「かなわぬ願い」
楊再興と牛皐は力を比べ、楊再興が勝つ。「決まったな、小商河行きは俺に譲れ」と言うと行ってしまう楊再興。
「小商河に伏兵がいてもおかしくない。念のため、お前たちにも行ってもらう」と岳飛は王貴と張憲に話す。「それならクジなど引かず、一斉に行けばよかったんだ」と言う王貴。張憲は「つまり楊再興を前に出して俺たちは後ろに控え、何かあれば合図を送れと?」と聞く。「そうだ」と岳飛は答える。危険だと思った張憲は「先に俺が行く」と言う。そこに慌てた様子の岳雲が駆けてくる。岳雲が「楊おじが兵300を連れ勝手に出動してしまった」と話すと「あいつは山賊の頃と変わっていない」と怒る岳飛。張憲は急いで助太刀に向かう。
韓常の幕舎に行った宇文虚中は「結果は?」と聞く。「今晩、小商河で待つと岳飛から文が」と答える韓常。宇文虚中は喜び「よかった。絶好の機会だ、すぐ支度をしよう」と言い出て行く。
宇文虚中が韓常の幕舎から出てくるのを見ていた杜充。杜充は「2人で何をしていた?」とつぶやく。
韓常が逃げる支度をしていると杜充が入ってくる。「荷物をまとめてどこへ行かれる?」と笑いながら聞く杜充。背中を向けていた韓常は、そっと剣を抜き「関係ない」と言うと杜充を刺してしまう。さらに抵抗する杜充の首を韓常は絞め、杜充は動かなくなる。
日が暮れかかる頃、韓常の手下が杜充を埋めようとしていた。それを見られ、慌てて逃げて行く手下たち。知らされた夏金烏が現場へ行くと、杜充が息を吹き返す。
夜。韓常が宇文虚中の幕舎へ行くと、そこには夏金烏が待っていた。逃げようとした韓常だったが、兀朮も現れ捕まってしまう。
小商河へ赴いた楊再興は、金軍の奇襲に遭う。激しい戦いの中、夏金烏に向い「今日はお前の首を取る」と言う楊再興。馬に乗っていた夏金烏は駆け出し、楊再興は後を追う。
張憲や牛皐たちが駆けつけた時には、戦いが終り遺体ばかりだった。その中には張宝が。
2人は見当たらない楊再興を捜す。
夏金烏を追いかけていた楊再興は、罠により馬が底なし沼へ。動けなくなった楊再興に、待ち構えていた伏兵たちの矢が飛んでくる。逃げることのできない楊再興は、無数の矢が体に刺さってしまう。
岳飛や岳飛母、そして小慧のことを思う楊再興。楊再興は笑い「小慧…」とつぶやくと亡くなる。
雷雨の中、戻ってくる楊再興たちのために饅頭を作る王貴。そこに「楊将軍が戻りました」と知らせが。
楊再興は矢が刺さったままの姿で軍営に戻ってくる。悲しむ兵たち。
岳飛はゆっくりと近づき、楊再興の目を閉じると、声を上げて泣く。
楊再興を埋葬した岳飛たち。結婚の約束をしていた小慧は泣き崩れる。
墓前で“昔日に張飛あり 今世に楊再興あり 丈八矛の使い手として千古に英名を伝える 戦火の中 子を救い 烽火から母を守る かつて敵であり また我が恩を返す存在 十年を忠臣として 昼夜 乱世に立ち向かう 今生恥じることなくも 少将軍には面目が立たず”と言う岳飛。
宇文虚中と韓常は処刑されることに。泣いている宇文虚中の母と子供を見て「お願い、子供は許してあげて」と兀朮に頼む翎児。
兀朮は宇文虚中に母と息子は見逃すことを約束し、死ぬ前に要望があれば聞くと言う。宇文虚中が母と息子に別れを言いたいと言い、兀朮は縛っていた縄を切って望みをかなえる。
「どうかお許しを」と母に言う宇文虚中。小宝は泣いている父に「どうして泣いているの?」と聞く。宇文虚中は「お前たちが自由になってうれしいんだ」と笑顔を作り答える。自分も後から行くと。泣きながら「大丈夫よ、小宝のことは任せて。お前のような人間に育てるわ」と話す母。宇文虚中は母に頭を下げる。
馬車に乗った母と息子を見送った宇文虚中は、歩きながら杜充を見る。にやける杜充に怒りの収まらない宇文虚中は「この逆徒め」と言うと殴りかかっていく。やめさせようとする者を止める兀朮。
宇文虚中は牛の頭蓋骨を手に持ち、角で杜充を刺してしまう。お前は生かしておくわけにいかないと。そしてもう片方の角で自分も刺し「奸賊め。お前を道づれにしてやる」と言う宇文虚中。
