「無情な現実」
鎮北王(北捷)の屋敷を訪れた司馬弘は、北捷が描いた娉婷の絵を見る。ため息をついた司馬弘は「北捷よ、朕が間違っていた」とつぶやく。
司馬弘は琴をこよなく愛した娉婷に琴仙(きんせん)の称号を与え、廟を建立する。
晋を一月(ひとつき)巡幸すると決めた司馬弘は、朝廷における諸々の件を、皇后と謝恒にすべて任せることに。
死ぬことを許された張蕓児は自害する。
城守の屋敷。酔菊は逃げ出そうとするが、番麓が許さない。
自分のことを白娉婷だと話す酔菊を、番麓は別人だと感じる。
娉婷は阿漢の家で目を覚ます。山を登っていた阿漢は、関所跡で倒れていた娉婷を見つけていた。「10日も寝ていたのよ」と話す阿漢の妻。驚いて体を起こした娉婷は「共にいた女子は?」と聞く。しかし阿漢は見つけた時は1人だったと言う。
酔菊が陽鳳の家に行ったと思う娉婷。
娉婷は養生をしなくてはいけなかったが、酔菊が気になり涼へ行くと阿漢に話す。
娉婷が関所を通れないと聞いた阿漢は「国境に住む俺は、商いで涼に入れる」と、娉婷に妻の衣を着せて女房として関所を一緒に通ってくれる。
栄寿宮。急いで耀天皇女に会いにきた貴丞相は「皇女様は朝議を通されず、軍に銭糧庫を置かれた。しかし私が止めました。発布はなりませぬ」と話す。「白蘭の軍は昔から弱いゆえ、強くせねばならぬ。軍に銭糧庫があれば、何かと融通が利く。それを進めるどころか止めただと?」と言う皇女。貴丞相が「よくないとお分かりでしょう」と言うと、皇女は「“駙馬がよくない”と言いたいのでは?」と言い返す。
「兵権を持つ駙馬も、銭糧には手出しできせぬ。銭糧まで掌握すれば、皇女様は何をもってして駙馬を牽制なさるのですか」と言う貴丞相。皇女は「そなたに言われずとも、その件は考えた。それでも軍に銭糧庫を置くほうがよいと思う。軍のため、民のためだ」と言う。さらに「忠臣として遇すれば、駙馬も忠臣となろう。抑えつけ、非難すれば、忠臣も逆臣となる」と話し、銭糧庫の件はもう決めたとそれ以上言わせない皇女。貴丞相は「判断を誤ってはなりませぬ。皇女様は白蘭の君主なのですぞ」と言って部屋を出て行く。
大将軍の屋敷。死んだと思っていた娉婷が現れ、陽鳳たちは驚く。生きていたことを喜ぶ陽鳳。娉婷は自分が死んだと思われていたことを知る。
「酔菊は?早く呼んで」と娉婷が言うと、陽鳳が「それは誰?」と聞く。「酔菊から聞いて私を捜しに山へ行き、私が死んだと誤解をしたのでは?」と言う娉婷。則尹は「狼に食われた亡骸があった。女物の衣と娉婷殿のかんざしも」と話す。酔菊に自分のかんざしを渡していた娉婷は、その亡骸が酔菊だと思い倒れてしまう。
鍼を打ち眠りの深い娉婷の傍らで、娉婷がたどり着くまでの苦難を思い、心を痛める陽鳳。陽鳳を気遣ったあと、則尹はこのことをずっと墓の前にいる北捷に知らせるか聞く。陽鳳が躊躇し、2人は目覚めたら娉婷に決めてもらうことにする。
娉婷の墓前にいる北捷に、司馬弘が会いにくる。「朕が憎かろう」と言う司馬弘。北捷は「話は別の場所で」と返す。
雲崖つり橋の上へ司馬弘を連れてきた北捷は「涼との堪布の戦で、私と娉婷はここから谷底へ落ちました。みんなが死んだと思った。ところが九死に一生を得ました。かような苦しみが来るなら、いっそあの時、手を取り合い死ねばよかった」と話す。「朕が間違っていた。巡幸の前に朕は、白娉婷に琴仙の照合を授けた。皇宮に廟を建て、位牌を置いた。あの世でも堂々としていられよう」と言う司馬弘。北捷は「陛下、娉婷は死にました。称号など無意味です。神仙として祭られては娉婷も寂しいでしょう」と言う。
「今度こそ、私は去ります。どうかお元気で」と行きそうになる北捷。止めた司馬弘は、北捷の背に向かい「よく聞け。そなたは朕の実の弟だ。弟よ、皇宮へ戻ろう」と言う。振り返った北捷が「陛下、何を仰せです。お気を確かに」と言うと「気は確かだ。今、打ち明けねば、そなたを失う。そなたは朕の異母弟である。司馬家の血を引く者だ」と告げる司馬弘。あの時、皇太后はこの件を極秘とした、皇太后との約束でそなたの母は自害、皇太后はそなたを養子とした、と。
司馬弘は北捷の肩に手を置き「皇宮へ戻るぞ。朕の命はもう長くない。司馬家を絶やすな。そなたが皇位を継げ」と言う。「皇位?」と聞き返す北捷。司馬弘は「何だ、今の話を信じぬか」と言う。北捷は「信じるか否かは関係ありませぬ。皇位を得るため、争い、だまし合う。ついには愛する人さえ犠牲にする。そんな価値が?今まで皇位を守り抜いて、何を得て、何を失いましたか?」と聞く。
