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使って覚える! Windows 11 講座。

○ Windows 11の画面を見やすく使いやすく、表示設定を調整して自分好みに。

[今回のテーマ]画面の表示を使いやすく調整する。

 今回は、画面の表示を快適化する基本的な設定を解説する。前半では画面を見やすくする設定として、画面全体の表示の拡大/縮小(図1)、テキストや表示内容(コンテンツ)の拡大/縮小(図2)、ポインターの拡大を紹介する(図3)。後半では、自分の好みでカスタマイズする方法として、デスクトップの背景(図4)、「ダーク」モードへの切り替え(図5)、「アクセントカラー」の指定を紹介する(図6)。

図1 画面を見やすくする基本は、表示倍率の調整だ。自分の作業環境に合わせて、文字が読みやすい倍率を設定しよう
図1、画面を見やすくする基本は、表示倍率の調整だ。自分の作業環境に合わせて、文字が読みやすい倍率を設定しよう。
 
図2 ウインドウやメニュー、ツールバーなどは元のまま、ウェブサイトや作業画面などのコンテンツ部分を拡大/縮小できるアプリもある
図2、ウインドウやメニュー、ツールバーなどは元のまま、ウェブサイトや作業画面などのコンテンツ部分を拡大/縮小できるアプリもある。
 
図3 Windowsの「アクセシビリティ」機能を利用すると、ポインターのサイズや見た目を変更することもできる
図3、Windowsの「アクセシビリティ」機能を利用すると、ポインターのサイズや見た目を変更することもできる。
 
図4 デスクトップの背景を変更する方法は複数ある。一定時間で切り替わるスライドショー表示や「スポットライト」といった機能もある
図4、デスクトップの背景を変更する方法は複数ある。一定時間で切り替わるスライドショー表示や「スポットライト」といった機能もある。
 
図5 画面全体の発色を暗くする「ダーク」モードの設定も可能。複数の設定法があるので、自分に合うスタイルを選びたい
図5、画面全体の発色を暗くする「ダーク」モードの設定も可能。複数の設定法があるので、自分に合うスタイルを選びたい。
 
図6 「アクセントカラー」を変更すると、Windowsの一般的な画面の要素の色が変わる。好みの色を選ぶと気分転換になるかもしれない
図6、「アクセントカラー」を変更すると、Windowsの一般的な画面の要素の色が変わる。好みの色を選ぶと気分転換になるかもしれない。

「見やすさ」と「好み」が快適に使える画面設定のツボ。

画面の見やすさを向上させる第一歩は表示倍率の調整だ(図7)。画面の文字、各種のアイコン、ウインドウやツールバーのボタンなどが小さく、見づらい場合は、「拡大/縮小」の倍率を現在より大きく変更する。倍率を上げると画面全体の表示は大きくなるが、その分、表示できる情報量は減る(図8)。

図7 「設定」アプリの「システム」→「ディスプレイ」を開き(1)、「拡大/縮小」の倍率を調整する(2)。表示の縦横比を変えたければ解像度の変更が有効(3)。「推奨」の値は現在の利用環境における標準設定だ
図7、「設定」アプリの「システム」→「ディスプレイ」を開き(1)、「拡大/縮小」の倍率を調整する(2)。表示の縦横比を変えたければ解像度の変更が有効(3)。「推奨」の値は現在の利用環境における標準設定だ。
 
拡大率による表示量の違い
Θ 拡大率による表示量の違い。
図8、1920×1080ドットの解像度で各ウインドウの情報量をほぼ同じにした状態で、表示倍率を100%(上)と125%(下)に設定した場合の違い。倍率を上げると見やすくなるが情報量は減る。

設定で「推奨」と書かれた数値は、現在の利用環境における標準の設定。ディスプレイのサイズや解像度に応じて設定されている。これが100%より大きい場合は、倍率を下げて画面の情報量を増やすことも可能だ。

