またもや堺屋太一。秋山駿は信長を描くのに「どだい、言葉が、無い」として、ナポレオンを描いたスタンダールなどを引き合いに出していた。ところが、この本は信長と光秀の「本能寺の変」の当事者同士による独白(対話ではない)という形で物語が進む異色のスタイル。しかも、信長の天才性を理解している堺屋太一が、俗世間的な信長の評判といえる冷酷無比な“鬼”と言い切ってしまうタイトルもすごい。最終的なタイトルの意図は、本を読んでのお楽しみ。
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事