ギターショップPALへはもう一本のギターを持ち込みました。
tamura氏の「Gibson Dove」。
アリスの谷村新司が使っていたギターとしてあまりに有名。
鳩のインレイが施されたピック・ガードとチューン-O-マチック搭載のブリッジが特徴です。
PALのオーナー自身もDoveの魅力にはまってしまい(お店のシャッターにどどんとダヴを描いて看板に使うほどですもの)、超レア・モデルをお持ちになっています。
だからDoveに関する知識はそうとうなもの。
tamura氏もこの機会にしっかり診察してもらおうと同行されました。
そのtamura氏のDoveは1967年製。
診察の結果、かなりの重症だそうです(>_<)
ブレーシングの剥がれはまだしも、特徴的なピック・ガードは経年変化により崩壊寸前。
このピック・ガード、年代によってはセルロイドで出来ているらしく、発熱するそうです。
そして、これがトップ板を焦がしたり、ピックガードに近いところのフレットを錆びつかせたりするんだそうです。
そして、放っておくとピック・ガード自体がボロボロと自然崩壊してなくなってしまうと・・・
お、恐ろしい・・・
症状が進まないうちに、ピック・ガードはすぐにでもはずした方がいいとのこと。
PALでは手彫りによるダヴ用ピック・ガードも製作されているそうです。
純正を発注するとべらぼうに高いんだそう・・・
ビンテージのダヴをお持ちの方、またこれから手に入れようとされている方、ピックガードの状態には十分ご注意を。
ピック・ガードの自然崩壊・・・
この病気は突然発症するそうです。(64年以前のダヴは材質の違いから大丈夫だそうです)
他に、トップもかなりお腹が出た状態で、ブリッジも剥がれかかっていました。
治療に関してはPALでも難しいらしく、リペアマンの鳥居氏(私もこの方にマーチンのネック折れ手術をしてもらいました)のもとで詳しく再検査となりました。
どのような治療をしていくかはその後からになったようです。
とりあえず今回のPALツアー、ビンテージ・ギターは定期健診と早期治療が大切だということを痛感した一日でした。
PALホームページ
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