人々の知恵と工夫に感謝！

　東の窓からの光で目が覚めました。リビングに出ると、時刻は７時。でも、もう一度、ベッドに潜り込み、ハンガリーの民謡を聴きながら、ハンガリー体験の新書をしばらく読んでいました。ゆったりとした朝です。現役で働いていた時にゃ、もう職場に着いて珈琲を味わっていたことも。

　徹夜で授業のプリントやテストを作り、睡眠は３，４時間で、朝の五時にはもう起きていたり・・・。寝過ぎないように椅子に座ったままとかは、毎日ではないにしろ、それが普通の日常でした。まあ、自分の納得できるしごと、授業をしたいという欲があったから、出来たことですがね。強いられての長時間労働や残業だったならば、お金をもらってもサボタージュしたかしら。

　今は、ギャラをもらっても、自分の時間は「サクシュ」されるのはごめんだわ。

　ああ、最後まで読み切れないなと諦めて、リビングに出て来たのは、８時２０分ころでしたっけ？　本を読みながら思案を巡らせていた「今日の料理」にとりかかりました。　まずは、かす汁の用意！刻んだのは、大根とにんじんで、昨晩皮を剥いた人参４本は、かす汁用を除いて、大きめに切って一緒に煮ました。あくぬき済みの蒟蒻も、ふたつに分けて・・・。　朝ごはんは、冷凍した炊き込み飯と昨日、実家用につくったおかずです。

　今、財布のなかには五千円札１枚と千円札も１枚とコインは百円玉４個。もちろん、銀行には貯金あります。でも、５日間はＡＴＭを使いたくないなぁ！アルコールを抜けば、十二分に食事は出来ますもん。

　「遣り繰り」です。

　来月の一日には電気料金の請求が来ます。いくらかな？テレビは、つけっ放しにしない、節電タップで切る、冷蔵庫の開け閉め回数を少なく・・・。東日本大震災あとの夏に、ずいぶんと「節電」についての情報はもたらされましたから、それを続けているんよね。わたしは、電気やガス料金については、金額の多寡ではなく、暮らし方の問題だと考えています。(ああ、銀行での引き落としできなく、毎月コンビニとかで支払ってるんよ。なお、今現在に至るまで、クレジットカードで買い物はしたことがないっゅうか、使わないと、頑なに決めてます。高くついても、いいんです。カード自体は持ってますよ。)

　人間は、風土や季節に合わせて、知恵を働かせつつ、それぞれの地域での生活を営んできました。まっ、こういうのを伝えるのが社会科教員という商売ですわ。

　１２時０９分、洗濯機が止まりました。乾します。これから外へ出て、園芸用のポリポットやトレイなどを洗って来ます。

　わぁおっ！　素手での水洗いは、やっぱり指先がかじかみ、堪えましたけれども、段々と慣れていくもんですね。小一時間の作業でした。冷こい水に手をつけながら、考えたことは、かっての人々の暮しです。暑い季節や暖かい時頃ならいざ知らず、井戸や川、汲み水で洗い物をしていたと・・・。ただし、エライ人たちは、自分はしないとも。

　我が家が洗濯機を買ったのは、弟が生まれた１９５５年です。妹のときは、ポンプの井戸でした。父がたらいでおむつを洗っていた姿が記憶に残ってる、私３歳の・・・。親父を偉いなぁと振り返るのは、掃除や台所に立って料理をしていたことです。常ではないにしろ、明治生まれの男です。

　電気掃除機は？これは覚えてはいませんね。

　わたしが育ったうちは裕福でしたから、湯沸かし器もいち早く購入しています。

　蛇口をひねっただけで、温かい水がじぁあと出て来るなんて、凄いことです。今の我が家はマンションで、左が「湯」で右が「水」の蛇口です。ついつい、「湯」の方を使ってしまうので、こちらの方には赤いプラスチックのカップを被せております。

　嬉しいことに、もう人生も終盤に入っていますから、自分が納得できる時間の過ごし方を、可能な範囲で、したいのよ。ニンゲンは、「人材」ではありません。