先日のシャック紹介の写真の中にある右上の上段のレシーバーAORというメーカーのAR-8600(無印)、その下にあるのがAR-8600MKⅡ。見た目ではわからないが実は上段の無印の方は液晶が表示されない。
もう20年近く使っていたので、液晶の中心が黒ずんでしまい、とても見づらくなってしまい、3か月ほど前に、自分で修理に挑んだところ、壊してしまったため。メーカー修理はすでに打ち切り、部品在庫も一切なし、ネットで探っても情報もなし、回路図や部品番号も見当たらない状態。なのに大胆にも液晶を交換しようとたくらんで、はんだごての当て加減を誤り、基板のランドをはがしてしまい、修復不可能にしてしまった。
その後調べてみたら、液晶の黒ずみはとても大変だが直しようがあったことが分かった。液晶表面に張り付けてある偏光板を交換すれば黒ずみは直せるとのことだったが、もうあとの祭り。
レシーバー自体はそれでもきちんと動作していたので、PCにRS232Cで接続して、コントローラーソフトで周波数を確認して、もっぱらエアバンドのみを聞くという方法で使っていたのだが、さすがにそれでは恰好悪いのでずっと部品取り用にヤフオクでAR8600の故障品が出品されるのを待っていたところ、先週ついに出品された。
粘って落札。めでたく修理可能な兆しが見えてきた。今週火曜日に品物が到着。この時は直せるかどうかまだわからないのにもう直せた気分。落札金額も不動品にしてはちょっとかかったので、何とか修理ができることを願いつつ、修理開始。
まずは部品取り用の方の状態確認。ケースにねじがない、スピーカーがない、ダイヤルがない、改造されている、通電確認していない、など不安材料は承知の上で落札したものだが、なぜか液晶だけは絶対無事なはず、という変な直感が働いていて、見事に液晶は無事で、交換可能な兆しが見えてきた。
関係ないが、こちらの改造はメーカーオプションのVI8200という「音声反転機能」を実現するカードをかなりいじったもの。マニアか探偵?が秘話解読(昔の親子電話機は盗聴されてしまうことがあった)の機能をさらに手を加えているようである。ちなみに写真はないが、本体のロットナンバーを記したシールもはがしてあって素性はきれいに消されているもの。いやはや世の中にはすごい技術を持つ人がいる。真似しようとは思わないけど、もし改造が成功していたのだとしたらその技術力には恐れ入る。売り出しちゃうくらいだから失敗した可能性もあるのだけれど・・・。基盤のいろいろなところを乗っ取ってあって、見ていて面白かったけど、全部はんだを当てて取っちゃいました。
さあ、修理作業に入ります。
この白い基板に液晶が付いています。このユニットごとの交換です。新旧入れ替えました。
ケーブル類も元通りに接続します。
スピーカーパネルも取り付けて、
無事元通り。
さあ、通電テストです。
無事起動。音声も出ています。一応各バンドとも受信できていることは確認できました。が、一つ問題発生。なぜかSCANボタンやSEARCHボタンを押すとリセットされてしまう。回路図がないのでよくわからんが、受信機のCPUユニットは今回交換したパネルについているみたい。で、記録情報の齟齬などメモリーに何か問題があるのでは、と判断。
PCにインストールしてあるメモリー管理ソフトで本体メモリーをのぞいてみると、どうやらメモリーバンクのAとBの記録情報がおかしい。昔取ってあったバックアップを書き戻して、メモリーバンクのAとBを正常化。このレシーバーのメモリーはバックアップ電池方式でなく、不揮発性メモリーを使っている。記録情報がよくおかしくなってハングアップすることがむかしたびたびあった。なんとなくそれに似ているなあと思って作業。
書き戻し後の動作テスト。
無事新旧そろい踏み。2台とも全く同じ動作となった。SCANボタンやSEARCHボタンの動作も正常。ただAR8600(無印)の方がMKⅡよりも動作が少し遅いのは正常なのでしょう。もうちょっと細かくテストするともっと違いやおかしなところもあるのかもしれないが、ひとまずこれで修理完了。わたしはもっぱらポートラジオやエアバンド受信やACARS受信、たまにラジオとして使っています。古い機種で性能面では最新機種にはかなわないのですが、手がなじんでしまって手放せない愛機となっています。まだまだ現役で使っていくつもりです。何はともあれ、無事に直ってよかった。部品取りとして落札したものはもう使い道がないのですが、これも大切に部屋にコレクションとしてしまっておきます・・・。なんか断捨離が下手なんだよなあ・・・(笑)。
