今日は歌舞伎座夜公演、「婦系図」と「源氏物語」を観て来ました。この先大宮コン♬も控えていますし、先週仕事を頑張った分、今週は遊びまくりです(笑)
「婦系図」と言えば新派の十八番ですが、歌舞伎座で仁左衛門さん・玉三郎さんのコンビで上演するのは初めてだそう。
「このコンビで『婦系図』を観られる機会はもうないかも知れない」とチケットを取ったら、同じ考えの方が多かったのか平日にもかかわらず満席でした。
お蔦と主税の別れの場面での「別れろ切れろは芸者の時に言うものよ」のセリフは有名ですが、私は「静岡って、箱根より遠いの?」と訊く玉三郎さんのお蔦がいじらしかったです。
「婦系図」と言えば、KIINA.は「湯島の白梅」を2004年リリースの「演歌名曲コレクション4〜番場の忠太郎〜」でカバーしていましたね。
KIINA.は26歳だったでしょうか?低音から高音までよく響く綺麗な歌声ですが、「湯島の白梅」自体は、私の中では少しインパクトの弱い曲でした。
それは、歌い手が物語の当事者=お蔦でも主税でもなく、「そう言えば湯島にはそんなドラマがあったなぁ」という、どこか他人事のような空気が感じられたからだと思います。
「演コレ4」はオリジナル曲とカバー曲の2枚セットで、特にカバー曲の方は20年経った今聴いても惚れ惚れするような名歌唱が何曲も入っていたので、その中では再生回数が少ない方だったかもしれません。
若い頃、泉鏡花にハマって神田の古本屋街に行っては「泉鏡花全集」を1冊ずつ買い集めていました。
湯島の境内のシーンを原作で確認しようと思ったら、夫が本棚の前に段ボールを積み重ねていて取り出せませんでした。宝の持ち腐れ…(泣)