♬今回はモズライトの12弦ギターPWの紹介です。このギター '67年か '68年頃のオールドには間違いないのですが、正体がイマイチはっきりしません。シリアル番号も何だかよく分かりません。素性がはっきりしないので、紹介するのに躊躇しましたが、「ブルー・シャトー」や「東京ナイト」など、ライブでは活躍してくれています。日陰者にするにはかわいそう。やはりここは私の相棒として紹介しましょう。中野にあった「ギターハウス」で購入しました♬
【Mosrite 12 Strings Guitar PW/ T????】

♬購入したての頃は、ギターの状態が悪く、弦も押さえづらく、しっかりと押さえても音が詰まったりと散々でした。12弦ギターは、ただでさえ弦の数が多く複雑な構造をしている上に、オールドは年数が経っているので、良い状態を維持しているギターが少ないようです。しかもモズライトはフレット高が低いのでなおさらの事、弾きづらいギターが多いようです。そこで、私が信頼しているリペアーマンに依頼し、バッチリと調整して頂きました。ビビリもなく、非常に弾きやすいギターに生まれ変わりました♬
【ヘッドストック&ボディーアップ】
♬ヘッドにはペグがずらっと並んでいます。見るだけで、もう弦交換はイヤです。チューニングもイヤ!6弦ギターの2倍の手間では済みません。そのくせ弾く曲は少ないときた。コスト・パフォーマンスの悪いギターです。でもコレが必要な曲があるんです。どうしてもコレで弾きたくなるんです。あ〜悲しいマニアの性!それでとうとう・・・
それはさておき、楽器の解説を一つだけしましょう。上の中央の写真をご覧下さい、ヘッドの裏側ですね。Fender のストラトやテレキャスのように、ペグが隙間なくズラッと取り付けられています。下の写真はそのアップ画像です。ペグをよ〜くご覧下さい。クルーソン・ペグのサイドを削り落として並べているのが分かります。しかもその削り方が雑!Fender社はクルーソン社に6連ペグを作らせているのに、モズライト社は6弦ギター用のペグを加工して使っていたようです。これも味と言えば、味かも知れませんが、う〜ん、まぁ、それほど数が出るギターとは考えていなかったのでしょうね♬

【6弦用ペグの流用?】6弦用のクルーソンペグのサイドを雑に削り落とし、12弦用として流用しているようだ。それにしても向かって右側のペグの削り方は逆だと思う。右肩が下がって、左肩が上がるべきでしょう。そうしないと写真のように、上のペグとの間に隙間ができてしまう。これは左側用の削り方だ。やり直しをしないで行っちゃう所なんか、日本人の目からすれば大雑把ですね。
次回はもっとコスパの悪いギター、エレキ・シタールを紹介しましょう。お楽しみに♬