典虚てん手古舞

我が為の日々の記録! 74歳

「頑張る」「しゃべる」

2013年01月16日 | 【ことば】会話・言語・文字 

 頑張る

 嫌いなことばだ。やたら頑張るのはアホだ、と思う。

 若い人が、自分から選んだことについて、頑張るのは大事なことではある。他からの力で「頑張らされる」のはおかしい。この言葉に「受け身」は相応しくない。

 一方、大人がゆとりなく、頑張っているのをみると「いい加減にせんかい!」と怒鳴りたくなる。

 近代日本の歩みは「頑張り」の歴史だった。これは教育に通じる。

 「早く芽をだせ柿の種、出さぬとハサミでちょん切るぞ」である。

                                   1985.7

 管理教育が問われた時代にかいたものです。時は、バブル全盛期。小学校から中学にわたしの勤務がかわった頃です。

 子どもと同じ目の高さになって話す。大きな声では怒鳴らない。声を抑えて、はっきりと語る・・・。そのように子どもに接してきた私には、まるで中学校は別世界でした

       

 しゃべる

 やたら、大きな声なのだけれど、ちっとも響いてこない言葉がある。思いや気持ちがこもっていないからだろう。

 生徒が授業とかかわりのない話をしているのに、平気で授業をしている教師がいる。人一倍大きな声である。ただ、聞こえりゃ、いいというものではない。

 相手を「人」として扱っていないのではないか

                                      1985.7

 生徒がしゃべるのは、授業が面白くないからです。実際に、この教師(理科)の授業に入ってみたが、ひどかった・・・。目が生徒にむかって、開いておらず、ノートをみて黒板に書いているだけ。

 しかし、「怖い先生」の授業では、生徒は喋らない。内容の分からない生徒も聞いているふりをする。もちろん、教師にひっぱ叩かれたりもするからだ。

 この中学で数学の教師が、生徒を平手で叩き、鼓膜が破れるという事件がおこった。大きな体格の若手の教師だった。のち、他の市に移り、後々管理職になったと聞いた。数学が好きな先生ではなかったな

 この中学校では、同じ教科の先輩の授業を見学、その方の「板書ノート」をみせてもらったり、助言をうけて、自分もあれこれ本を読んだ。夏休みは子連れで図書館に通って、現代史の勉強した。2年間は、担任から外れ、必死になって授業のための蓄えをつくろうと気張った。

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