画面を拡大する方法としては、「ディスプレイの解像度」を実際より小さく設定する方法もあるが、通常は「拡大/縮小」で間に合う。ただし、本来の解像度が1920×1200ドットのディスプレイで1920×1080ドットの表示を試すなど、表示の縦横比を変えたい場合は、「ディスプレイの解像度」で設定する。

「アクセシビリティ」で、アイコンやウインドウのボタンなどのサイズを維持したまま、文字だけを大きくする設定も可能だ(図9)。

テキスト要素のみを拡大
Θ テキスト要素のみを拡大。
図9 「設定」アプリの「アクセシビリティ」→「テキストのサイズ」で(1)、スライダーを動かして文字の表示倍率を調整する(2)。調整後、「適用」をクリックすると設定が反映される(3)。

また、ビジネス/クリエーティブ系のアプリでは、ウインドウ内のコンテンツだけを拡大/縮小できることも多い(図10図11)。

Edgeではメニューからズーム
Θ Edgeではメニューからズーム。
図10、Edgeではツールバーの「…」をクリックして開くメニューの「ズーム」で「+」か「-」をクリックして表示倍率を変える(1)(2)。「Ctrl」キーと「+」キー/「-」キーの同時押しでもよい。「Ctrl」+「0」キーで等倍に戻る。
 
Wordはウインドウ右下のスライダーを使う
Θ Wordはウインドウ右下のスライダーを使う。
図11、Wordでは、ウインドウ右下のスライダーで編集画面の文書の表示を拡大/縮小できる(1)。右端の数値部分をクリックすると(2)、数値で表示倍率を指定することもできる。

ファイルやフォルダーのアイコンの大きさは、デスクトップでは背景部分を右クリックして表示されるメニュー、エクスプローラーではツールバーの「表示」からサイズを変更できる。

作業中に、ポインター(マウスの矢印)を見失うことが多ければ、マウスポインターのサイズを大きくしてみよう(図12)。

図12 「設定」アプリの「アクセシビリティ」→「マウスポインターとタッチ」の画面で(1)、ポインターのサイズを変更できる(2)。スライダーを中央の「8」に合わせたときの表示サイズは(3)の大きさになる
図12、「設定」アプリの「アクセシビリティ」→「マウスポインターとタッチ」の画面で(1)、ポインターのサイズを変更できる(2)。スライダーを中央の「8」に合わせたときの表示サイズは(3)の大きさになる。

自分が気分良く作業するためには、デスクトップの背景画像や、画面全体の配色を自分好みにすることも重要だ。

背景画像の変更で一番簡単なのは、エクスプローラーで写真(画像)ファイルを選択する方法だ(図13)。Windowsに内蔵された画像を使用する場合は「設定」アプリを使う(図14)。こちらでは、画像を指定する以外に、単色での塗りつぶし、複数の画像を一定間隔で切り替えるスライドショー、マイクロソフトのサーバーから定期的に高画質写真を取得して表示する「Windowsスポットライト」も選べる。

エクスプローラーでの設定が簡単
Θ エクスプローラーでの設定が簡単。
図13、エクスプローラーで写真を選択し、ツールバーの「背景に設定」を選ぶか(1)、写真の右クリックメニューから「デスクトップの背景として設定」を選ぶと(2)(3)、その写真がデスクトップの背景になる。
 
背景の詳細設定
Θ 背景の詳細設定。
図14、「設定」アプリの「個人用設定」→「背景」で詳細な背景設定ができる(1)。「画像」以外に、「単色」「スライドショー」「Windowsスポットライト」も選べる(2)。選択に合わせて設定項目も変わる(3)。
 
スライドショー形式では、使用したい画像を1つのフォルダーにまとめて利用する。設定項目では、そのフォルダーの指定や切り替え間隔のほか、バッテリー使用時には切り替えない設定などもできる(図15)。
 
