液晶パネルに何も表示されなくなった Fujitsu(富士通)ノートパソコンをいただいた。
機種はFujitsu LifeBook AH52です。2019年春モデルのようです。
CPUは “Intel Core i5-8265U” 第8世代です。
現在のノートPCは第13世代が主流になり、このモデルは販売後5年が経過しているのでそろそろ買い替えの時期とも言えます。
しかし、機械いじり好きにとっては大好物。ありがたくいただいてきました。
▼さっそく電源オン
- 液晶パネルに何も表示されないで真っ黒
- ファンの回っている音は聞こえる
- 外部ディスプレイをHDMIで接続すると、横線がいっぱい入った起動画面が出る
- 電源ボタンの長押しで電源オフ
- 再度電源オン
- オン・オフを繰り返す
- 外部ディスプレイ用のドライバー適用され、普通に起動画面が出ました
ノートPC本体の液晶パネルには何も表示されないが、その他は正常に動作しているようです。
▼再度、目視で詳細に確認すると、液晶にヒビを発見!
光の当たり方で細いヒビが見えなかったようです。
液晶パネル右下に細いヒビが入っただけで、画面に何も表示されない現象が生じていました。液晶パネルは繊細ですね。
▼分解して液晶パネルを取り出す
- 液晶パネルカバーの下側左右の小さなネジ隠しカバーを外し、左右のネジを外します。パネルカバーは薄いので爪などを破損しないように注意しながら取り外します。
- 液晶パネルは厚さが3mmととても薄く、周辺を金属等で補強することなく、直に支えの金具に両面テープで止められています。両面テープの粘着力が強くて取り外すのに一苦労です。
取り外した液晶パネル(厚さは3mmと薄い)
本体側にはwi-fiアンテナやカメラの配線がある
▼本体裏面のカバーも外してみました
バッテリー、メモリー、SSDを取り外し、本体裏カバーを止めているネジをすべて外し、CD-ROMを引き出すと裏カバーは簡単に外れます。
目視で確認する限りでは特に問題はないようです。
最近のノートPCのCPUはバッテリー消費を抑えるため“U”が付く省電力タイプになり、薄くするためにマザーボードに直付けのBGAタイプでがほとんどです。
CPU交換で簡単にアップグレードはできないので、ノートPCで高性能を望むなら最初にグレードの高いCPUを選ぶのがよさそうです。
▼液晶パネルを探す
- 先に取り付けられていた液晶パネルは FullHD 、30ピン、薄型です。
- 同じ型番のものを探したのですが見つかりません。
おそらくはピンの数と位置が合えば互換品でも使用できそうですが、パネルサイズの厚さを表示している販売サイトはほとんどありません。
FullHDのためか価格もそれなりです。液晶パネルには詳しくないので無駄な出費を抑えるためには同一パネルが望ましいので気長に探すことにしました。
- 3週間ほど検索を続け、同一パネルの写真を掲載しているサイトを見つけましたが、互換品になる可能性があると記載されています。先方にメールで事情を伝えたところ、同一品の手配が可能との返事をいただいたので注文。親切に対応していただき感謝です。
- 注文から5日ほどで同一型のパネルが到着しました。
▼液晶パネルの取り付け
さっそく取り付け。
すんなりと起動画面が表示されました。
▼組み立て
液晶パネルを取り付ける両面テープですが、今回のように取り外す苦労を避けるために粘着力ゆるめのテープで留めました。
組み立て後、再インストール。すべてを初期状態にセットアップしました。
▼余談ですが、再インストール後、バッテリーが認識されずACアダプターを外すと電源が落ちる現象に遭遇しました。
原因を探しましたが、なんとバッテリーを取り付ける際に、ロックをするのを忘れていました。これを見つけるのに2日かかりました(笑)
バッテリーロックにスイッチが隠されているとは・・・・思いつきませんでした。
▼そんなこんなで今は快適に動作しています。
2024年8月 追記
▼キーボードを新品に交換し、メモリーを16GBにアップしました(記事はここ)