その1では鉱物学の基本である『モースの硬度計』を紹介したが、現在出回っている天然石アクセサリーや宝石の硬度を知るには難があるので、比較的流通している天然石と硬さの目安がわかる条件等を加えた表で確認していただきたい。宝石は美しいこと、硬いこと、希少であることの3拍子が条件とされている。その中で硬さの基準は硬度7の石英・水晶より硬いものとなる。地殻を構成する岩石の殆どに石英が入っていて、岩石が風化しても風化に強い石英が砂埃に混じっている。そんな中で硬度7の石英・水晶より硬いものが宝石の条件となっているのです。現在では硬度とは関係なく、より希少なもの、美しいものに価値を見出す傾向もあります。中には大変デリケートなものもありますので注意が必要です。モースの硬度計(その2)
※コランダム(Corundum)の内赤い物をルビー(Ruby)それ以外の色の物を サファイヤ(Sapphire)といい、青いものだけがサファイヤではありません。