もう20年近く使っていたので、液晶の中心が黒ずんでしまい、とても見づらくなってしまい、3か月ほど前に、自分で修理に挑んだところ、壊してしまったため。メーカー修理はすでに打ち切り、部品在庫も一切なし、ネットで探っても情報もなし、回路図や部品番号も見当たらない状態。なのに大胆にも液晶を交換しようとたくらんで、はんだごての当て加減を誤り、基板のランドをはがしてしまい、修復不可能にしてしまった。
その後調べてみたら、液晶の黒ずみはとても大変だが直しようがあったことが分かった。液晶表面に張り付けてある偏光板を交換すれば黒ずみは直せるとのことだったが、もうあとの祭り。
レシーバー自体はそれでもきちんと動作していたので、PCにRS232Cで接続して、コントローラーソフトで周波数を確認して、もっぱらエアバンドのみを聞くという方法で使っていたのだが、さすがにそれでは恰好悪いのでずっと部品取り用にヤフオクでAR8600の故障品が出品されるのを待っていたところ、先週ついに出品された。
粘って落札。めでたく修理可能な兆しが見えてきた。今週火曜日に品物が到着。この時は直せるかどうかまだわからないのにもう直せた気分。落札金額も不動品にしてはちょっとかかったので、何とか修理ができることを願いつつ、修理開始。
まずは部品取り用の方の状態確認。ケースにねじがない、スピーカーがない、ダイヤルがない、改造されている、通電確認していない、など不安材料は承知の上で落札したものだが、なぜか液晶だけは絶対無事なはず、という変な直感が働いていて、見事に液晶は無事で、交換可能な兆しが見えてきた。
関係ないが、こちらの改造はメーカーオプションのVI8200という「音声反転機能」を実現するカードをかなりいじったもの。マニアか探偵?が秘話解読(昔の親子電話機は盗聴されてしまうことがあった)の機能をさらに手を加えているようである。ちなみに写真はないが、本体のロットナンバーを記したシールもはがしてあって素性はきれいに消されているもの。いやはや世の中にはすごい技術を持つ人がいる。真似しようとは思わないけど、もし改造が成功していたのだとしたらその技術力には恐れ入る。売り出しちゃうくらいだから失敗した可能性もあるのだけれど・・・。基盤のいろいろなところを乗っ取ってあって、見ていて面白かったけど、全部はんだを当てて取っちゃいました。
さあ、修理作業に入ります。
この白い基板に液晶が付いています。このユニットごとの交換です。新旧入れ替えました。
ケーブル類も元通りに接続します。
スピーカーパネルも取り付けて、
無事元通り。
さあ、通電テストです。
無事起動。音声も出ています。一応各バンドとも受信できていることは確認できました。が、一つ問題発生。なぜかSCANボタンやSEARCHボタンを押すとリセットされてしまう。回路図がないのでよくわからんが、受信機のCPUユニットは今回交換したパネルについているみたい。で、記録情報の齟齬などメモリーに何か問題があるのでは、と判断。
PCにインストールしてあるメモリー管理ソフトで本体メモリーをのぞいてみると、どうやらメモリーバンクのAとBの記録情報がおかしい。昔取ってあったバックアップを書き戻して、メモリーバンクのAとBを正常化。このレシーバーのメモリーはバックアップ電池方式でなく、不揮発性メモリーを使っている。記録情報がよくおかしくなってハングアップすることがむかしたびたびあった。なんとなくそれに似ているなあと思って作業。
書き戻し後の動作テスト。
無事新旧そろい踏み。2台とも全く同じ動作となった。SCANボタンやSEARCHボタンの動作も正常。ただAR8600(無印)の方がMKⅡよりも動作が少し遅いのは正常なのでしょう。もうちょっと細かくテストするともっと違いやおかしなところもあるのかもしれないが、ひとまずこれで修理完了。わたしはもっぱらポートラジオやエアバンド受信やACARS受信、たまにラジオとして使っています。古い機種で性能面では最新機種にはかなわないのですが、手がなじんでしまって手放せない愛機となっています。まだまだ現役で使っていくつもりです。何はともあれ、無事に直ってよかった。部品取りとして落札したものはもう使い道がないのですが、これも大切に部屋にコレクションとしてしまっておきます・・・。なんか断捨離が下手なんだよなあ・・・(笑)。