ミニアルバム「股旅演歌名曲選」2曲目です。https://columbia.jp/artist-info/hikawa/discography/COCP-30920.html
「歌ネット」より。
https://www.uta-net.com/song/57614/
サブスクに橋さんのオリジナルと思われる音源が入っていました。Kiinaの「潮来笠」はキーもアレンジもほとんど変えていないと思われますが、テンポをほんの少しだけ(全体で10秒ほど)速くしたのと声の音質の違いで、より明るい印象に。22歳のKiinaの方が17歳の橋さんより若く聴こえます。逆に言うと、17歳でこれだけ落ち着いた「潮来笠」を歌った橋さんは凄いなあと改めて思います。
橋さん盤もKiina盤も、妙な技巧のない素直な歌い方なので、気持ちよくスーッと胸に入ってきます。
橋さんとKiinaには歌手として共通する部分が沢山ありますね。
もはや廃れたと思われていた股旅ものを若い男の子が歌ってデビューしたこと。1曲目で大当たりしてレコード大賞新人賞を受賞したこと。その年の紅白に初出場したこと。
その後にデビューした舟木一夫さん、西郷輝彦さんとで御三家と呼ばれてお互い競い合ったのは私にも記憶がありますが、ライバル意識が強かったのは御当人よりもそれぞれのマネージャーさん達だったそうですね。
若き日の長良会長は橋さんのマネージャーをされていた方に憧れていらして、山川豊さんのデビューに当たって故人になられていたその方のお名前をぜひ使わせていただきたいと橋さんにお願いしたそうです。
「潮来笠」は2001年のチャレンジステージで歌っていたはず!と、確認のためにDVDを引っ張り出してレコーダーに入れたら、ど緊張のKiinaの一挙手一投足が可愛くていじらしくて、西さんの声が高くて早口なのも笑えて、結局終演後の号泣シーンまで全部観てしまいましたσ(^_^;)
40年の時を隔ててとてもよく似た歌手デビューを果たした橋さんとKiina。今年橋さんは歌手を卒業されて新たな人生へ。Kiinaもまた「氷川きよし業」にけじめをつけて新たな音楽人生を歩もうとしています。
ふたつの「潮来笠」を聴き比べながら、不思議なご縁を感じてしまいました。