工場倉庫の修繕工事も無事終わりました。
先週、お世話になっている畳材屋さんの依頼で佐倉市の畳屋さんから、ワラ畳(1寸厚)四天付礼盤の張り替えを頼まれました。
(ちなみに材料は支給品です)
※当初、拝敷の張り替え?!という事で話をお受けしたのですが、TTM浜田先生の拝敷は畳表2~3枚までの物で台座(厚み)のあるものは礼盤というお答えから、四天付礼盤の張り替え仕事とします。
施工はまず、どういう風にやっているのかを確認。
敷き込むタイプで具合良く入っていたという事ですので、寸法を確認。
多少のクセはありましたがカネも悪くありませんでした。
カマチを巻いて(表を張って)から縁を縫っていました。
台の寸法を直し裏打ちしたゴザ縫いで仕上げようかとも思いましたが、1寸厚のワラ床でしたのでムラをかい、四方の縫い止めをし、土台の修正を済ませてから同じようにカマチを巻き、縁を付ける事にしました。
それでは施工です。
(自分の仕事が忙しいため、数日を鰍ッ夜なべで作業しました)
なるべく四天が目乗りに近いように、額縁のバランスも考え、畳表の目押し場所を決めます。
まずは四天から、縫っていきます。
使用するワタリは私が作った拝敷用の物です。
続いてカマチ側の額縁です。
(額縁の角を立たせるため框には厚紙を縫い留めました)
四天と合わせると縮めるには大きすぎ、伸ばすにはキツイとても嫌な寸法です。
紋のバランスから縮める事は出来ないので、少しずつ引っ張り、伸ばす事を選びました。
(寸法物を作った経験のある方なら、この苦労がお解り頂けるはず)
何とか合わせましたので縫い合わせます。
カマチを終わらせ返し側。
コチラも四天側を合せ縫いしてから寸法が大きいので真ん中は縮めます。
(霧を吹くのも縮めたい分だけ加減します)
平刺しを終えたら角を作り、絎け縫いです。
角が完成したら裏に返し、絡め閉じていきます。
(敷き込むタイプでも脇には返しを鰍ッませんでした)
それでは完成です
紋合わせには苦労しましたがその分納得のいく仕事が出来ました!
そして昨日、畳屋さんが取りに来て、仕上がりにとても喜んで頂きました
数年ぶりに施工した四天付礼盤の仕事でございました。
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