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〖ポーの一族 秘密の花園〗2巻あらすじ感想!『ランプトンは語る』に繋がる秘密の花園編完結

萩尾望都著〖ポーの一族 秘密の花園〗2巻あらすじ・ネタバレ感想。
『ランプトンは語る』に繋がる秘密の花園編はこれで完結。
“眠りの時季”に入ったアランの目覚めを待つ間アーサーのもとで絵のモデルを続けるエドガーは、罪の意識と孤独に囚われるアーサーを……。

〖ポーの一族 秘密の花園〗2巻 

『ポーの一族 秘密の花園』2巻 あらすじ・ネタバレ感想 tataraworks
著者:萩尾望都
カバーデザイン:芥 陽子
発行:株式会社小学館
発売日:2021年11月10日



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〖ポーの一族 秘密の花園〗2巻あらすじ・ネタバレ感想




〖ポーの一族 秘密の花園〗2巻登場人物 

●エドガー・ポーツネル
 吸血鬼(バンパネラ)ポーの一族の一人
 ポーの村へ帰るよう催促されている
 アランを受け入れない一族と距離を置く
 アランが眠ったのでアーサーの屋敷に滞在
 その間アーサーの絵のモデルをする
●アラン・トワイライト
 エドガーが一族の許可無く仲間にした
 ポーの村には入れない
 “眠りの時季”に入り眠っている

●アーサー・トマス・クエントン卿
 5歳の頃馬車の事故に遭う
 その時の怪我で左耳を失い顔に傷が残る
 エドガーをモデルに絵を描く

●パトリシア・ロックハート
 アーサーのまたいとこで初恋の人
●ドミニク
 アーサーの思い出の少年
 庭師の息子で14歳で亡くなった
●マルコ
 アーサーの執事
 アーサーが子供の頃からの世話係

●パトリック
 パトリシアの兄
 余計な事ばかり喋る
●ダニー・ダム
 パトリックの会社の新入社員
 ダイアナ・ダムの弟
●ダイアナ・ダム
 ケンブリッジのピアノ教師だった
 当時アーサーと婚約していたが死亡
●デイジー・ダム
 ダニーの妻
●ディック・ダム
 ダニーの子供

●オリバー・ロックハート
 パトリシアの夫で愛人がいる
●ポール・ロックハート
 パトリシアの息子
●ポーラ・ロックハート
 パトリシアの娘

●セス(セシリア)
 アーサーが入院した療養所の看護人
 実はアーサーの父の愛人が産んだ娘
●グローブ
 アーサーとセスの父親
 学費を出してセーラを愛人にした
●セーラ
 グローブの愛人で看護師
●メリッサ
 アーサーの母
 グローブとの離婚後、自殺
●グロリア
 メリッサの母

●ドミニクの母・ドロシー
 手紙をアーサーに返しに現れる

●シルバー・ピーターバラ
 エドガーをポーの村に戻したい
●ケイトリン
 実はポーの村にいた
 シルバーに頼まれエドガー達を監視
●クロエ
 ポーの村の今の村長
●ファルカとブランカ
 アーサーが再び屋敷を手に入れ祝いに来る

●ジョン・オービン
 吸血鬼伝説『はるかなる一族』の著者



〖ポーの一族 秘密の花園〗2巻あらすじ 

“眠りの時季”に入ったアランが目覚めるまでの間、エドガーはアーサーのもとでランプトンの肖像のモデルをしている。
そんな中、アーサーの初恋の人でもあるパトリシアが夫に殴られ家出、アーサーを訪ねてやって来る。
夫のオリバーに愛人がいることが分かり落ち着きを失っているパトリシアは、結婚前にアーサーに手紙を書いたことを告白する。


子供の頃からパトリシアを想っていたアーサーは彼女に求婚する。
パトリシアも夫との離婚を決意する。
その矢先、パトリシアの兄・パトリックが、新入社員のダニー・ダムを連れてアーサーを訪ねる。
パトリックは、パトリシアのことで家族争議になりそうだからダニーをアーサーの屋敷に泊めてほしいと言うのだ。
ダニーは、アーサーと深く関わりがあったピアノ教師・ダイアナ・ダムの弟だった。


