Excelで円グラフのデータラベル、値に単位の「億円」を表示する裏ワザ。

〇 円グラフの作成にはいろいろコツがある。例えば、グラフの元になる表作りに配慮すると、一発でタイトル付きのグラフを作成できる。ここではA2:A5に分類名、B2:B5にはそれぞれの値、B1にタイトルにしたいテキストを入力した元表を作った。これを基に円グラフを作る。A1:B5を選択し、「挿入」タブの「円」ボタンから「円」を選ぶ。

画1、A1:B5を選択し、「挿入」タブの「円」ボタンから「円」を選ぶ。

一発でタイトル付きの円グラフを作れた。こいつは時短に効く。

画2、B1をタイトルにした円グラフを一発で作成できた。図ではサイズを調整している。

見栄えの調整ポイントはデータラベル。

もっとも、瞬時にタイトル付き円グラフができたのはいいのだが、データラベルがまったく表示されておらず、あまり意味をなしていない。ここでは「グラフのデザイン」タブにある「クイックデザイン」タブの「グラフスタイル」から「スタイル8」を選んでデータラベルを表示する。

画3、「グラフのデザイン」タブの「グラフスタイル」から「スタイル8」を選ぶ。

円グラフにパーセンテージ（構成比）を表示できた。しかしデータラベルのフォントサイズがあまりにも小さい。データラベルをダブルクリックしてフォントサイズを調整する。

画4、データラベルをダブルクリックする。「データラベルの書式設定」作業ウィンドウが開く。データラベルを選んだ状態で、「ホーム」タブで「フォントサイズ」を「16」にする。

構成比は見やすくなった。さらに、円グラフのそれぞれのパイに「分類名」や「値」を表示してさらに見やすくする。「データラベルの書式設定」作業ウィンドウの「ラベルオプション」で、「分類名」と「値」にチェックを入れ、「区切り文字」を改行にする。

画5、作業ウィンドウの「ラベルオプション」→「ラベルオプション」→「ラベルオプション」で、「分類名」と「値」にチェックを入れる。さらに、「区切り文字」を「改行」に変更する。

「分類名」「値」、「パーセンテージ（構成比）」をそれぞれ「改行」して表示できた。さらに、「パーセンテージ（構成比）」については小数点以下第1位までを表示する。

画6、「表示形式」の「カテゴリ」を「パーセンテージ」にする。さらに「小数点以下の桁数」を「1」に設定する。「分類名」をパイの上に表示したので、「凡例」は右クリックして削除する。

以上の設定でかなり見やすいグラフにできた。さらに続けてとても重要な編集を加えたい。

値に金額の単位を表示する。

現在のデータラベルは、「分類名」「値」「パーセンテージ（構成比）」が改行で表示されている。問題は「値」だ。単に数値が表示されているだけで単位が分からない。円グラフの元表の「表示形式」を調整して単位の｢億円｣を表示する。

まず、元表のB2:B5を選択して、「ホーム」タブの「数値」グループにある「→」（表示形式）ボタンをクリックする。

画7、元表のB2:B5を選択して、「ホーム」タブの「数値」グループにある「→」（表示形式）ボタンをクリックする。

「セルの書式設定」ダイアログが開いたら、「分類」の「ユーザー定義」で「種類」から「0」を選び、その末尾に「億円」を入力する。

画8、「分類」から「ユーザー定義」を選び、「種類」から「0」を選び、その末尾に「億円」と入力する。「種類」が「0億円」になったら「OK」ボタンを押す。

円グラフの「値」に億円が付いた。

画9、B2:B5の値に「億円」が付くと同時に、円グラフの「値」にも単位の「億円」が付いた。これで映える円グラフになった。

上記のように「セルの書式設定」ダイアログを利用すると、数値扱いのまま数値に単位を付けられる。

しかし、最初の円グラフとは見違える出来栄えになった。気に入ったら「グラフのデザイン」タブ→「グラフの種類変更」→「テンプレートとして保存」で保存するのもいいかもしれない。