家を守る番牛!番犬では無く!
ジュンベシの街に宿泊を予定していたが、山火事で不穏なので、一時間先のロッジを探し当てて泊まった。これが又、愉快なロッジであった。まず玄関先を「番犬」ならぬ「番牛」が守っている。玄関先の黒牛はずっとそこに立っていて、人間は構わないが、ロッジに近づく他の動物がいると角で威嚇して追い払う。ロッジのオーナーは65才で、シンガーの『泉谷茂」さんにそっくりの顔立ちをしていた。大ぼら吹きだった。泉谷さんは語る『ここは景色がよく、リラックスでき、食べ物も美味しい。静かで、火が暖かくて、可愛い動物がいて、野菜もとれて幸せだ。』。番牛の黒牛とその子牛二頭、犬、猫と泉谷さんは暮らしていた。動物は皆、人懐こく可愛かった。泉谷さんの育てた野菜と、黒牛のミルクは美味しかった。ロキシーを頼むと、泉谷さんは空のボトルを抱えて、30分下の民家まで買いに行った。『5分で返って来る。』と言ったが、30分懸かって帰って来た。
ロキシーを飲んだ犬
泉谷さんが調達してきたロキシーを炉の傍で飲んでいた。飼い犬がやって来て、飲んでいるロキシーを欲しがった。泉谷さんに内緒で、ロキシーを飲ませた。ベロベロとかなりの量を舐めた。その夜、泉谷さんがいくら呼んでも飼い犬が帰ってこなかった。