有「折れた」
リ「おっ!」
岡「こりゃまた見事な」
リ「折れっぷりで」
有「ぬぅ」
岡「いつの事で?」
有「28日の夜」
リ「ありゃ、犬さん(犬飼淳治)と3人で立ち飲み屋さんに行った夜じゃないっすか?」
有「そう」
岡「まさか飲み屋で何かトラブったとか?」
有「いや、そんな派手な話やないんや」
リ「というと?」
有「立ち飲み屋で、ひっかけた後、淳治と本厚木から電車に乗ったワケ」
岡「まさか最終とか?」
有「いや、そんなに遅くはなかったけど、とりあえず来たのが各駅停車だったの」
リ「ほい」
岡「相当時間がかかりますよね」
有「うん。新宿まで1時間以上かかる」
リ「ありゃりゃ」
有「んで、ちゃんと用心して乗る前に、駅のトイレで済ませて」
岡「当然の準備ですね」
有「2人でガタンゴトンと揺られてたワケ」
リ「でも」
有「そう。淳治は下北で『無理のようです』っつって、トイレに降りました」
岡「有馬さんは?」
有「新宿までもうちょいだったんやけど、代々木上原で…」
岡「おしい!」
リ「も少し!」
有「まぁ、最終じゃないし、用を済ませてホームで次の電車を待っとったワケ」
岡「ここで電話の話につながると」
有「うん。ま、待ってる間にちょいとメールなんかを見たりするやん?」
リ「しますねー。特にこの時期」
岡「時期って?」
リ「チケットのお申し込みとかありますからね」
有「酔って忘れてたりしたらいかんのよね」
岡「なるほど」
有「んで、オイラもこの時期はまめに見るワケ」
岡「はいはい」
有「2、3日前から、ちょいと閉じにくい感はあったのよね」
リ「携帯が?」
有「うん。電池もすぐ減るし」
岡「そろそろ寿命かなぁって言ってましたよね」
有「うん。んで、ホームで閉じにくくなってるやつを、そっと閉じようとすると…」
リ「バキっ!」
有「うむ」
岡「いきなり」
有「画面真っ暗」
リ「そりゃ焦りますな」
有「メチャメチャ」
岡「そりゃそうでしょ」
有「軽くパニック起こしてさ。『あかん、修理とか出来るかどうか誰かに聞かんと……あ、その前に電話帳が残ってるか調べてもらわんと……で、出来んがな!!え?え?どーしたらええわけ?え?え?』…みたいな」
岡「ははは。分かる気がする」
リ「夜ですもんね」
有「うん。とりあえず家に帰って、明日の朝早く起きようと」
リ「そこで対処法を考えようと」
岡「でも、その『明日』って初日でしょ?」
有「なんか、ゲンが悪いような…ねぇ?」
リ「で、朝から携帯屋さんに行って」
有「うん。幸いにデータみたいなのは生きてたようで、新しいのに移して頂けましたー」
岡「いや、それはゲンが悪いんじゃなくて、初日に合わせてパシっと気分も新たに」
リ「携帯も新たに?」
岡「って事ですよ」
有・リ「……前向きなお方ですなぁ、達之進さんは……」
岡「突然達之進って呼ぶな!」