念願の機械のカラダを手に入れてはや20日。
当初の見込みよりも股関節の損傷が激しかったらしく、期せずして長期入院になってしまった。
機械化した股関節はパワーが強烈すぎたのか、3度も脱臼。
そこでキャシャーンばりのパワースーツを装着。
このパワースーツがかなり体の動きを制限してしまうので、ライダーマンばりのカセットアーム(マジックハンドタイプ)も装着。
誤解されないように言っておくと、体は着々と機械化しているが、心は人間のままだ。
てな訳で、この入院中にプリンを超えるマイブームになっているのが杏仁豆腐。
もともと杏仁豆腐は好物で、中華屋に行くとたいていデザートに注文するのだが、最近はカップものでもなかなかの出来。
昔のフルーツ寒天の出来そこないのようなものではなく、上品な杏仁の香りにつるりんとした喉越し(プリン同様、杏仁豆腐も喉越しが命よね!)の逸品が市販されているのだ。
ところで、病院の売店にあるお気に入りの杏仁豆腐、「クリーム仕立て」とコピーが入っている。
なんで杏仁豆腐がクリーム仕立てなのやら? いや、そもそも杏仁豆腐の作り方すら知らねえやと思って調べてみたら、
あんにん‐どうふ【×杏▽仁豆腐】→きょうにん‐どうふ〔キヤウニン‐〕【×杏▽仁豆腐】中国料理の点心の一。杏仁をすりつぶして寒天で固め、シロップをかけたもの。一般には、杏仁のエッセンスを加えた牛乳の寒天ゼリーが多い。(大辞林)
とある。Wikipediaには、
現在、日本で杏仁豆腐として売られているものはアーモンドの粉から作られる。アーモンドと香りが似ているため、スーパーで売られている杏仁豆腐にはアーモンドエッセンスがかかってる物が多い。
とまで書いてある。ちなみに杏仁をすりつぶした粉を「杏仁霜」と呼ぶらしいが、楽天市場では『杏仁霜(アーモンドパウダー)』という商品まで売られていた。
まあ、このインチキ(?)杏仁霜のことは置いとくとしても、巷で売られている杏仁豆腐はたいていがフェイクということなのか?
前述のカップ杏仁豆腐の原材料を見ると、
クリーム、砂糖、脱脂粉乳、ホエイパウダー、ゼラチン、水あめ、寒天、でん粉、ぶどう糖、杏仁霜、香料、乳化剤、メタリン酸Na
となっている。
いちお「杏仁霜」も入ってはいるが、序列は10番目(確か多い順に列記されるんだよね?)。
「フェイクじゃない!」と主張するにはちと苦しいが、特に主張もしていない。
ハナからそんなもん、てことなんだろうな。
まあ、中華料理店で食うんならともかく(中華料理店でもフェイクが多いらしいが)、所詮、コンビニや売店のカップもの。
目くじらをたてるまでのことではない。
だいたい、プリンは『プッチンプリン』がいちばんと豪語する人間が、何をか言わんや、である。
ただ、焼酎を不使用の『缶チューハイ』が世の中を席巻している昨今(多くはウォッカを使っている)、なんでも真に受けてはいかんていうのもどうだかね。