気ままブログ

『気まま』という言葉に挑戦と挫折の繰り返しを隠し、何かを求め、気の向くままに、思考の趣くままに流れてみよう。

モースの硬度計(その2)

2009年09月05日 23時12分51秒 | natural stone accessory
その1では鉱物学の基本である『モースの硬度計』を紹介したが、現在出回っている天然石アクセサリーや宝石の硬度を知るには難があるので、比較的流通している天然石と硬さの目安がわかる条件等を加えた表で確認していただきたい。宝石は美しいこと、硬いこと、希少であることの3拍子が条件とされている。その中で硬さの基準は硬度7の石英・水晶より硬いものとなる。地殻を構成する岩石の殆どに石英が入っていて、岩石が風化しても風化に強い石英が砂埃に混じっている。そんな中で硬度7の石英・水晶より硬いものが宝石の条件となっているのです。現在では硬度とは関係なく、より希少なもの、美しいものに価値を見出す傾向もあります。中には大変デリケートなものもありますので注意が必要です。モースの硬度計(その2) ※コランダム(Corundum)の内赤い物をルビー(Ruby)それ以外の色の物を サファイヤ(Sapphire)といい、青いものだけがサファイヤではありません。

モースの硬度計(その1)

2009年09月05日 12時04分11秒 | natural stone accessory
地球には約4200種類の鉱物があると言われています。
その内日本で産出するものは約1100種類だそうです。

19世紀初頭、オーストリアのF・モースが考案した
鉱物の硬さの基準となる10種類の鉱物を
『モースの硬度計』といいます。
■モースの硬度計■
硬度 鉱物名
1.滑石(Talc)
2.石膏(Gypsum)
3.方解石(Calcite)
4.ホタル石(Flourite)
5.燐灰石(Apatite)
6.正長石(Orthoclase)
7.石英(Quartz)
8.トパーズ(Topaz)
9.コランダム(Corundum)
10.ダイヤモンド(Diamond)
※各硬度ごとの硬さの間隔は均一ではありません。
例えば、硬度10のダイヤモンドと硬度9のコランダムの硬さの差は
硬度1の滑石と硬度9のコランダムとの差より大きいのです。
硬度は鉱物と鉱物の相対的硬さの指標して用いられているということです。
それと、よく勘違いされることですが、硬い=強いではないということです。
硬度6のヒスイ(Jadeite)は硬度10のダイヤモンドより強度で勝ります。
これをじん性といい、鉱物の強度を表します。