薄雪草さん(仮名)pertⅡ
茅野のビジネスホテルで朝食をしっかり食べて、待ち合わせ場所の「道の駅蔦の木」へ行く。薄雪草さんは福井敦賀の自宅を昨夜出て、軽四車中泊で来たと話した。車二台で釜無川ゲートに向かい、ゲート手前に駐車した。薄雪草さんの荷物をマウンテンバイクに固定し、自分の荷物は背負う。午後一時、私は自転車を押し、薄雪草さんはほぼ空身の徒歩で出発。林道3時間半で前日張ったテントに到着。一泊なので荷は結構ある。水を汲み、焚火を起こし食事の準備に入る。薪を探す際、動物の骨を見つけたが薄雪草さんには話さなかった。夕食を終え、薄雪草さん『これが私の元気の源』と、小さな丸薬を飲んだ。一粒3000円で、薬草を煮詰めたものだと話してくれた。火が朝まで持つようにして就寝。私は火の傍で「ワイルドターキー」を舐める。『これが私の元気の源』。朝5時行動開始。前日、試登してあるので何の問題もなく登れた。80歳の薄雪草さんはスピードこそないが、しっかり登れる。岩稜もロープを掴みしっかり上下できた。テント場着午後一時。テントを回収する。全荷物を持って、私は自転車で車まで下り。荷物を降ろして、空身の自転車で薄雪草さんを迎えに戻る。5㎞程戻ると、何と薄雪草さんは工事用車両に同乗していた。『このままゲートまで乗せていって貰う』と言う。『もう歩けないって言って乗せてもらっての。』。賢い。こうして、80歳にして300名山完登を目指す薄雪草さんとの初ガイド山行は無事終わった。
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