5月21日、VTuber「ケープペンギン」(愛称:ケープちゃん、ケプ子)が、けものフレンズVぷろじぇくとを卒業した。
笑いと涙に溢れる中、リスナーとV仲間たちは心からの激励とともにケープちゃんを見送り、華々しい幕引きとなった。
けものフレンズVぷろじぇくと、ちぢめて「けもV」。
けもVは、2021年突如現れた、メディアミックス「けものフレンズ」の新コンテンツだった。
同年4月25日に開催されたPPP ONLINE LIVEにてケープちゃんの登場と共に先見せ的に発表され、翌26日から本格的に始動した。
はじめはケープペンギンと、フンボルトペンギン(愛称:フルルちゃん)の2人体制だったが、6月にはシマハイイロギツネ(愛称:シマハイちゃん)、12月にはコヨーテ(愛称:コヨちゃん)、2022年3月にはダイアウルフ(愛称:ダイアちゃん)がそれぞれ加入。今月(5月)にはカラカルがデビューする。
けもVは、僕にとってとても大事で、特別な存在となっている。
もう既に何年も「けものフレンズ」を追い続けている僕だが、けもVは殆ど毎日新しい供給があるというのがありがたかったし、チャットやTwitter上でこちらも積極的に参加することができ、フレンズを身近に感じられるという点ではメディアミックス中で右に出るものはないというほどの価値があった。
メンバーも一人一人がとても個性的で、そんなみんなが仲の良さそうな様子を見るのもすごく好きなのだ。
完全に日常に根付いた存在であり、日々のいろんな苦労もけもVを見れば忘れることができたし、たくさんの元気をもらっていた。
そんな中で僕が一際気に入っていた子、所謂「推し」が、ケープちゃんだった。
可愛くて天真爛漫、天性の才能でリスナーを笑いの渦に巻き込んでくれる、それでいて歌唱力はとびきり高く、根は真面目でファンのことも大事にしてくれる。それがケープちゃんだった。
みんな大好きだったけど、特に好きで特に楽しみにしていたのがケープちゃんとの時間だった。
ずっとずっと楽しんできて、推してきて、1周年が近いという時期になって発表されたのが、5月21日付でのケープちゃんの卒業だった。
実を言うとそれ以前から、ケープちゃんは引退が近いのではないかという察しはあった。兆しをいくつか感じていたのだ。
そんな中、「裏事情」も把握している者としてはその予感がほぼ確信に変わる別件での「ある告知」があり、そのほぼ直後、けもV側から正式に卒業の発表があった。
やはり、ショックは大きかった。
もうケープちゃんと過ごせなくなるのが、寂しかった。最初は現実を受け入れ難かった。
しかし。
「裏事情」も含めて考えると、ケープちゃんを追っている中で、彼女に少し心配な部分があったのも事実だった。
そして、ケープちゃんが卒業するのは今後のため、前向きな理由なのだ。
発表があった日の夜、ケープちゃん本人からのお気持ち表明の配信があった。いつもの通りの明るいケープちゃんの語りに、沈んでいた気分も吹き飛んだ。こちらも、前向きな気持ちになれたのだ。
受け入れて、ファンとして、ケープちゃんのこれからをずっと応援しよう。そう心に決めることができた。
ケープちゃん卒業までに、やりたいことはたくさんあった。ケープちゃん卒業までは、できるだけそのことを優先したかった。
しかし僕には難関があった。ちょうどその頃から、仕事の関係で、それ以前より自分で思うように時間を作ることが困難になった。正直、これはかなり辛かった。
それでも、配信をリアタイできなければアーカイブを観て、時間を作っては色々進めて、色々考えて、できることはどんどんした。
お別れのお手紙もかなり考えて書いたし、プレゼントもどうしようかかなり悩み、事情もあって発送のかなりギリギリまで決まらなかった。最終的には自分でも納得できる内容・品物になった。
卒業発表以後も、ケープちゃんは積極的に活動し、最後の時が来るまでの間も1日1日、僕らを楽しませてくれた。配信はもちろん、配信のない日でも「卒業まで毎日ツイートする」という企画があったので、本当に毎日何かしらはあったのだ。
その間のことを全て語るとキリがないので、一部特に印象に残ったもののみピックアップする。
4月24日〜25日:フルルと一緒に「世界ペンギンの日」記念の日跨ぎ配信。時間としては短めながら、この特別な日を2人と過ごすことができたのがとても嬉しく、クイズ等も楽しかった。
4月26日:1周年記念配信。ケープ、フルルに加え、ゲストとしてこれまでもたくさんコラボのあった花京院ちえりさん・姫熊りぼんさんをお招きしての盛大なお祝い。4人での心躍る企画ののち、ケープ・フルルの2人で披露された、思い出の曲「ファンサ」のライブには本当に感極まった。1年間応援してきて本当に良かったと感じた。
