◯ 文章のチェックにも便利、Word文書の必要な部分だけを印刷する。
[今回のテーマ]文書内の必要な部分だけを印刷する。
Word文書には、写真やイラスト、図やグラフなど文字以外の視覚的な要素を挿入でき、凝ったレイアウトも可能だ。これらの要素は「オブジェクト」と呼ばれ、完成した文書を印刷する際にはもちろん欠かせない。ただ、完成前に文章をチェックするときなどは、かえって邪魔になることもあるだろう。
その場合は、文書内のオブジェクトを除いて、文字列だけを印刷するのがお勧めだ(図1)。文章を集中して読むことができ、インクの節約にもなる。
Wordにはこのほか、試験問題の正解部分を隠して印刷するなど、便利な印刷機能が用意されている(図2)。今回は、文書内の必要な部分だけを印刷するテクニックをいくつか紹介しよう。印刷イメージをPDF化すれば、オンラインでも利用できる。
オプションで設定を切り替え テキストボックスに注意する。
まずは画像入りの文書を開いて、ページ内の文字列だけを印刷してみよう。オブジェクトを除いて印刷するとは、「Wordのオプション」画面の「Wordで作成した描画オブジェクトを印刷する」をオフにする(図3)。
「OK」ボタンをクリックすると編集画面に戻るので、再度「印刷」パネルを開き、印刷イメージからオブジェクトが消えたのを確認しよう(図4左)。作例では、画像があった場所に文字列が詰まって表示された。これで文書の内容に手を加えることなく、文字列だけを印刷できる。
オブジェクトの配置方法によっては、文字列が詰まらない場合もある(図4右)。Wordでは、オブジェクトの配置方法を「文字列の折り返し」で指定している[注1]。作例の画像は、文字列を避けて配置する「上下」や「四角形」に指定しており、その場合はオブジェクトを消すと文字列が詰まる。
一方、文字列の折り返しを「前面」や「背面」にして、周囲の文字列を空白行やインデントなどでレイアウトしている場合は、オブジェクトを消しても文字列は詰まらない。注意点として覚えておこう。
Wordのオブジェクトには、画像のほか、図形、SmartArtの図、グラフがあり、テキストボックスも含まれる。囲み記事などをテキストボックスで作成している場合は、中の文字列も印刷されないので気を付けよう。なお、表はそのまま印刷されるので、データの確認などは問題なくできる。
オブジェクトを印刷しない設定は、すべてのWord文書に適用される。作業が終わったら図3右の画面を開き、「Wordで作成した描画オブジェクトを印刷する」をオンに戻しておこう。
続いて、文書内の選択箇所だけを印刷してみよう。操作は至って簡単だ(図5)。なお、「印刷」パネルにはページ全体が印刷イメージとして表示される。結果は印刷して確認しよう。
見せたくなければ「隠し文字」に 表示と印刷を適宜コントロール。
文書には入力しておきたいが印刷は不要、という文字列は「隠し文字」に設定するとよい。隠し文字は、画面表示や印刷の有無を状況に応じて切り替えられる。ここでは、試験問題の正解部分を隠し文字にした(図6上、中)。
隠し文字に設定した箇所は、通常は画面に表示されない(図6下)。確認するときは、「編集記号の表示/非表示」ボタンをオンにする(図7)。ボタンをクリックするたびに表示と非表示が切り替わるが、常に表示しておくことも可能だ(図8)。
なお、隠し文字は、画面上に表示しても印刷はされない。印刷するには隠し文字を解除するか、図8の「Wordのオプション」画面で「隠し文字を印刷する」をオンにする。隠し文字を解除するときは、該当箇所を選択して図6中の画面を開き、「隠し文字」をオフにする。
図6の例では、正解部分の行全体を選択して隠し文字にしたため、表の枠組みも非表示になった。行内の文字列を部分的に隠したいときは、そこだけ選択して操作しよう(図9上)。こうすれば、表の枠組みや選択しなかった文字列は表示されたままになる(図9下)。
画面上で文章を校正したり、文書の一部分だけをオンラインで配布したりする場合は、印刷イメージをPDF化するとよい。オブジェクトを除くなど、必要な設定をしてから「プリンター」に「Microsoft Print to PDF」を選び、PDFファイルに保存する(図10)。
この操作では、保存されたPDFファイルが自動的に表示されないので、手動で開いて確認しよう(図11)。