多摩爺の「時のつれづれ(皐月の48)」
オリンピックまで、あと2ヶ月
戦国時代を彷彿させるような、乱戦と番狂わせが繰り広げられた大相撲夏場所だったが、
能登地震の被災地となった石川県出身の新小結・大の里(23歳)が、
昨年の夏場所に幕下付け出しでデビューしてから・・・ わずか7場所で幕内最高優勝を成し遂げた。
他の役力士があまりにふがいなくて、期待の喝を入れたいところだが、
来年のいまごろには、大横綱が誕生しているかもなんて思うと、
なに気にワクワクしてくるから、
日本人はやっぱり、老若男女を問わず・・・ 相撲が好きなんだと思う。
閑話休題
ふと気がつけば・・・ 「パリ・オリンピック」まで、あと2ヶ月になっている。
長期の天気予報では、今年もまた暑く、沸騰するような夏になりそうだと云ってるが、
スポーツで盛り上がり、拍手喝采を送る熱い夏なら・・・ 大歓迎である。
先週のいつだったか、もう忘れちゃったが、外出先から戻ってテレビを付けたら、
タイミング良くオリンピック期間の休戦について、
あるコメンテーターが、ロシアのウクライナ侵略を捉えて、
「この期間だけは、是非とも休戦して欲しい。」とのコメントを発していた。
休戦そのものについては・・・ 個人的には大賛成ではあるが、
平和な国に住み、気持ちだけは心配していても、寛ぎながら事態の進展を眺めてる者の一人として、
休戦について「あぁだ。こぉだ。」と軽々にもの申し、論評することに、
なんて言ったら、適切なのか分からないが・・・ いささか複雑な気持ちになってくる。
戦争は断じてあってはならないと思うので、
第三国が仲裁に入って、終戦に導く計画があるなら期待したいと思うし、
ギリギリまで調整していただきたいと願ってやまない。
とはいうものの・・・ 終戦ではなく、休戦ということは、
オリンピック、パラリンピックが終れば、休戦も終わるということであって、
予め交わされた休戦終了の時刻がやってくれば・・・ 「はい、撃ち方始め!」となり、
見たくもない悲惨な破壊と殺戮の報道が、また再開されるのである。
時計と睨めっこしながら、休戦が終る時間を待ち続け、再び砲弾が飛び交い始めた状況を、
各国のメディアは、いったいどんな心境でカメラを回し、伝えるのだろうか?
また平和な国で、家族で寛ぎながら見ているテレビ画面に、
突如として割り込み、伝えられるであろう、
「ロシアがウクライナへの侵略を再開」と記された・・・ テロップ(緊急速報)を、
私たちはいったい、どういった心理状態で見れば良いのだろうか?
これは・・・ 辛い。
ホントに辛いし、あまりにも辛すぎるが、
だからといって・・・ 例え数日の間であったとしても、
極度の緊張から解放され、家族との団欒を過ごす休戦を否定するつもりはない。
然は然り乍ら(さはさりながら)・・・ この期に及んで休戦ができるぐらいなら、
終戦に向けての議論も始められるはずだし、
オリンピックを切っ掛けに、そういった展開にならなかったことが残念で堪らない。
今月の初めだったと思うが、オリンピック開催国のトップと、赤い国のトップが、
ロシアとウクライナに・・・ オリンピック期間中の休戦を提案したようだが、
両国の回答は「No」で、あっさり断られている。
ロシアは、そもそもパリオリンピックに、国として国旗を掲げての参加を拒否されており、
休戦に応じる必要性を感じてないらしい。
一方でウクライナは、戦場は両国にあるわけじゃなく、ウクライナ国内にあることから、
休戦期間中に行われるであろう、塹壕の整備や、兵站の補充が、ロシアを有利することを踏まえ、
休戦すれば戦況の悪化に繋がると・・・ 厳しい口調で指摘している。
さらにロシアには、北京オリンピック期間中に、ジョージアに侵攻したり、
ソチパラリンピック後の休戦期間中に、ウクライナのクリミア半島を併合するなど、
すでに2回の休戦決議違反を犯しており、信用するに値しない国とのレッテルが貼られていて、
もはや、なにを言っても・・・ 無駄なようである。
休戦と云えば、ロシアがウクライナに仕掛けた侵略戦争だけではなく、
イスラエルとパレスチナの問題も、オリンピックを切っ掛けに、なんとか休戦してもらいたいが、
現状を踏まえれば、どちらも休戦に至るハードルが高すぎて、お互いに譲る気配がなく、
いまこのときも、悲惨なニュースが次々と飛び込んできている。
ただ、こちらの方には・・・ もう一つ、別の意味での心配事が燻っていて悩ましい。
パレスチナの背後には、テロ事件を厭わない、過激なイスラム教徒がいるのである。
そういった・・・ イスラム過激派が、
世界からスポーツの祭典に集まったアスリートや、多くの観客で埋まったスタジアムなどで、
テロ事件が起こさないという・・・ 保障がないのである。
イスラム教徒に対して、穿った視線を送るわけではないが、
イスラム国の戦闘員が、10年ぐらい前にフランスで起こした同時多発テロ事件が、
いまとなっては、どうしても気になって仕方ないのである。
半世紀も前のことなのに、いまでも鮮明に覚えているのは、
ミュンヘンオリンピックで起こった・・・ 悲惨なテロ事件である。
パレスチナのゲリラ(当時はゲリラと云っていた)が、イスラエルの選手宿舎を襲撃し、
選手やコーチを殺害したうえに、人質を取って立てこもり、
結果的に人質全員とゲリラに加え、対応に当たった警察官がなくなるという惨事に至っている。
開催国のフランスは、メンツにかけて細心の注意を払い、最大限の警備をしているとは思うが、
セーヌ川で開会式が行われ、コンコルド広場でも競技が行われることを踏まえれば、
「街中にスポーツを」をコンセプトに掲げているらしいが、
アスリートや観客のみならず、パリ市民の安全は・・・ 本当に確保できるのだろうか?