「朕は生まれながらにして君子である。何も欠けておらぬ。帰るぞ、これは勅命だ」と司馬弘は言う。しかし「恐れながら、従えませぬ」と言う北捷。司馬弘が「皇位は司馬家が背負う責。民を幸せにするのだ。そなたの夢であろう?皇位につけば天下を治められる」と言っても、北捷は「陛下は私の恩人です。あの時、私を迎えてくださらねば今の私はありませぬ。陛下と共に歩んだこれまでの間、陛下を実の兄のように慕ってきました。今までお仕えしたのは、ご恩返しのためです。なれど近年、陛下は変わられ私は胸を痛めておりました。お供をするのは、ここまでです」と断る。
司馬弘は「約束する。朕は1日でも長く生き、この晋を支える。なれど朕が世を去れば、そなたが晋を支え、司馬家を存続させよ。2年で足りるか?朕は2年、生き長らえ、そなたを待つ」と言う。ひざまずき「恐れながら約束できませぬ。陛下ご自身がお気を強く持ち、この晋を支え、守られんことを願います」と言う北捷。最後まで北捷は戻ることを約束せず、司馬弘と別の方向へ歩き出す。
共に橋を渡りきった後、北捷はつり橋を切ってしまう。
“娉婷、そなたへの借りは、一生、そなたを思い続けることで返す”と思いながら娉婷の墓前へ戻ってきた北捷。
北捷は「そなたは澄んだ清流、ただ自然に流れていた。私は生まれつき、つるの絡みついた岩だ。そなたは私を優しさで包み、私はそなたの流れを変え、ついには涸れさせた。愛してはならなかった。今日、自分を縛りつけるしがらみを断ち切った。もう昔の私ではない。私に何をしてほしい?そばにいることを許してくれるなら、私はそなたのものだ。覚えているか。晋の男は好きな女子のために三日三晩安全を守る。私はそれを一生するつもりだ。そなたが生きてれば、手を取って歩んだ。逝ったなら心の中で添い遂げる」と娉婷に語りかける。
陽鳳が則尹との子・則慶を娉婷に会わせる。「笑うとかわいいわ。幼い頃は幸せね。大人になると、すべて変わるわ」と言う娉婷。
ーつづくー
張蕓児(張貴妃)の扱いがヾ(・ω・`;)ノ
あれだけ張貴妃って活躍(?)したのに、自害のシーンがあっという間で。
これ、本当に張貴妃で合ってるよね!?って何度も確認したんだけど…顔も分かりにくい( ̄▼ ̄|||)
白骨の遺体も、こんなに早く白骨にはならないはずだと思っていたけど、狼に食べられていた亡骸だったとは!!(✽ ゚д゚ ✽)
則尹が北捷に「むごい死にざまだった」と言っていたのは、そういうことだったのね。
娉婷が陽鳳の元へ無事に着けてよかった(;▽;)
だけど、今度は酔菊が死んだことに…。
番麓がかんざしを置いたことで、次から次へと誤解が生まれて(@_@;)
番麓は酔菊をどうするつもりなんだろう?
自分が司馬弘の弟だと知った北捷。
皇太后との約束で母親が自害したと聞いても、司馬弘を恩人だと言えるのが北捷らしい!!
北捷なら立派な皇帝になれると思うけど、今すぐはやっぱり難しいよね(;д;)
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今回も見逃していたので、助かりました!
今度は、菊酔が死んだ事に。
はぁ〜、あの時の番麓が簪をポイ投げしたのが、大変な事になっちゃいました。
その番麓は、菊酔が『へいてい』ではないと疑いはじめた?
で、どうなるの?
菊酔は、漠然なら振り回せるけど、番麓には、振り回される。
それって、愛!?
愛といえば、何侠と皇女は、利用しあってますか…。
失っててみて、はじめて分かる何侠!?
既に、片方の『へいてい』を失ったのだから、残るは皇女のみ。
夜叉顔になった何侠は、余り見たくないです。
そして、『ほくしょうさま』は司馬家の血を引くと、知りましたね。
2年の間に、『へいてい』と再会できるのでしょうか?
陽鳳、迷ってる場合じゃないでしょ!
たまには、キャラじゃなくても、お節介などして欲しい。
イラッ!
これで終わり?カットされてるのかしら?って・・・それは違うか(^^ゞ
白骨は狼に食べられた亡骸ってことだったんですね。
なるほど、それならば陽鳳が北捷を許せないと思う気持ちも無理ないかなぁ・・。
身ごもっている体で狼に襲われたって思ったんだものね。
そしてあの吊り橋‼ 凄い橋でしたね。しかも真ん中がたわんでいる!?( ゚Д゚)
で、映像的にはとても見応えのあるシーンなのですが、どうしたことか私はここで爆笑モードに突入( ̄▽ ̄;)
まず、北捷が「話は別の場所で」と言った次のシーンがあの絶景吊り橋の真ん中だったのにブハッ(≧▽≦)
そして、司馬弘に「皇位を継げ」と言われた北捷が「皇位?」と聞き返した時の表情ががツボにはまっちゃって。
北捷の心の声「はぁ~⁉(オマエ、ナニイッテルンダヨ)」が聴こえた気がして、もう笑いが止まりませんでした(≧▽≦)
たぶん、いや絶対、ここ笑わせるシーンじゃないと思うんだけど( ̄▽ ̄;)