〖春の嵐とモンスター〗１巻あらすじ・ネタバレ感想！２話で泣いた

ミユキ蜜蜂著〖春の嵐とモンスター〗１巻あらすじ・ネタバレ感想。
２話で泣きました。
口ピ男子なんて絶対チャラいと思いきや予想を裏切る人情ものストーリーでした。

〖春の嵐とモンスター〗１巻

Spring storm and Monster

春の嵐とモンスター 1 (花とゆめコミックス)

■著者：ミユキ蜜蜂
■カバーデザイン：Hisako Komuro
■発行：株式会社白泉社
■発売日：2022年11月18日

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〖春の嵐とモンスター〗１巻登場人物

★１巻登場人物

〖春の嵐とモンスター〗あらすじ・ネタバレ感想

★１巻あらすじ

★１巻ネタバレ感想

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〖春の嵐とモンスター〗登場人物 

● 春野嵐子 はるのらんこ 

　空気のように生きたい高１女子
　人と関わりたくないから家にいたい
　将来の夢は在宅ワーカーになって
　結婚せず介護型アンドロイドと暮らす

● 天峰栢 あまみねかや 

　嵐子ママの再婚相手が連れて来た
　中３男子だが学校には行っていない
　綺麗な顔立ちだがケンカ三昧

● 凪子 なぎこ 

　嵐子の母で看護師
　嵐子曰く「人間大好き陽キャおばけ」
　天峰に栢を引き取るようすすめた

● 天峰 あまみね 

　凪子の再婚相手で職業は教師
　栢とは遠い親戚らしい
　最初は栢の引き取りに躊躇

● 孫助 まごすけ 

　嵐子のペットの豚さん

●ナス子

　ゲーム内で嵐子のフレンド
　嵐子は３話で友達の作り方を尋ねる

●ゆーくん

　栢がつるんでいた悪仲間
　１話で栢を迎えに来た嵐子に絡む
　栢にジュース缶を投げつけられる
　２話で仕返しに現れる

●ゆーくんの仲間達

●爽やかな男子

　５話で栢とぶつかった爽やかイケメン
　栢に威嚇されるがスマートに対応し去る

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〖春の嵐とモンスター〗１巻あらすじ 

収録：Day 01～ Day 05 +あとがき

高１なりたて女子・春野嵐子にとって、この世で最も恐ろしいものが人間です。
「君子 危うきに近寄らず」「触らぬ神に祟りなし」が座右の銘の嵐子は、空気のように生きたいと思っています。
将来は在宅ワーカーになって、結婚もせず介護型アンドロイドとともに晩年を過ごすという人生設計もしています。
嵐子にとってお家こそが安地なのです。

そんな嵐子が帰宅途中で、派手に人を殴り飛ばしている少年と出会います。
二度と会うことがないはずが、まさか母の再婚相手の連れ子とは！？
嵐子の義弟になった天峰栢は中学３年生。
やたらと綺麗な顔立ちで、口にピアスをつけている危なそうな人物です。
嵐子は栢との接触を避ける為、必要な物と布団を物置に移動させ、そこでペット豚・孫助と生活するようになります。

ある晩、栢は嵐子にお小遣いをねだります。
嵐子が断ると母・凪子にねだろうとした為、嵐子は凪子を守りたくて栢に、家族を思う気持ちなんて一生分からないと言ってしまいます。
その晩、栢はコンビニに行くと言って家を出たまま帰って来ず大騒ぎに……。

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春の嵐とモンスター 1 (花とゆめコミックス)

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〖春の嵐とモンスター〗１巻ネタバレ感想 

あとがきで作者のミユキ蜜蜂さんが、

「複雑そうで単純な…
わかりやすそうでわかりにくい…
そんな感じの明るさやら暗さやらを
描いていけたらよいなーと思ってます。」

と書かれていたとおりのお話でした。

『春の嵐とモンスター』を読む前は、やたら綺麗な顔立ちの男の子が口にピアスなんかしているので、『なまいきざかり。』の成瀬以上にチャラい男子とお堅い女子のラブコメかと思っていました。
まさか２話目で早々に泣かされるとは思いもしませんでした。
予想を裏切る人情もの(ﾉД`)
２話以降、栢くんのことが気になってたまりません。

主人公・春野嵐子は、人間嫌いなわりに人の心情を慮り大事に思っています。
小学生の頃、嵐子は周囲が人の悪口を言ったりマウントの取り合いや派閥争いをしていることについていけませんでした。
心と頭が追いつかず倒れ、その時に前歯を折ってしまいました。

弱いから
倒れた
弱いから
痛い思いをした
最初から一人でいれば
痛い思いなんて
しなくて済むのだと

――――――

（22ページ～23ページ）

周囲からプレッシャーをかけられても誰かを傷つけることを選べなかった嵐子に対し、他の子達はそういう状況でも平気でいられることに気づいた嵐子は、自分だけが弱いのだと思い込むようになりました。
倒れて前歯を折ったことではなく、それこそが本当のトラウマだと思います。
弱い自分が学校で友達の輪に入ればまた何らかの選択を迫られるでしょう。
とても耐えられそうにない嵐子は、あえて“ぼっち”を選びます。

嵐子の義弟になった天峰栢は、嵐子が道で見かける度、ヤバそうな人をひっつかんでいるか投げ飛ばしているかしています。
嵐子は栢を

「こわれたまま

動いてる

おもちゃ

みたいな…」（25ページ）

と表現します。
栢は誰に対しても甘えたのタメ口ですが、目に感情がこもっていません。
“目”って大事ですよね？
どんなにニコニコしていても、目の奥が笑っていない人って怖いですもん。

栢の素性は今のところ不明ですが、おそらく小さい頃は引き取られた先で虐待を受けていたのではないかと思います。
自分の身は自分で守るしかなく、自分の言葉が他人から軽く扱われ、真実を語ってもそれは葬られてしまうという経験がたくさんあったのではないでしょうか？
だから最初は嵐子のこともどうでもいい対象だったのだと思います。
それなのに嵐子が自分を心配してくれ、泣いてくれたりするのです。
栢の中で嵐子は特別な存在になります。

孤独だった栢が嵐子の持つ人のあったかさを知ったことで、おそらく嵐子に恋愛感情を抱くようになっているのでしょう。
が、今のところ好きと言うよりは“この人は自分を大事にしてくれる”ということに対する完全な執着です。
その執着は良い方向へ転び不登校の栢が天峰に勉強を教えてほしいと頼みます。

「来年
嵐ちゃんと同じ
高校行く」 

と言い出した栢くん。
同じ高校に通うようになったら、嵐子に執着したまま暴走しそうな気がします。

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春の嵐とモンスター 1 (花とゆめコミックス)

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ありがとうございました(人´∀`*)