街道を行け!

街道を行く日記

70年も山を登れば!(24)エベレスト街道踏査セテ村その2

2024-11-23 06:06:05 | 旅行

 度々、タビタビ触れるが私の登山の原点は、幼少期に両親に連れらせて行って「カラマツの植林」である。その作業道が、湯ノ丸山を始めとする上信国境の山々の登山道を兼ねていたので、登山者も利用していた。鼻水をたらし、かつその鼻水が乾いて頬にこびりついた可愛げのない私に、登山者は声を掛けてくれた。登山者➡優しいと言う思いが、私の脳下垂体の水面下に癌細胞の如く増殖した。依頼、70年私は山に登り続けている。修行僧の千日行は厳しい。私の70年登山は緩い。けれど最近、『極楽浄土は、どこにもあるジャン!』と言う境地に達しつつある。このブログは、そんな私の「オールドエベレスト街道踏査」を綴った物である。 

 セテ村その2

 巻き道を終え、「セテ河」への降りに入ってすぐに茶店があった。入ると20才位の店主が食事をしていた。シーズンオフなので、突然来た私が予想外の客だったらしく、店主はビックリ顔だった。ティーとゆで卵二つを頼む。拘束されずに庭を走り回り、自然の草や虫をついばむ鶏の卵は、濃く美味しい。全部で65円。少し下ると、ミカンの産地であり、ミカン畑が広がる。バナナも沢山実を付けていた。一時間半の下りで「ケンザ」の街に着く。広場に市が立ち、服、お菓子、果物を売っている。蜜柑を二つ買って20円。有機栽培のミカンなので、疲れた体に効く。市の先に、警察のチェックポストがあり、パスポートNOを記入して通貨する。「ケンザ」の町から、道は再び登となり『耕して天に至る』農村風景の中を進む。のどかで豊かな、気持ちの良い風景が続く。

 途中で道を尋ねると、みな親切に応じてくれる。庭先で作業をしていたオジサンは、酔った赤い顔をしながら『チャンカチャンヵ!チャンカチャンカ!行けば、一時間。』と歌と踊りで教えてくれた。セテ村の取り付きにロッジがあったので『一泊いくらか?』問うと、『一泊150円です。』と答えが返ってきた。宿も綺麗だが、宿を切り盛りする20代の娘さんも綺麗だった。陽だまりのヒナゲシの様で、北川景子と桐谷美鈴を足して何乗かする美形である。用意してもらった盥の湯を使い、シャワーで全身を洗う。爽快な気分になる。庭先のきれいな芝生の上で、雄大な景観を愛でながらロキシーを舐める。暗くなったらキッチンに入り、ご家族と共に夕食。炉が暖かい。夜は満点の見入り心を洗う。

今日の行程〇バンダルのロッジ(2時間)→タラ河(2時間)→ケンザ(3時間)→セテ村

今日の経費〇ミカン20円〇ティーと卵65円〇セテのロッジ総計715円◎軽800円



最新の画像もっと見る

コメントを投稿