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Core Ultra シリーズ2 発表 で 見えてきた。

◯ AI時代のPC進化の方向。

 インテルのCore Ultraシリーズ2(以下、Core Ultra 2)が正式に発表され、いよいよAI時代のコンピューターが進む方向が見えてきた。

Centrinoの夢再び?
画1、Centrinoの夢再び?
「Lunar Lake」の開発コード名で知られてきたインテルのCore Ultraシリーズ2。Wi-Fi機能とセットとすることでパソコンの普及を後押しした「Centrino」と同様、今後はAI機能で新時代のパソコン普及を狙う。

 これまでこのジャンルでは、アップルが静かに何年もかけてアーキテクチャーを整理してきた。同社は半導体とOSを同時に開発して製品に組み込めるため、機械学習と推論の成果を実際の製品の中で魅力的に実装できた。だが、それはあくまでアップルのエコシステム内での話だ。

 これに対し、WindowsパソコンにおけるAI利用の方向性を定めるべく、マイクロソフトが提唱したのが「Copilot+ PC」だ。2024年6月、第1弾としてクアルコム製ARMプロセッサーを搭載した製品が登場。9月にはインテル、AMDのx86系プロセッサーに対しても、11月からのサポート開始を正式に発表した。

新時代の端末がターゲット。

 Core Ultra 2は、第1世代のCore Ultraに比べ、電力効率が向上。AI時代に対応した設計思想とターゲット市場の変化を反映している。NPUの性能は48TOPSと、第1世代の11TOPSから大幅に向上。Copilot+ PCの基準を余裕でクリアする。

 8Wの最小保証電力も同時に実現、超薄型ノートパソコンやファンレスデザインのタブレット型デバイスでも、これらの機能を利用できるという。CPUとGPUの両方で行列演算を高速化する機能を盛り込み、システム全体のAI処理性能を高めた。

 分かりやすくNPU性能で機械学習や推論の評価をしがちだが、実際の処理はCPUやGPUでも実行される。Core Ultra 2のシステムトータルでの性能は120TOPS。競合製品は、およそ75TOPSと推測される。

 もっとも、インテルは魔法のようにこの数字を実現したわけではない。彼らは伝統的にサーバーやHPCを含めたコンピューター市場全体を見渡して設計を行ってきた。そんな中、Core Ultra 2は明確に電力効率とAI処理効率にフォーカスした戦略を打ち出している。アップルのチップほど極端な効率重視ではないが、大きな影響を受けている印象だ。

 AI重視の戦略においてはAMDとクアルコムが先行したが、今回のインテルの発表は、業界の新たなベンチマークとなるだろう。

 AMDのRyzen AI 300シリーズは業界で最も高性能な50TOPSのNPUを搭載。45TOPSのNPUを搭載したSnapdragon Xも含め、高性能NPU搭載が業界全体のトレンドになっているが、今後はこれらを応用したアプリケーションの拡充が課題となる。

 アップルは独自設計のシステムとOSを、APIを通じてアプリケーションで活用する仕組みを数年かけて構築してきた。一方、水平分業のパソコン業界においては、アプリケーションも含めた周辺環境が整って初めて、新たな提案も生まれてくる。

 例えば、AI処理能力を活用することでウイルスやワームに対する防御機能を効率的に向上させるアプローチなどは、全てのパソコンユーザーが享受できるメリットだ。

 今後は、オンデバイスでのAI機能強化が期待される。クラウドからエッジにAI処理がシフトすることで、応答性向上とプライバシー保護の強化が進むだろう。AI機能がOSレベルでより深く統合されれば、ユーザーインタフェースやアプリケーションに根本的な変革をもたらすだろう。

※High Performance Computingの略。計算科学のために必要な数理やコンピューターシステム技術など、高性能な計算を必要とする分野のこと。

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