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テレサ・テン(鄧麗君、Teresa Teng)の残照

『生誕70周年』に思うこと

本日1月29日は、テレサ・テンさんのお誕生日です。

今年は、生誕70周年という記念すべき日になり、様々な行事も予定されているようです。

相変わらずのテレサ人気で、ファンとしては本当に嬉しい限りです。

 

さて、先日1月19日にテレビ朝日系列で放送された『今歌いたい!昭和の名曲TOP50』という番組の中でも、テレサ人気を裏付けるデータが紹介されておりました。

 

この番組は、昨年2022年にカラオケで歌われた昭和の名曲を回数の多い順番にランク付けし、100位から1位まで紹介するというものでした。

 

特筆すべきは、TOP100の中にテレサの曲が4曲入っていることでした。

 

86位が『愛人』、71位が『別れの予感』、20位が『つぐない』、13位が『時の流れに身をまかせ』になっており、4曲ともテレサが実際に歌っている場面が放送されました。

 

順位と曲名が表示されるだけで終わる曲も多い中で、これはかなり大きな扱いで、日本でも相変わらずテレサ人気が続いていることを改めて再認識しました。

 

また、男女別、年代別のデータも紹介されましたが、テレサの曲を歌う割合は、女性61%、男性39%となっており、年代別では10代1%、20代11%、30代12%、40代12%、50代23%、60代41%となっておりました。

 

男女別のデータを見たときは、男性が39%もいるのかと思いましたが、実は何を隠そう私もよくテレサの曲を歌うので、この39%の中に私も入っているのでした。

男性でテレサの曲を歌っているのは、多分、かなりのテレサファンの方だと推察します。

 

ちなみに、『津軽海峡・冬景色』で3位にランクインした石川さゆりさんは、女性49%、男性51%となっており、男性の方が多くなっていました。

 

『津軽海峡・冬景色』の作曲は、三木たかしさんで、テレサの4曲も作曲されています。

 

歌手の個性を見極めて作曲される三木さんらしさを感じますし、曲調もかなり違いますね。

 

こうして比較してみると、テレサの曲は女性が歌いたくなる曲であることがわかります。

 

また、年代別のデータを見た当初は、意外と20代、30代、40代も11~12%とよく歌っているように感じたのですが、石川さゆりさんは、10代が28%もいるのです。

 

テレサは、60代が41%と圧倒的に多くなっており、石川さゆりさんは、10代が28%と一番多くなっています。

 

この違いはどこから来るのかと考えてみると、作詞の違いも一因ではないかと感じました。

 

作詞はテレサの曲が荒木とよひささん、『津軽海峡・冬景色』は阿久悠さんです。

 

阿久悠さんは、テレサのポリドール時代の『東京夜景』も作詞されています。

偉大な作詞家なので、私があれこれ言うのもおこがましい限りですが、一言でいうと時代が求めている言葉を紡ぎ出し、綴っていかれた作詞家ではなかったでしょうか。

 

荒木とよひささんは、テレサのトーラスレコード時代のヒット曲を数多く作詞されましたが、忌憚なく私が感じるところを語るとすれば、思わせぶりな歌詞もあり、様々な人生経験を経て感じるような感情表現が多いように思います。

 

もちろん、テレサに歌ってほしい歌詞だからこそ、そのようになったのだと思います。

 

こうしてみると、テレサの曲は、年齢を重なれば重ねるほど、だんだんと心にしみてくるようですね。

 

ご紹介したように、様々なデータが飛び交っている令和の時代になりましたが、今の10代の若者が、様々な人生経験を経て、年令を重ねてゆかれ、60代になった頃には、きっとテレサの曲をカラオケで歌うようになっているのではないかと信じております。

 

テレサ・テンさんの名曲が年代を超えて歌い継がれることを願って、彼女のお誕生日をお祝いしたいと思います。

 

※参考資料
・『今歌いたい!昭和の名曲TOP50』テレビ朝日

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