たろおの小屋

昼間は「聖職者」を演じる永遠の若造「たろお」のつぶやき。
仕事,家族,後遺症・・・。感謝の日々を綴っています。

卒業前のひと仕事(2)~いじめの代償①~

2008-03-11 18:36:13 | お仕事
いじめの構造 (新潮新書 (219))
森口 朗
新潮社

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最初の卒業式練習,「別れの言葉」でステージ上に子ども達が並んだとき,A男の両脇がスーッと開いた。
そこが,私の忍耐の限界だった。

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A男が皆から避けられていることに気付いたのは2学期の終わり頃だった。
男子は一緒に遊ぼうとしない。声をかける言葉といえばからかいばかり。
女子に到っては,近寄ることすらしない。A男の持ち物やプリント類も触ろうとしない。
給食当番の女子は,A男が取りに来ると露骨に持ち場を離れる。

A男自身も異変に気付き,何度か私に訴えてきた。
しかし,私もあえて放置した。「機未だ熟さず」と。
「いじめ」に関しては人一倍厳しい私の煮え切らない態度こそ,誰が見ても一番の異変だったであろう。
もちろん,それには理由があった・・・・・・(②に続く

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