が開かれて、
近々に総選挙が迫っているのも分からんではないが、こういったときだからこそ与党も野党もなく、
「チーム・ジャパン」の視点をもっていただきたいと思うが・・・ 如何なものだろうか?
多くの死傷者を出し、財産や生活の糧を失ってしまった厳しい環境を踏まえると、
災害復旧を政争の具にするのは、厳に慎むべきだと思っていたところ、
昨日、能登を訪れた野党のトップは、明らかに政争の具にした発言をしており、
期待値が高かっただけに・・・ 総理経験者としては残念極まりない。
批判を封印して「総理にしっかり伝えておきます。」と云ってたら、株を上げたと思うけど、
総選挙を控えて、戦闘モードに入ってるのは分かるが、
ここ最近、どんどんイメージが悪化してきているような気がするのは・・・ 私だけではないだろう。
いまとなっては、もう手遅れだが・・・ 災害支援と向き合う与野党のトップは、
どちらから先に呼びかけても構わないので、こういったときは、ともに現地に赴き、
同じ視線で現場を見て、情報を共有し、功を先んじることなく、
心を一つにして、迅速な対応に知恵を絞るべきだと思うが・・・ 如何なものだろうか?
従って、国会は解散ではなく予算を確実に通して
解散が正解だろうと思います。
外出していて、返信が遅くなり申し訳ございませんでした。
個人的には住居等の生活関連と、電気や水道などのインフラなど緊急性のあるものは予備費でやれば良いと思っていて、
その後の本格的な復旧・復興に向けては、補正予算を組むべきと思っています。
お金に色はないので、予備費か補正予算化に拘るより、素早く実行すれば良いじゃないでしょうか。
なお、本件で議論するつもりはないので、これまでとしましょう。