街道を行け!

街道を行く日記

70年も山を登れば(22))エベレスト街道踏査バンダル村その2

2024-11-22 07:47:38 | 旅行

 

 

      

 バンダル村その2

 優雅なコーヒータイムを終え、トレッキング再開。このコースは生活道を利用させて頂いている。農家が散在している。このコースの大きな魅力は、自己完結型の農家の営みを、身近に見ながら行けるところである。農家の人たちは段々畑で耕作し、牛、鶏、山羊を飼育し、竹や木で道具も自作する。デオラリ峠手前で、コーヒーセットを取り出しコーヒータイム。峠には仏塔が立ち、チョルテン(旗)が旗めいていた。ロッジも5軒あった。下に村が二つならんで見え、左に見えるのが目指すバンダルの村だ。降りに入ると足が痛み出し、やっとの思いで歩く。制服姿の女子生徒が、軽い足取りで追い抜いていく。ヘロヘロになって歩く事一時間、村はずれのロッジに達した。出てきた女の人に『泊まれますか?一泊いくらですか。』と尋ねる。女性はロッジの中に一旦入って相談し、『一泊200円です。』と言ってくれたので泊まることにした。オーナー一家は、先ほどの独身女性、この人の妹夫婦とその子供たち二人、姉妹の母親52歳の6人家族である。妹の夫は、今カトマンズへ出稼ぎ中であった。庭にはたくさんの花が育てられていて、小奇麗な「ナイスロッジ!」であった。お姉さんは話好きで、たくさん話をしてれた。妹は働き者で、宿の仕事や子供の世話をテキパキこなす。男の子は私を恰好の遊び相手にしてくれ、纏わり付いてきた。家族全員で、子供をとっても大切に育てていた。途中で二人の来客が来た。一人は村の「保健婦」で、男の子に「目薬」差しに来た。炉の煙が目を傷め易いのだろう。もう一人は「酔っ払い」で、皆が冷たくあしらうがご機嫌で出ていった。オフシーズンなので、客は私ひとりである。申し訳ない程、一人客の私をもてなしてくれた。夕食はネパールの国民食「ダルバート」。ロキシーを沢山飲みベッドへ。秒で寝に落ちた。



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