スライドショー形式の設定
Θ スライドショー形式の設定。
図15 「スライドショー」を選んだ場合(1)、写真アルバムとしてフォルダーを選べるほか、切り替え間隔やシャッフル(ランダム)表示の有無、バッテリー使用時の動作、画像サイズの調整などの設定が可能だ(2)。

Windowsスポットライトは、Windows 10からロック画面の背景として利用されていたが、現在の11ではデスクトップにも設定できる(図16)。使用中はデスクトップに専用アイコンが追加され、右クリックすることで切り替えや好みの設定が可能。好みの情報は、今後取得する写真のジャンル調整に使われるようだ。

Windowsスポットライトの背景
Θ Windowsスポットライトの背景。
図16、「Windowsスポットライト」は、一定間隔でマイクロソフトのサーバーからダウンロードした高画質写真を背景にするもの(1)。画面のアイコンを右クリックすると(2)、画像の切り替えや評価ができる(3)。

画面全体の配色を暗くする「ダーク」モードの設定も可能だ。「設定」アプリの「個人用設定」には、背景とセットで切り替える設定(テーマ)が用意されており、見本を選んで簡単に切り替えることができる(図17)。元の明るい表示(ライト)に戻すのも1クリックだ。

図17 「設定」アプリの「個人用設定」を開き(1)、見本を選ぶと「ダーク」モードに切り替わり(2)、背景も暗いものに変更される。同様に、通常表示(「ライト」モード)に戻せるほか(3)、ほかの色も選べる
図17、「設定」アプリの「個人用設定」を開き(1)、見本を選ぶと「ダーク」モードに切り替わり(2)、背景も暗いものに変更される。同様に、通常表示(「ライト」モード)に戻せるほか(3)、ほかの色も選べる。

なお、「個人用設定」から「色」の画面に移動してカスタム設定を行うと、背景はそのままでモードを変えたり、タスクバーやスタートメニューはダーク、ウインドウ内の表示は通常(ライト)といった設定もできる(図18)。

部分的な「ダーク」モード設定も可能
Θ 部分的な「ダーク」モード設定も可能。
図18、図17で「色」を選んで設定画面を切り替え(1)、「モードを選ぶ」を「カスタム」にすると、システム部分(Windowsモード)とアプリのウインドウ(アプリモード)で個別に「ダーク」と「ライト」が選べる(2)。

「色」の設定画面には「アクセントカラー」という項目もある(図19)。Windows標準の画面部品であるスイッチやボタン、スライダー、インジケーターなどの色を指定するものだ(図20)。「自動」に設定すると、背景画像などに応じた色が指定される。

図19 図18と同じ画面で(1)、「アクセントカラー」を「手動」に指定し(2)、色を選ぶ(3)。「自動」だと背景に合わせた色が自動選択される。設定した色は、画面内のスイッチなどに反映される(4)
図19、図18と同じ画面で(1)、「アクセントカラー」を「手動」に指定し(2)、色を選ぶ(3)。「自動」だと背景に合わせた色が自動選択される。設定した色は、画面内のスイッチなどに反映される(4)。
 
図20 「アクセントカラー」で指定した色は、タスクバーでアクティブなウインドウを示すバーや、クイック設定のボタンとスライダー(1)(2)、システムトレイの通知インジケーターなどにも反映される(3)
図20、「アクセントカラー」で指定した色は、タスクバーでアクティブなウインドウを示すバーや、クイック設定のボタンとスライダー(1)(2)、システムトレイの通知インジケーターなどにも反映される(3)。

「設定」アプリには、周囲の環境に応じて画面の明るさを自動調整する項目や(パソコンに明るさを検知する機能がある場合)、夜間の時間帯に発色を変えて目の負担を軽減する項目などもある。好みに応じて調整したい(図21)。

画面全体の明るさや発色の自動調整
Θ 画面全体の明るさや発色の自動調整。
図21、「設定」アプリの「システム」→「ディスプレイ」を開き(1)、「明るさ」の「照明が変化した場合に明るさを自動的に調整する」や(2)、「夜間モード」も試してみよう(3)。

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