Nikon D60 AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
2012/08/04 14:39 1/125秒 F10 ISO800 27mm(35mm判換算)
『体温38.2度』(ダバオ・マラハン西小学校)
高校生フィリピン・スタディツアーの5日目。この日はマラハンと呼ばれる山の上にある小学校に行ってきた。大縄や書道の道具を日本から持ち込み、他にもバレーボールなどで遊びながら交流を楽しんだ。そして交流だけではなく、このマラハン西小学校では、日本で不要になった未使用のノートを寄付した。どの小学生も元気で、日本の貧弱な小学生と比べたらとてもたくましいが、やはり貧しいのである。
このツアーを通してかなりの数の小学校や幼稚園を訪問したが、全てに共通して言える事は、貧しいとか、障害があるとか、親が居ないとか、日本人からすれば非常に深刻な問題を沢山抱えていても、それを原因にして不登校になったりだとか、心を開かなくなったりだとか、人間関係が崩れたりだとかせずに、「常に笑顔が絶えない」ということだ。そんなフィリピンの小学生達と年甲斐もなく(16歳なう)はしゃいで遊んでしまった翌日、8度2分の熱を出して意識朦朧としながら帰国したのはここだけの秘密である。
Nikon D60 AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
2012/08/01 11:01 1/640秒 F5.6 ISO400 75mm(35mm判換算)
『それでも笑える。』(フィリピン・ダバオ)
記念祭(≒文化祭・学園祭)でバザーという催しに関わっていた自分は、バザー収益金をフィリピンの小学校の保健室運営に寄付する過程でフィリピンへ興味を持ち、実際にフィリピンへ訪問してみることに決めた。そこで、寄付の仲介を担っている日本フィリピンボランティア協会(JPVA)にツアーを組んで頂き、有志の高校生7人と共にフィリピンへやってきた。貧困の差が激しく、新しい物と古い物が混在しているフィリピン。そこで学ぶものは非常に多かった。
ツアーの2日目。この日の予定はスラムを見学しに行くこと。セキュリティが居て設備も整っている宿泊場所から車で移動すること1時間弱。初めて見るスラムは衝撃的だった。まともな道はなく、家も家とは到底呼べない住まい。そんなスラムの中でも、バスケットゴールがある広場で遊ぶ子供達は元気だった。そして見知らぬ外国人からカメラを向けられても嫌な顔は全くせずに笑顔でレンズを覗いてくれた。強制撤去がいつあるかも分からないし、目を覆いたくなるような生活環境の悪さの中でも、笑って暮らすことが出来るのだ。ファインダーに写るこの少年の笑顔を見て、自分も自然と笑顔になれた。なぜ今まで自分はあんなに小さな事で悩んだり怒ったりしていたのか、馬鹿らしくなってきた。