日本の社会人類学の草分け的存在で、「タテ社会の人間関係」の著者として知られる東京大名誉教授の中根千枝先生が１０月１２日午前４時、老衰のため東京都内の施設で死去していたと訃報が報じられました。９４歳でした。
東京大学で女性初の助手、講師、助教授、教授を務めるなどし、１９８０年に同大東洋文化研究所所長に就任しています。
インドや中国、西欧などとの比較から日本のムラ意識、年功序列、終身雇用といったタテ社会構造を論じた『タテ社会の人間関係』はベストセラーとなり、国際的にも知られるなどしました。
先日、中根先生の本を読みながら、ネットで調べて、まだご存命であったかと思ったばかりでしたが、ここでご訃報を聞くこととなりました。心からお悔やみ申し上げます。
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