背嵬軍が退任を求めていると報告される岳飛。一緒に聞いていた張憲は「精鋭の集まる背嵬軍の要求とは信じられない」と言う。何か訳があると思った岳飛は、理由を聞くことにする。
兵たちは、最近、配給が少なく、内容も粗末になっていて身が持たないと岳飛に訴える。岳飛は張憲に調べさせる事にし、この件に関しては後日必ず説明すると兵たちに約束する。感謝する兵たち。
担当官に問いただした張憲が「朝廷からの食糧は粗悪で、上役と運搬係に横領され量も少ないらしい」と岳飛に話す。しばらくの間の後「秦檜の仕業か」と言う岳飛。「ああ、食糧の運搬係は秦檜の手下だ」と張憲が答える。どうすれば?と秦檜に聞かれた岳飛は「俺たちの敵は3つ。1つは兀朮、2つに秦檜、3つ目は時間だ。食糧を欠けば敗戦は時間の問題。兀朮は戦う必要もなくなる。この戦が長引けば我が軍が不利。このままでは敗戦は必至だ」と言う。「早急に食糧の問題を解決しよう。忠義社に協力を頼んでみようか?」と言う張憲。岳飛は「そうだな」と言う。
梁興に会いに行く張憲に、夜ではなく昼に行け、派手に気勢を上げ兀朮に気付づせてやれと岳飛は告げる。
梁興たちが食糧を運んでいる最中、夏金烏率いる金軍に襲われる。忠義社と一緒に応戦する岳雲。そこに張憲が兵を連れ駆けつける。撤退する夏金烏たち。
「半月分しか調達できなくて、申し訳ないわ」と張憲に言う素素。「いいや、兄貴も半月分あれば大喜びだ」と返した張憲は「だが人に聞かれたら3か月分だと答えてほしい」と頼む。
岳飛のことを思い、今回は激戦になりそうだとため息をつく張用。大脚丫は「また秦丞相の仕業だ。北伐を支持し食糧も送ると言いながら、実際は粗悪な物を送るらしい」と話す。張用が「兄貴たちを飢えさせる気だ」と言うと「趙鼎一家を殺すほどだ。何でもやりかねない」と言う独眼竜。それを聞いた烏詩瑪が「お嬢さんは?」と聞く。
父の霊位に向い「父上、待ってて。私が必ず敵を取るわ」と誓う小満。
ーつづくー
楊再興が!!!!Σ( ̄ロ ̄lll)
楊再興は好きだったから大ショック。
しかも…あんな姿で…。
夏金烏の卑怯者ーーーーーーーーーーーーーーっヾ(`Д´*)ノ
1対1で戦ったならまだしも…ひどいよ。
楊再興もどうして命令を待たなかったの(;д;)
そして小慧が…。
2人を結婚させてあげたかった。
きっとお互いに支え合って、いい夫婦になれたはず。
そして小慧のつらい時に孝娥がいない…(;_;)
宇文虚中も…(0д0∥)
どんどん人が亡くなっていく…。
母親も息子が殺されると分かってて残していくのはつらかったよね。
でも宇文虚中は金に屈する事なく、最後まで立派だったと思う。
岳飛伝もいよいよ残りが10話ですねー。
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楊再興の悲惨な最期に、特に小慧のことを思うと私はもう号泣でした。
その上、宇文虚中まで・・・・・この展開になるとは思いませんでした。
韓常は許せるとしても杜充は絶対許せん!
うささん、あと10話なんですね。
ラストに近づいていくほど、どんどん亡くなる人が増えていくのは寂しい。
牛皐とのクジを巡っての力比べも笑って終わったから命令を待つと思ったのに…
楊再興の遺体の前で岳飛が号泣し画面がモノトーンになったりいつまでもお墓から離れない小慧の姿を見てると痛ましいと同時に、これまでとは違って悲壮感が漂よってとても心配です
そしてまさかの宇文虚中まで…
彼なりに金と戦って、岳飛たちと合流するのかなと思ってたのに亡くなるなんて…お母さんと息子はどうなるのかな?
素素や忠義社の助けがまだあるとはいえ秦檜の存在がとても気になります
丈八矛の使い手として千古に英名を伝える
から始まる、弔辞悲しかったです。。。
楊再興がこんなことになるなんて(涙)
牛皐いや張飛も涙にくれていましたね。。。
そして、もう一つは宇文虚中。。。
このような壮絶な亡くなり方をするとは!
宋のことを本当に思っていた士大夫だったと改めて思いました。
みなさん仰るようにラストが見えてきた展開ですね。。。