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雑感録

When I’m sixty-four PART2 どうするムロ秀吉【ドラマレビュー/ネタバレなし】

大河ドラマ『どうする家康』。
脚本にさんざんケチをつけてたけど、近ごろはドラマをもっと素直に楽しもうという考えから、物語に寛容になってきていた。

しかし、ムロ秀吉があまりに迫真の演技なので「秀吉=欲にまみれた極悪非道の悪役、家康=妻を愛し、天下を戦のない世にした正義の味方」というステレオタイプな描き方が極端なので、ムロ自身に極役非道の秀吉を演じた俳優とレッテルが貼られるのも心配だし、逆に徳川家康が日本から戦をなくし世の中を平和にした恩人と思われるのも心配だ。

秀吉について弁明すれば、晩年のボケた老人の暴挙といわれた「朝鮮征伐」ですら「日本から戦をなくす→家臣に恩賞として与える土地がもう残ってない→朝鮮・明に領土を広げるしかない」という事情での話だ。

一方の家康で言えば、大恩ある豊臣家を、秀吉の遺言を反故にして「こじつけの理由」で天下を取るために滅ぼした極悪非道の輩という見方もできる訳。

「福岡の日本史」をライフワークとして、秀吉を「博多の恩人」としている僕には、こういう誤解が広まるのはたいへん迷惑なのだ。
大河ドラマはやはりブツクサ文句言いながら見ている方、僕には性に合ってる。

ドラマの話に疑問を感じた人は、パスティーシュの大家・清水義則の昔の作品で『偽史日本伝』に入ってる短編「転がらぬ男」を読んでほしい。
先日の読売テレビ系「そこまで言って委員会NP」で古代史の謎をテーマにしたヤツをやってて、井沢元彦もゲストで出てたけど、テーマの一つ「邪馬台国はどこにあった?(だっけ)」についてもこの本にケッサクな答え?が載っているので、ぜひご一読ください。


※TOPの画像はNHKの公式サイトより。


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