今日は、労働法以外の法律の話を書きたいと思います。 先日、私が被告人国選弁護人を担当した刑事事件の公判が行われました。国選弁護人には、被疑者段階(警察に捕まって勾留が始まった状態)から選任される被疑者国選弁護人と、起訴されてから選任される被告人国選弁護人とがあります。 被疑者段階から国選弁護人が就く事件か、起訴されて被告人と呼ばれるようにならないと国選弁護人が就かない事件かは、それぞれの事 . . . 本文を読む
さて、ちょっとサボってしまいました。
ダンダリン第3回は、労働安全衛生法に関する内容でしたね。労働安全衛生法という法律の90条では、「労働基準監督署長及び労働基準監督官は(中略)、この法律の施行に関する事務をつかさどる。」とされており、91条では、「労働基準監督官は、この法律を施行するため必要があると認めるときは、事業場に立ち入り、関係者に質問し、帳簿、書類その他の物件を検査し、若しくは作 . . . 本文を読む
昨日放送された、ダンダリン第3回の感想については、後日にさせて頂いて、今日は、先日書いた事案について、若干の解説と私の考えを書きたいと思います。
(1)残業手当込みで給与を決めることが許されるのか?
本件では、Aさんが、基本給22万円、残業手当は別に支払うと言っていたのに、Bさんが、計算も大変だろうから、残業手当込みで25万円にして欲しいという申し出をして、Aさんもこれを受け入れています。こ . . . 本文を読む
昨日のブログで、労働基準監督官が労働者を守る仕事だということについて、違和感があると書きました。
「じゃ、お前は労働者の味方なのか、それとも使用者の味方なのか、どっちなんだ?」と思う人がいると思いますので、それについて書きたいと思います。
質問に対する答えは、一言でいえば、「労働者の味方になることもあるし、使用者の味方になることもある。」ということになります。でも、これだけで終わっては . . . 本文を読む
ダンダリンを見ていると、労基署の柱にポスターが貼ってあり、そこには
労働基準監督官は、働く人を「守る」お仕事です
と書かれているのに気がつきました。
私はこれを見て、ちょっと違和感を持ちました。というのは、私が、社労士を開業して間もなかった15年ほど前、ある労働基準監督署長が、「我々の仕事は、労働者を守る仕事ではありません。我々の仕事は、労働関係法令を適正に執行することです。」と言っ . . . 本文を読む
ダンダリン第2回のテーマは、「名ばかり管理職」でした。
この問題は古くて新しい問題です。
労働基準法41条には、「監督若しくは管理の地位にある者」については、労働基準法の労働時間、休憩及び休日に関する規定は適用しないと定められています。労働時間については、1日8時間、1週40時間という制限があることについては、ご存じの方が多いと思いますが、「監督若しくは管理の地位にある者」については、その制限 . . . 本文を読む
このブログのアクセス記録をみると、「風間俊介」で検索してアクセスしてくれた人がけっこういるようです。
ダンダリンでは、風間俊介は社労士(社会保険労務士)の役で出ています。第1回では少ししか出てきませんでしたが、第2回以降では、出演時間が増えるのでしょう。ちなみに、原作を電子書籍で買って読んだところ、原作には社労士は登場しませんでした。
ところで、この機会に、社労士について説明しておきたい . . . 本文を読む
ダンダリン第1回、けっこう楽しんで見ました。
いきなり、逮捕が出てきましたね。逮捕の場面があることは予想していたけれど、初回からとは思わなかった。でも、ドラマの中でも課長が言っていたように、労働基準監督官が逮捕権を行使することは、ほとんどありません。渋る警察や検察が、若い女性の泣き落としでコロッと態度を変えるということなど有り得ないと思います。
もっとも、このドラマは、半沢直樹と同様、勧善懲悪 . . . 本文を読む