ほぼ1年ぶりの更新です…
”MMT理論を適用”して民衆に通貨(お金)をばら蒔き、購買力を向上させて需要を喚起する政策を取るにあたって、結局発行した通貨は資本に還流し、資本として使われることになる。いくら生産力が向上していて通貨をいくら発行してもインフレが起こらなかったとしても、例えばリーマンショックのような(いや、ひょっとしたらスタグフレーションかも知れない)、過剰資本による矛盾の爆発を防ぐことは出来ない。ということで、私は民衆に渡す通貨は、必要な財・サービスと交換可能なクーポンのようなものや、地域通貨のようなものがエエと考えていた。要するに、民衆に渡った「流通手段」は、流通手段としてのみ使用されるものにするのだ。
ところが資本主義社会がそのままでは、民衆が資本主義社会下で必要な財を、クーポンや地域通貨で購入しても、それは資本が増殖することにはならない。ところが資本主義社会というのは、生産する動機は資本の増殖である。決して「世のため、人のため」に、株式会社はモノを作って売っているわけではないのだ。ということで、資本の増殖にならないクーポンや地域通貨をばら蒔いて需要喚起しても、資本は生産をサボタージュするだろう…すると、供給が不足してクーポンや地域通貨の価値が下がり、あっという間にインフレ状態になるのである!どっひゃっひゃぁ~‼
とすれば、MMT理論適用で需要喚起のためのバラ撒き政策は、結局へんな小細工をせずに「日本円」で行う他あるまい…だがそれをやると、結局資本に還流して、良ければ内部留保でブタ積み、悪ければ「リーマンショック」みたいに暴れまわって経済を破壊することになる。
おお、そうじゃ!企業増税をすればエエのではなイカ⁉だが、それも結局、増殖した資本から取り上げるということだから、資本は結果的に増えず、資本はサボタージュする⁉ことになる。
なるほどなるほど、資本増殖が生産の動機になっている、資本主義社会をなんとかせんといかん!ということじゃのう~
おまけ…ことでん長尾線