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雑感録

福岡なるほどフシギ発見~番外編~ 『細川家の至宝』と仙厓さん


世間は仕事始めの日。
ならば太宰府もそこまで混んでなかろうと思って九州国立博物館の特別展『珠玉の永青文庫コレクション 細川家の至宝』に行ってきた。
別に細川コレクションとか永青文庫とか全然知らなかったんだけど、先日『九州大学百年の宝物』を見に行ったときに、ポスターに「信長」とか「仙厓」とかいう文字を見つけて、見てみようと思った次第。

一応説明しておくと、永青文庫ってのは、近世細川家第16代当主の細川護立(もりたつ。元首相の細川護煕のおじいさんらしい)って人が、細川家に伝わるお宝と自身が蒐集した美術品を収蔵・展示するために造った博物館だとか。
ちなみに細川家は足利家の傍流で、信長、秀吉、家康に使えた細川藤孝(幽斎)が近世細川家の祖。
二代・忠興(三斎)が関ヶ原の功で豊前小倉藩を拝領し、三代・忠利が肥後熊本藩の初代藩主と、九州とは浅からぬ縁がある。

で、肝心の展示だけど、期待した仙さんの絵はなんと『人形売』一点のみ(泣)。
目録を見ると、入れ替えで1/24~2/12に『騎獅文殊図』『花見図』が、2/14~3/4に『大燈国師図』『武渓老師安居図』が展示されるらしい。
まあ、二天こと宮本武蔵の絵(『葦雁図』『鵜図』など)を初めて直に見られたのは良かったかな。
ほかに個人的に気に入ったのは、
織田信長自筆感状:忠興の初陣に「やるじゃん」と贈った書状。信長自筆と確認されている唯一のものらしい。
豊後国行平作の太刀(国宝):大きさやタイプは全然違うけど、日本號(「酒は飲め飲め~」の槍。福岡市博物館に展示)のように刀身に龍の彫り物がある妖しげな刀。
・白隠の禅画:初めて見たけど意外にも表情がユニーク。白隠慧鶴(はくいんえかく)は細川護立が敬愛した江戸時代中期の禅僧だそうで、禅画蒐集のきっかけになったらしい。
金銀錯狩猟文鏡(国宝):中国で出土した、BC3~4世紀頃の鏡。通称「細川ミラー」。日本の主な銅鏡(大陸からの輸入品含む)はだいたいAD3~4世紀ごろのものだったと思うけど、それより遥か前にこんな美しい鏡が作られていたとは…。

『細川家の至宝』は2012年3月4日(日)まで。
前述の通り、期間中の入れ替えがあるのでご確認を。

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