ダニーは、パトリシアやパトリックの前でダイアナがアーサーの子供を身籠もっていたが流産し、亡くなったと話す。
パトリシアは感情を害しその場を辞去する。
その晩、ダニーはアーサーの母親の幽霊を見て窓から転落してしまう。


イースターに帰郷したパトリシア一家だったが、オリバーが腰痛でふせった為、子供達はパトリックに連れられアーサーの屋敷を訪れる。
パトリシアの子供・ポールとポーラはタマゴ探しを始め、アランが眠っている小屋の中に入ってしまう。
2人がアランを見つけると同時にアランが目を覚まし……。
『ポーの一族 秘密の花園』2巻 あらすじ・ネタバレ感想 tataraworks



〖ポーの一族 秘密の花園〗2巻ネタバレ感想 

1888年から1889年、アランが眠っている間、エドガーはアーサーの屋敷に滞在し絵のモデルをしていた。
一所に長居すると嘘のつじつまが合わなくなったり行動に矛盾が生じて危険な為、エドガーとしてはアーサーの屋敷を早く去りたいと考えていた。
だが、アランは眠り続けている。
その間エドガーは何人かの命を頂戴した。
そんなに殺してしまってはさすがに周囲から妙だと思われてしまうだろう。


エドガーは、親代わりだったポーツネル男爵夫妻が亡くなった為、ポーの一族のことをちゃんと教えられていない。
“眠りの時季”のこともエドガーを説得しにやって来たシルバーに教えられた。
無知なままアランと2人だけで旅を続けるのはかなり危険だ。
しかし、エドガーが族長の許可なく儀式も行わず仲間にしてしまったアランは一族に受け入れてもらえないのだ。
絶対にアランを手放したくないエドガーは、一族から逃げるようにアランと2人で旅を続けるしかない。


長年彷徨っているうちに不思議な少年の目撃情報が積み重なりジョン・オービンが本を出版することになった。
そのオービンはとうとう100歳になっていた。
耳は遠くなったがまだまだ元気でエドガーの話になると目を輝かせる。
ただの人間のオービンの方がエドガー達より余程人外っぽい。
エドガー達の足跡を辿るうちに気力に溢れて長生きできたなら結構なことだ。


アーサーには複雑な過去があった。
5歳の頃、ロンドンで馬車の事故に遭い左耳を失って顔にも大きな傷が残ったアーサーは母親の故郷のレスターへ引っ越す。
それから父親のグローブはアーサーに会わなかった。
彼は酷い状態のアーサーをもう死んだものと考えた。


グローブの言い分はいちいち自分勝手だ。
グローブは、看護学校の学費を出す代わりにセーラを愛人にした。
アーサーが怪我をした頃、セーラに男児がいることを知るや妻・メリッサとアーサーを捨ててしまう。
グローブはセーラとその子との新しい家族に希望を見いだそうとする。
離婚後、メリッサは自殺し、アーサーは自暴自棄になって「鬼」と言われるほど酷いことばかりしていた。
現代女性ならグローブみたいな男の為に命を捨てはしないだろう。


エドガーと出会ってからのアーサーは弱々しい。
アランが目覚めなければずっとエドガーの絵を描けると思ってしまうほど、見た目だけは子供のエドガーを心の拠所にしている。
初恋の人・パトリシアと17年かかって想いが通じたかと思いきやダニー・ダムの登場によってパトリシアがまた離れてしまう。
17年前にパトリシアからの手紙を無事に受け取れていれば、きっと2人は結婚できただろうな。
運命とはそんなものだ。


ところで、この巻には〔月刊flowers〕2021年12月号に掲載されたスペシャル・ショート秘密の花園番外編〖ポーの一族 満月の夜〗も収録されている。
本編の最後から2ページ空きがあるので読み飛ばしに注意。
ひとまず秘密の花園編はこれで完結だ。
『ポーの一族 秘密の花園』2巻 あらすじ・ネタバレ感想 tataraworks

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