5月1日:夏色まつり先輩と「けもフレ3」のガチャ実況。けもVには様々にコラボがあれど、一番好きと言える組み合わせがケープとまつり先輩の「まつけぷ」だった。最後にもう一度このコンビを見られたのがとても嬉しく、勿論けもフレ3も大好きということで、最高の組み合わせだった。
4月23日、5月10日:けもVでずっと行われてきたマイクラ。前者はコヨちゃんまでの「けもV四天王」合同、後者はケープ単独での最後の配信。これまでの積み重ねを感じる感慨深いもので、後者ではステージでの歌の披露もあり、エモいものだった。
5月15日:最後の歌枠、懐メロ縛り。ケープちゃんといえば、やっぱり歌なのだ。盛り上がる歌からしんみりする歌まで盛りだくさんの、締めくくりに相応しい歌枠だった。僕は初めて、赤スパを送った。
5月18日:YouTube内にて最後のけもV5人(ダイアちゃんはチャット参戦)揃ったコラボ。ケプ子王と称した、ケープに関するクイズ企画。思い出や絆も感じられて、尊かった。
そして、運命の時は来た。
5月20日、そして21日。
5月20日、イープラスにて有料にて提供された配信限定イベント「ケープペンギンお別れ会」。
ケープちゃんがVTuberとして歩んだ1年1ヶ月の総決算となる大イベントだ。
実を言うとこのイベントも、個人的な事情によりリアルタイムでは視聴できない可能性が高かった。しかし、これだけは絶対に逃すことができない。そんな気持ちがとても強く、なんとか調整してリアルタイム視聴ができるようにした。そして、この試みは大正解となった。
最高の、素晴らしい時間だった。本当に、「ありがとう」でいっぱいだった。
この時ほど、「笑いあり涙あり」という言葉が相応しい時間は経験したことがないというほどだった。
楽しい企画、素晴らしい歌、けもVのみんなから・VTuber仲間から・そしてケープちゃん本人からのメッセージ…
最初から最後まで、けもVを、ケープちゃんを応援し続けてきた者には感動必至な会だった。
正直、語彙力が足りずにこの感動が最大限表現できないのがもどかしいほどだ。
最後にこんな素晴らしいお別れ会を開催してもらえるケープちゃんは本当に幸せ者だし愛されているし
あったかくて楽しくて愛と優しさに溢れたこの世界が僕は大好き。そしてこの世界にファンとしていられることが本当に幸せだ。そう実感した。
5月21日。ケープちゃん単独での、YouTube内での本当の最後の配信。リスナーから募った過去配信からの名シーンを紹介していくというもの。いつもの調子で安心感もありつつ、いろんな思い出も振り返れて、感慨深くなるものだった。ひとつ、僕が送った名シーンが紹介されたのもとても嬉しかった。
一通り紹介した後は、リスナー、ファンに向けてのケープちゃんからのお手紙が読まれた。1年1ヶ月たくさんのファンと過ごしてきたケープちゃんの語る胸の内には、ファンの1人として、本当に泣きそうになった。積み上げてきたものがやけに涙を誘うんだ。
そして、それだけではなく、「最後には笑って終わる」ということも忘れないケープちゃんはその後にしっかりオチも用意していた。最後まで本当にケープちゃんらしさが全開で、これもまた最高の締めとなった。
その後、Twitter上での挨拶も終わり、全てが終わったかと思われた。しかし、ケープちゃんは翌日22日にも素晴らしい置き土産を残していってくれた。これは実際に観てもらった方がいい。未見の方はYouTubeに行ってあげてほしい。やっぱりケープちゃんは最高のフレンズだった。
かくして、ケープペンギンのVTuber活動は、幕を閉じた。
今後は新しくケープちゃんの配信を観られることも、声を、歌を聴くことも、エゴサされることもない。
受け入れていたこととはいえ、いざ本当にそんな現実に直面したら、やっぱり寂しさを感じずにはいられない。ケープちゃんのいない生活に慣れるまで、いくらか時間が必要になりそうだ。
でも。ケープちゃんはこれからジャパリパークでいろんなことをたくさんがんばってくれる、そしてもっともっとビッグになってくれると、僕は信じている。そしてそんなケープちゃんを、ずっとずっと応援してる。
みなさんもケープちゃんのこと、応援してあげてください。といっても、ここまで読んでくれた人なら、言わなくてもしてくれるよね。
そして、約1年の間にこんなにもたくさんのかけがえのない思い出をくれたけもV。今後もたくさんの思い出を作ってくれるでしょう。
けもVのみんな、これからもよろしくね。
最後になりますが、何度も何度も言ってることを今一度ここに言わせてください。
ケープちゃん、今まで本当にありがとう。
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