晋爿 いや 晋商を扱ったド『誠忠堂』は実に刺激的です。
祁キ県の冏、いや喬家の東家喬映霽チャオインジーが主人公のドラマです。物語は、辛カノト亥革命の武昌蜂起1911年10月10日(太陽暦)から始まる…。
今の湖北省武漢ウーハン、当時はまだ、武昌・漢口・漢陽の3鎮❕冒頭のシーンで、1868年の条約で開港して洋風建物のある“漢口”と、旧い武昌の街並みが…。
そしてこの町に喬映霽は広州からやってきます。
でも、“辛亥革命”は、throughです。
武昌から漢口へは、この時代、渡船!幼馴染みのラスプーチンと出会う…。爺さん同士がキャフタでの知り合いだって! バイカル湖の南にあるロシア・中国の国境の町ですな。(  ̄ー ̄)ノ
ストーリーはさて捨て置き、喬映霽がホテイ保定に鉄道で行くシーンがあります。
辛亥革命に至るまで、武装蜂起はどんじゃか起こっております。デモすらしない情けない何処かの民々は違ゃう! (`へ´*)ノ
しかし、1911年10月の武装蜂起のきっかけは、四川の人々がお上の鉄道敷設の遣り方にぶちギレたからであります。それを鎮圧するために、武昌の軍隊を派遣しようとして云々❗
嵌まりたくないが、鉄道なんだよね。そもそも、でありまして、は石炭などの物資か、「軍隊」輸送の為に敷設されたが歴史の教えるところですね。
『誠忠堂』では、“魯漢鉄道”で登場してますが、「京漢鉄道」と改称。北京の豊台・漢口間の路線で、着工1896年・開通1906年でした。武昌と漢口、否漢陽を繋ぐ「長江大橋」が出来て、現在の京広線❗(*´∀`)
しかし、中国の鉄道の歴史にまでは、嵌まりたくないし、ネットでもOUTでありました。m(__)m
あっ、講談社《ビジュアル版》世界の歴史シリーズ『東アジアの近代』201ページに、「19世紀末20世紀初の中国の鉄道」の地図がありました。これによると、石家荘・太原間に鉄道がぁ!🔍調べてみると、1903年着工1907年開通とのこと❗(◎-◎;) \(^o^)/ そうそう、娘子関を通ってる!
やっぱり山西省ですね。黄河は北流しますが、その東側が山西省です。でも、平野じゃない。呂梁山脈と大行山脈があり、黄河支流の汾江が流れています。
いちばん北に“大同”、中心に太原❗楡次、太谷、祁県…。ドラマ『ひょう門』は太谷でした。
歴史を遡ると、山西省は、春秋の晋で、これが3分裂した時を境に「戦国時代」。魏・趙・韓…。
しかし、何で山に囲まれた地域が金融の中心地なん? 鉄に塩ですわ。取り分け、海岸線の短い大陸の中国で、塩の産地は限られています。
私、塩、塩に嵌まったことがありますねん。今でも、7種類の塩をKEEPで、今でも土産は塩塩デス。
確か前漢、ハイ武帝です。鉄官・塩官という役人が置かれ、製造者が任命された…。専売っちゅうの、教科書にも載っていたでしょ? 山西省の南西、隅っこの運城近くの「解池」が産地です。そして、山東半島でも海水の塩!山東省は「斉」ですね。(山川世界歴史大系『中国史1』432ページ地図)
加えて、黄河が逆さU字になっている陜西省も塩で、秦…。
それにしても、「青岩の渡し」がどこか分かりません。(/ー ̄;) 「風陵の渡し」はすぐ、見つけました。
(  ̄ー ̄)歴史はねぇ、経済、産業、土地と人の支配の仕組みも消化してこそ、語らなきゃあ❗ 土曜の昼の歴史番組がちゃちっぽい理由はそこいらではありませんかね。学究は下積み時代に専門専攻以外にシゴカレとんのですよ。
それにしても、ドラマ『誠忠堂』は、面白い❗
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