卒業 (新潮文庫)重松 清新潮社このアイテムの詳細を見る |
子ども達を卒業させて4日。
実に感動的な卒業式だった。
(式についての評価は,
職場の公式ブログへのコメントをご覧ください。
「時計台から見える風景『卒業式』」)
その中で,
様々な経験をさせてもらった。
最初に教室へ入り,卒業していく子ども達に,
担任の私は,
「あなた達を卒業させたくありません。」
と話し始めた。
「担任としては『卒業おめでとう』と言うべきなのだろうけど,
最後だからこそ,
私個人としての本音で話をします」
そして
「もう少しこのクラスでやりませんか?
1年とは言わない。
1ヶ月でも,1週間でもいいから,
もう少しだけ,
この仲間で楽しくやりませんか?」
この時点で,泣き出してしまった子もいた。
(式場へ入場するのに涙顔じゃまずいかな?)
と教員としての理性が警鐘を鳴らしていたが,
ここまで言ってしまったので最後の締めくくり。
「それでも,どうしても卒業するという人は,
私の言葉を振り切って
卒業して行ってください。
校長先生からしっかりと,
卒業証書を受け取ってきなさい。」
彼らの目が虚空を見つめたように見えたのは,
私の言葉を受け止めてくれたからなのか,
それとも,
もっと先を見ていたからなのか・・・・・・
そして,それ以上子ども達にかける言葉も見つからないまま,
式が始まった・・・・・・。
(「卒業式の裏話(2)」に続く・・・・・・予定です)