ヨーロッパは、隣国と陸続きであることに加え、
EU加盟国の間では、入国審査が厳しくないとも云われており、
善人面をした悪党(テロリスト)が忍び込むのは、
そんなに難しいことではないと思うが・・・ 如何なものだろうか?
このタイミングで警備体制を明かすのは、テロリストに手の内を見せることになるので、
表に見える部分も、見えない部分も含めて、極秘裏に実行されるのだろうが、
そういった心配が、取り越し苦労で終ることを・・・ 老婆心ながら祈念してやまない。
さて、オリンピックまで・・・ いよいよ、あと2ヶ月になった。
始まる前から心配するのもなんだが、
無事に始まり、無事に終って欲しいと願ってやまない。
ガンバレ! ニッポン
そして、頼むぞ! フランス
追伸
スポーツつながりで・・・ もう一つ、
先週末、今春小学校に入学した孫娘の運動会があり見物させてもらった。
男女混合で走る徒競走の結果は・・・ なんと、なんと驚くことに、ぶっちぎりの1番、
極端な言い方をすれば合唱部の子どもたちの中に、一人だけ陸上部の子どもが居るのかと思うぐらい、
保育園に通っていた頃から、走る姿が格好良くて、足が速い子どもだったが、
まさか、ここまで速いとは思わなかった。
どうしても贔屓目で見てしまう爺さんで、いささか恥ずかしいが、
嬉しいことは、やっぱり嬉しいので・・・ 最後に記させていただいた。
爺バカで申し訳ないが、ご容赦願いたい。
今回もありがとうございます。頷きながら拝読しました。
それから~私の息子バカ発言👇お許しを!
息子、、幼稚園のときに 先生から 足が速いですね!と言われて~それからずっと 先生の言われる通り 学年1の速さに。でもそれ以上にはなりませんでしたが(笑)
運動会 楽しみだった頃が懐かしすぎます(笑)
カメラを首からぶら下げていたのに、つい見惚れてしまい、シャッターチャンスを逸してしまいました。
爺バカというより、ダメ爺なのかもしれません。
来年は頑張って良い写真を撮ろうと思います。
いつもながらの優しい時事解説と、建前と本音を適宜に織り込んだ記事に感謝です。
ありがとうございました。
いつも温かいコメントをちょうだいし、ありがとうございます。
4年に一度のオリンピックですから、なにごとも起こらないことを願うのみですが、
戦禍の渦中にある国や地域のことを思うと心が痛みます。
そこら辺りに屯する爺さんが、なにを言おうと屁の突っ張りにもなりませんが、なんとかならないものかと思っています。
お相撲本当に面白くなりそうですね。最近、様々な記録が更新され、お相撲の世界にも若い力がと嬉しくなります。大の里はお声も良くて、歌ったら上手そうと想像しています。
オリンピックの事本当に同感で、けいこさんと同じく頷きながら拝読しました。
お孫さん、凄いです!ご家族は嬉しくて盛り上がった事と思います。これから、お楽しみですね。本当に良かったです。 なおとも
日本人横綱と言ったら、お叱りを受けるので止めときますが、まずは年内に大関取りに期待したいですね。
オリンピックについては、始まる前から心配するのもなんですが、無事に始まり、無事に終って欲しいと願うのみです。
また、孫にはなにか運動をさせてやりたいなと思いますが、権限は息子たち夫婦にあるので、
爺さん婆さんは、遠回しにぼやき続けようと思っています。