息子のクラブ顧問から・・・県総体に向けて・・・というコメントが届いていました。
6月の八幡浜高校PTA月報(行事予定表)の裏面にビッシリ綴られた内容にしばらく目を通して・・・いたく感動しました。
以下、転記いたします。
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~~~前文略~~~
さて、ある日私はテレビを見ていて、感動し、復興への思いを強くする場面に出会いました。ひとつは選抜高校野球大会の選手宣誓です。創志学園(岡山)の野山慎介主将(2年)の言葉に感動し、不覚にも涙が出てきたのです。以下はその全文です。
『宣誓。私たちは16年前、阪神淡路大震災の年に生まれました。今、東日本大震災で多くの尊い命が奪われ、私たちの心は悲しみでいっぱいです。被災地ではすべての方々が一丸となり、仲間とともに頑張っておられます。人は、仲間に支えられることで大きな困難を乗り越えることができると信じています。私たちに今できること。それはこの大会を精一杯元気を出して戦うことです。がんばろう!日本。生かされている命に感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。』
その後、もう一度同じような場面に出会いました。それは、プロ野球楽天球団が、やっと迎えた本拠地仙台での開幕戦で勝利を収めた後の嶋基宏選手会長のあいさつです。
『本日は、このような状況の中、Kスタ宮城に足を運んでいただき、またテレビ、ラジオを通じて御覧いただき、誠にありがとうございます。この球場に来る事が簡単ではなかった方、ここに来たくても来られなかった方も大勢いらっしゃったかと思います…。地震が起こった時、僕たちは兵庫県にいました。遠方の地から家族ともなかなか連絡が取れず、不安な気持ちを抱きながら全国各地を転戦していました。報道を通じて被害状況が明らかになっていくにつれて、僕たちもどんどん暗くなっていきました。その時の事を考えると、今日、ここKスタ宮城で試合を開催できた事が信じられません…。震災後、選手みんなで「自分たちに何ができるか?」、「自分たちは何をすべきか?」を議論して、考え抜き、東北の地に戻れる日を待ち続けました。そして開幕5日前、選手みんなで初めて仙台に戻ってきました。変わり果てたこの東北の地を「目」と「心」にしっかり刻み、「遅れて申し訳ない」という気持ちで避難所を訪問したところ、皆さんから「お帰りなさい」、「私たちも負けないから頑張ってね」と声を掛けていただき、涙を流しました。その時に何のために僕たちは闘うのか、ハッキリしました。この1ヶ月半で分かった事があります。それは、「誰かのために闘う人間は強い」と言う事です。東北の皆さん、絶対に乗り越えましょう。今、この時を。絶対に勝ち抜きましょう、この時を。今、この時を乗り越えた向こう側には強くなった自分と明るい未来が待っているはずです。絶対に見せましょう、東北の底力を!本日はありがとうございました。』
このことからあらためて気付くことがありました。人は自分のために頑張ることは当たり前ですが、それにプラスして、自分を支えてくれている人がいることを自覚し、その人のために頑張ることができれば、より素晴らしい力を発揮できるということです。実際に優れたスポーツ選手ほど、多くの人に支えられていることを自覚しており、その人たちに感謝の気持ちを強く持っているということは事実です。
(サッカーの長友選手などはその典型的な選手です。)
近年の日本は、自分のためだけに精一杯の人、自分のためにすら頑張れない人が多くなっていたのではないでしょうか。人を支え、人に支えられることの大切さを今一度認識するいい機会ではないでしょうか。
~~~後文略~~~
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阪神淡路大震災当時、我家は大阪の豊中に居を持っていました。
息子(長男)はまだお腹の中でした。
早朝の揺れを今でも思い出します。。
仕事で、その当日夕刻に九州に飛びました。身重の妻をひとり残して・・・!
よく飛行機が飛んだものだ・・・と、今でも不思議に思います。
当時、仕事のスケジュールを自由に調整できる立場になく・・・実に歯痒い思いをした記憶があります。だからといってそれが向上心を萎えさせるものではありませんでした。
家族のために・・・友人のために・・・
その思いは輪廻します。間違いなく!
そんな思いを月報裏面に綴っていただいた顧問の先生。
息子は良い環境にいるんだなぁ。。と、つくづく感謝しました。